シーメン村付近 (1960年 川喜田二郎氏)
 
河口慧海はネパール経由チベット入りの途中、トルボ地方を通過し、その地を世にはじめて紹介した。1900年の初夏に、マルパ村・サングダ村経由で、トゥジェ・ラを越えず、ケハ・ルンパを遡行する旧道でトルボに入っている。ツァルカ村については「ボン教の村」と正しく報告していて、その後シェーゴンパまで行き、引き返してシーメン村付近からチベットに単身入ったと思われると1958年西北ネパール学術探検隊長の川喜田二郎氏は「チベット人  角川書店 昭和35年」で記している。越境した峠名は記されていない。

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