四日目後半

 

神威古潭の近くなんで旭川市街はすぐ到着。

市街地にはあまり興味ないから早速キャンプ地を探したんだけど。

なっかなか見つけられなかったなぁ(^^;;

何回も同じ道を走りながらもようやく16:20頃「春光台公園キャンプ場」という目を

つけてたキャンプ場に到着。

何故目をつけてたかというと、ここが無料だから(笑)

それでも申し込みは必要なんで管理事務所のようなところで手続きをとる。

ついでに事前に教わった旭川の夜景スポットである嵐山という場所への行き方を

管理人のおっちゃんに聞く。

一生懸命に説明してくれ手書きの地図まで書いてくれたよ。

さんきゅー、おっちゃん。

 

手続きを済ませ地図のお礼を述べてからテントサイトへ。

ここはすぐ側までバイクを引っ張っていけるんでえっちらおっちらと。

荷物は積んだままじゃ重すぎるんで一旦降ろし、貸してくれたリアカーで。

そしてリアカーを返し、テントサイトに戻って改めて落ち着いて辺りを見る。

一面芝生に覆われていてその周りは林になってる。

市街地からそれほど離れていないのにかなりの静けさ。

そして残念ながら曇っていたけど、晴れていれば星が綺麗に見えそうな感じ。

うん、好みだ。

しかし誰もいない。

……ロンリー(T_T)

やれやれ今日は一人、か。

嫌いじゃないけど、昨日は色んな人に逢えたからちょっとなぁ……。

なんぞと呟きつつテントを張る。

そして17:00頃にさっき別に教わっていた近くの銭湯に入るのと、買い出しに。

銭湯はあっさり見つかってさっそく入る。

さすがにこの時間だと誰もいなくて貸し切りみたいでいい気分だ(笑)

しかしやっぱり温泉と区別が(以下略)

十分に暖まってから出てコーヒー牛乳を飲む。

ほら、お約束だしー(笑)

で、ちょっとここまで書き漏らしていたけど、実は留萌の辺りに来たときには雨は

上がっていたのね。

ところがお風呂から出てみると雨が再び降り出していたんで、しかたなく銭湯で雨宿り

をさせてもらう。

汗が引くのをまっているという風情で。

や、まるっきり嘘じゃないんだけどさ(笑)

そんな訳でソファーに座って番台のおばちゃんとしばらく話ししてたダス。

そのうちに雨が小降りになってきたんで、おばちゃんにお礼を言ってから銭湯を出て、

通り道にあったコンビニによって買い出し。

再びキャンプ場に戻ったのは18:30頃だった。

するとテントが三つ増えてるし(笑)

車で来たとおぼしき若夫婦とカブ(ホンダの名車。おそばやさんとか新聞配達でよく

使ってるね)の青年と二人連れの妙齢の(笑)女性チャリダーの三組。

うむ、今夜も楽しい夜を過ごせそうだ。

話しかけたいのは山々だけど、昼飯がソフトクリームだけで腹減ってるし、夜景を

見に行く予定だからとりあえずは晩ご飯。

いつものように作って食べてるとカブの青年が話しかけてきてくれた。

でもこの時は夜景の事があったから、あまり長くは話せなかったぁ。

そのうち食事も終わったのでお楽しみの夜景タイム。

カブ君も誘ってみたけど、これから風呂と食事なんで遠慮させて貰うとのこと。

なので一人で見に行く。

教わった地図通りに行ったんだけど、どーも話の感覚より距離が長かったなぁ。

おまけに次第に山裾の街灯が無く暗い道になったし。

あまつさえそこで墓地の看板みちまうし。

イカン、旺盛な想像力が働き始めて結構怖いぞ(汗)

これも出発前にごっつく怖いサイトを教えたアノ人が悪いんだ〜〜(T_T)

(誰かは想像に任せます(笑)>分かりそうな人々)

ちょっとビビリつつ「最後にここを曲がって……」と教わった所を曲がった時のこと。

恐ろしい事態に直面する。

なにって羽虫の類が「親の敵とでも思ってんのか?」ってなぐらいヘッドライト目指して

突っ込んで来るんだよ(^^;;

当然それはメットの辺りにもびしばしぶつかって、中には張り付くものも。

焦って拭ってみれば潰れてしまいさらに張り付くし。

し、視界が(汗)

さっきまでのくだらない妄想なんぞm相手にならない位の恐怖と戦いながら走っている

と、ふとある場所で気に掛かり停まってみる。

あれ?ひょっとしてここ入り口?え?

