速度のコントロール
ハリケーンで格闘戦を行う際の最適な速度は 200 〜 250mphです。
ところが、マルチプレイの設定によっては開始時の速度が
250mphを超えている場合があります。
あるいは、自機より低い高度を飛行している敵機を相手にしようと降下すると、あっという間に
300mphを超えてしまいます。
こうした場合、速度を 200〜250mph以内にとどめることが必要になります。
第1の解決策 運動エネルギーを位置エネルギーに換える
空中戦ではいかにエネルギー(E)を保つか、というのはとても重要なファクターです。エネルギーには運動エネルギーと位置エネルギーの二つがあります。この二つの
E
をうまく管理できなければ勝利することはできないでしょう。
特にハリケーンはエンジンが非力なので、一度失った E
を取り戻すのはとても困難です。
速度オーバーというのは運動エネルギーが余分な状態ですから、エネルギーを保ちながら速度を落とすには高度を上げるだけでいいことになります。
とはいえ、自機が敵機より遙か上空にいた場合、相手を攻撃するには高度を下げるほかありません。
エネルギーを保つことにこだわりすぎて、限界速度近くで
TnB(格闘戦)に入っても、ハリケーンの利点を生かすことはできません。
この場合は、エネルギーを失ってでも最適な戦闘速度を保つことを最優先に考えるべきです。
速度を落とす最も簡単な方法は、フラップを使うことです。
実際の戦闘機では限界速度でフラップを使用すると、風圧に耐えられずに破損することがありますが、CFS
ではこれをシュミレートしていません。必要であれば、ためらわずにフルフラップを使用できます。
フラップを使用しなくても、旋回を行うことによって速度を落とすことができます。特にトップラダー(旋回方向にラダーペダルを踏み込む)を使用すると、旋回と同時に速度、高度とも落とすことが可能です。
この方法であれば、エネルギーを失う代償として、敵機に対し攻撃しやすいポジションをとることができます。
最適な飛行速度ならば、これを失わないようにする事が重要です。
直進しているのならば難しくないのですが、戦闘に入ってもこれを保つのは至難の業です。
格闘戦になった場合、初心者が最も多用するのが横旋回系の機動ですが、これはラダーを使わないとずるずると高度が下がっていきます。
また、旋回を続けることによって速度は急激に低下します。仮に格闘戦の相手に勝てたとしても、ふらふらになったハリケーンは他の機体の格好の餌食となってしまいます。
もし、高度に余裕があるならば、スプリットS(背面飛行からの反転降下)などを行って、飛行速度を保って下さい。