ハリケーンの特徴

last update 1999/06/09


操縦性

 ハリケーンは非常に操縦しやすい戦闘機です。
 機敏で、旋回性能が高く、少々無理な機動をとっても簡単には失速しません。
 また、失速してもキリモミ状態に陥ることは少なく、すぐに体勢を立て直すことができます。
 マルチプレイ初心者には最も適した機体といえるでしょう。
 ただし、高速時、特に 300mph を超えると機体が振動しはじめ、操縦性は極端に低下するので、速度を上げすぎないよう注意が必要です。


エンジン

 エンジンはともかく非力。
 そのため、加速性能、上昇性能とも悪く、CFS に登場する戦闘機の中でも最低のランクです。
 また、マイナスGに弱く、スティックを前に倒すとエンジンはため息をつきはじめます。さすがに止まることは滅多にありませんが、速度が低下するためお薦めできる機動ではありません。


火力

射撃中のハリケーン

 装弾数は CFS に登場する戦闘機の中で最大です。
 ハリケーンのダメージプロファイル(ここに機体の耐久性や武装の設定がある)を見ることで、CFSにおけるハリケーンのポジションを理解することができます。
 機銃は8丁ある上、機銃の装弾サイクルが毎秒20発程度と非常に速いため、短時間に大量の弾丸をばらまいて(秒間160発という数は大抵の敵機の2倍)、弾幕を張ることができます。
これによって、ハリケーンでは比較的容易に弾丸を敵機に命中させることができます。
 反面、口径が小さいため破壊力はなく、撃墜するためには多くの弾を命中させる必要があります。
 バトル・オブ・ブリテンでは、ハリケーンと同じ機銃を装備するスピットファイアが6機がかりで1機のドルニエDo17に攻撃を仕掛け、7,000発を消費しながら撃墜できなかったという事例があるほど、この機銃の威力は貧弱だったのです。
 CFSでは弾丸1発あたりのダメージが定義されていますが、これによるとハリケーンの.303口径機銃の弾丸はムスタングの50口径機銃弾に比較すると半分をやや上回る程度の破壊力しかありません。
 ただし、これは弾丸1発あたりの破壊力の話であって、秒間160発撃ち出される弾丸は凄まじいものがあります。先ほどのムスタングとの比較では2割近く上回る破壊力を持っており、格闘戦を得意とする機体の中では最強です。

 これらの理由から、ハリケーンで射撃位置に入った場合、敵機に慎重に狙いをつけるのではなく、敵機のいるあたり、特に敵機の進路に弾幕を張って、1発でも多くの弾丸を撃ち込むという戦術が有効でしょう。


耐久性

 ハリケーンはその構造故に、非常に耐久性に優れた機体でした。
 炸薬を用いた20mm機関砲弾を被弾しても、機体に密閉性がないため爆圧が吸収されてしまい、その数が少数であれば致命的なダメージを受けるには至りません。
 これは実機の話ですが、CFS でもその丈夫さは継承されているらしく、少々の被弾で撃墜されてしまうことは希です。
 とはいえ、翼に被弾した場合の性能低下は著しく、ほとんど曲がれないという状況に陥ることも少なくありません。


メニューへ戻る  ハリケーンの歴史   ハリケーンにおける基本戦術