「地元では結構有名な夜景スポットだよ」

って事だったけど、そこは山の方へと続くほとんど脇道のような感じ。

しかし辺りを見回りしてみると、どうやらそこが正解であるらしい看板があったので

覚悟決めて行ってみることにする。

間違ってたら引き返せばいいしね。

と、その道に突入したところ。

先ほどの虫を上回る恐怖が襲いかかる。

それは何故かと尋ねたらっ♪

そこは未舗装だったのさ〜♪

って歌ってる場合じゃねんだよ。

マジ怖ぇ〜んだよ、ここ(T_T)

未舗装の道を走るのは初めてじゃないから、今更ビビらないけどさ。

(いや、それだけでも充分怖いんだけどね)

ここ轍ができてないんだよ〜〜。

だから地面が出てる所がほとんど無くてほぼ砂利や小石の上。

こういう所を重くてパワーがあるバイクで走るとどうなるか。

タイヤが地面を噛んでる感じがしないんだよ、ホントに(T_T)

おまけに前輪と後輪の軸がずれてるような感覚もあるし。

山の中の小道だから真っ暗だわ狭いわで、もし違ってたとしてもとてもじゃないけど

引き返せないとゆー状況。

もはや覚悟決めて突き進むしかありませんな、こうなると。

えぇ、半泣きで(笑)

2.3回道から飛び出してしまいそうな場面もあったけど、それでも何とか無事に

頂上っていうか展望台に到着。

ここは嵐山展望台という、地元の人くらいしか知らないという隠れた夜景スポット。

(私は人に教えて貰った)

そうやってさんざん苦労してたどり着いたんだけど、残念ながらあまりはっきりとは

見えませんでしたな。

しつこいようだけど、天気が悪かったからね。

でも煙った感じがして、これはこれで良かったなぁ。

それに苦労した分達成感が一際だったしね。

そうやってしみじみ例の曲を聴きながら夜景をしばらく眺めてたダス。

ところがしばらくしたらまた雨がぱらつき始めたので撤収することに。

登る時以上に必死こいて降りていったダス。

(一般的に登りより下りの方が難しいってのは分かるよね?)

無事一般道に戻れた時はほっとしたなぁ(笑)

ここからの帰り道は来た道を戻るんじゃなくて別のルートを適当に。

や、見覚えのある通りがそっちに見えたんでね。

結果的に小さな山をぐるっと一回りする感じになったのかな。

ちなみにこの帰り道から見えた夜景もなかなかでした。

街の明かりもそうだけど、遠くの二つの山に見えた向かい合うように建ってた塔らしき

ものがなんだか不思議な色の光を発していたなぁ。

なんとなく幻想的っていうか。

今でも目に浮かぶなぁ……

 

さて、キャンプ場に戻る前にもう一回コンビニへ。

酒のつまみを買おうと思ってね(笑)

そしたら同じキャンプ場のカブ君が電話ボックスで電話してるし。

う〜ん、なんていいタイミングだ(笑)

電話が終わるのを待って呑みの誘いをかけてみるとおっけーとの事だったんで、

二人でつまみを買いだして一緒にキャンプ場へ。

そして私のテントの前で呑みスタート。

改めて話を聞いてみると彼はカブで浦和を六月に出ていて、北海道も既に一ヶ月

近くいるとのこと。

カブで来たって事は当然下の道オンリーって事な訳で。

ちくしょう、負けたぜ!(なぜこう思ったかはいずれエトセトラで)

しかし

「さすがにこれだけいるんで北海道はもういいです」

だと?

なんつー贅沢な事を言いやがんだ、キサマ!(T_T)

ま、それはともかく、この時もいろいろ話をしたなぁ。

特に長旅を実際にしてるヤツからその辺の事を直接話聞けたのはすごく良かった。

彼自身や彼が出会った同じく長期滞在してる連中の話なんかも。

雑誌やなんかで見たり聞いたりするのとは違って、やっぱ生で聞くと、ね。

実はこの時の会話+フェリーでの9Rさんから聞いた話(キャンプ場にいた残り二人

は長期滞在で、あそこにずっとテント張って近くの工場でバイトしていたとのこと)から、

こんな事を考えたりしたんだけどね。

他にも若者らしい馬鹿話とか(笑)いろいろしたなぁ。

そういや何故か彼はホクレンの旗を5.6本持ってて1本お裾分けして貰ったっけ(笑)

チャリダーの女性にもお裾分けに行ったし。

(ちなみに彼女らは二人で一つのテントを使っておりました。う〜ん思わず(以下略))

とにかくもの凄まじく盛り上がったんで、キャンプ場に戻ってきたのは21時頃だった

んだけど、あっという間に24時を回ってしまった。

なのでそろそろお開きにすることに。

ちなみに彼は明日は連泊して旭川を見て回るとのこと。

「だからおねぇちゃんをナンパして、観光案内してもらいたいんですけどね。

……いいんです、笑ってください。まだそういう年頃なんですよ」

とか言ってたけど(ちなみに感じからすると18.19だった)笑わねーよ(笑)

それもまた大事な事だと思うしな。

頑張れ。

成功を祈ってるぞ(笑)

私は明日も早めに起きて走り出すからってんで、その場で別れの挨拶を。

お互いにいい旅を。

またいつかどっかで逢おうな!

その後で片づけしてトイレ行ってから寝たダス。

さぁ、明日はどこに行こうか……(-.-)Zzzzz・・・・

 

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