六日目後半 |
この日のキャンプ場は天の岩戸神社があるところとは山を二つ程隔てた ところにある「日之影キャンプ場」と言うところ。 と言っても山を越えるわけでは無く迂回。 高千穂に来るまで走っていた218号線に再び乗り、道の駅青雲橋という 所を取りあえず目指す。 この辺りから道が続いてるようだったしね。 ところが着いてみたら道がかなり入り組んでいてさっぱり分からない。 それでも何とか地図を詳細に見、そのキャンプ場の近くの地名を冠し た小学校への方向指示版を発見し、こっちだろうと見当を付け適当に進む。 ……1.5車線以上にはならない山道を(T_T) 何というか真剣に祈ってましたよ、何かに。 進むにつれどんどん家が少なくなっていく中 「日が落ちるのが先か、辿り着くのが先か…… つか、ちゃんとこの先にあるのか?(T_T)」 と不安になりつつ20分ほど走りようやくキャンプ場に到着。 やれやれ、取りあえず一安心。 さて、管理事務所に……って流石にこの時期には常駐してないか。 それじゃ指定の番号に電話かけますかね……って圏外かよ、ここ(汗) 一応天下のドコモなんだがなぁ。 まぁ、公衆電話もなく連絡取れない以上しょうがないよね。 無銭宿泊決定(をひ) そうと決まったらテント設営。 今夜は雨の心配は無いけど取りあえず貸し出し用のバンガローの 軒下部分に設営。 こうすりゃ風の影響も防げるからね。 つーのが建前。 ホントはちっとびびってたんで建物の側が良かったんだよ(^^;; 怖がってた理由は後述。 取りあえずテント張り終わった後はまたしても温泉へゴー。 入ったばっかなのにねぇ(^^;; でも、「駅の二階の温泉 露天もあり、列車を眺められる」なんて記述を ツーリングマップルに見つけちゃったら行くしか無いでしょ?(笑) 向かった先は「日之影温泉」と言う名前の駅。 ハイ、これマジで駅の名前です(笑) 来た道を戻って18時ころ到着。 そして入ったんだけど。 説明負けしてるぞ、どう考えても(笑) 露天に入ってるときに丁度列車が来たんだけど、壁というか外から 見られないための防御壁があって。 外から見えないんだから当然中からも見れるわけありませんな。 辛うじて隙間から覗くような感じでした。 ちっ(笑) しかもここ最近やたら熱い温泉にあたってる私にはちょっと物足りない 温度だったし。 おまけに今日は足を止める度に汗かいたり(岩戸神社の辺りは除く)温泉 に入ってまだ髪が濡れてるのにその後で寒風吹く中バイクで走ってた んで、どうも体調を崩した模様。 鼻水は出るわクシャミはでるわでもー大変。 こんな状況でぬるいお湯になんか浸かってられるかとばかりにとっとと 上がったダス。 (逆にコレがさらに悪くなった原因だろうけど(^^;;) そして帰りがけ。 ちゃんとした2車線道路にキャンプ場への案内標識発見。 しかも道の向かう方角及びキャンプ場から見た周辺の状況からしてこの 標識はきわめて正しい事を直感。 さっきの苦労は一体……(T_T) それでも行った事の無い道である以上、ホントにこの道がキャンプ場に 続いてるかは不明。 なのに突き進む漢、ここにあり(阿呆) な〜に、いざとなりゃ引き返してさっきの道に行けば良い事よ(笑) 結果最初に行った道よりも早く、しかも簡単にキャンプ場に戻ったダス。 しかし、おかげでさらにビビル。 はい、でぁここでさっき怖がってた理由を言いましょー。 ここね、かなり山奥なのよ。 途中にいかにも過疎化が進むと行った風情の(失礼(^^;;)山村。 周囲500m位、人家がない状況。 シーズンオフでかなり寂れたキャンプ場。 なんか出そうなんだよ、マジで(T_T) しかも温泉からの帰り道では 「……ひょっとしてここって同和問題があるトコか?」 と思うくらいかなり過酷な立地条件の家を数軒見てね。 なんつーのかな。 「寂れた場所」ってのを強く感じて、ビビったんだね(^^;; 臆病者と呼んでくだっさ〜〜い(T_T) ともあれ風呂に入ってきた事だし、ご飯ご飯。 気を紛らわすために(笑)音楽聴きながらいつものごとくの食事。 そしていつものごとく気が紛れてしまう(爆笑) ホントに「音に支配されし(ケ)モノ」だねぇ(笑) ただもう一つ紛れた理由があって。 それは(おそらくは満月であろう)見事な月。 あまりにも綺麗だったんでね。 お馬鹿な妄想なんて吹っ飛んでしまったんダスよ。 そして食事が終わった後。 かなり充実した一時を過ごしたダス。 これ以降はコラムの真似事なノリになるんで、あっちの感じがあまり好き では無い人は飛ばしてしまって全然問題無しデスよ。 それとF.O.Gから出てるPSゲーム「風雨来記」ってゲームの”一人で 迎えるED”とちょっと似てるんで、これからやろうと思ってる人は見ない 方がいい、かも。 読んだってネタばれしてる訳じゃないから平気だけど。 「いつものごとく例の曲を聴きつつ物思いに耽ってから寝たとさ」 それと 「本日までの総走行距離は約2053q」 これでオッケー。 でぁ、次にどぞ。 それ以外の人で、「D-R.J」という人物にそれなりに興味がある人は 下へスクロールしてね。
まぁ、別にここまでする事はないとは思うんだけどさ。 このから先ってかなり晒してるんでやっぱね(^^;; それじゃ行きますか。 まず、この日は外で例の曲を聴く気はなかった。 馬鹿みたいな事でびびってたし、寒かったからね。 ところがホントにいい月で。 その月の光を浴びた相棒を見ながらメシ喰ってたら、なんかそれを眺めて おきながら酒を呑まなきゃ嘘だろって気分になってね。 それで始めたんだけど。 辺りに人気は無く。 ただひたすらに静かで、あるのは風と近くの川の音。 そんな中で月の明かりに照らされた相棒を眺め、酒を呑み、大切な曲を 聴いていたらね。 ものすごく深いところまで考えた。 あるいは根本部分に付いて、と言うべきかな。 相棒に語りかけながら自問自答してた。 「欲しいモノ、探してるモノって何だろう? 人なのか物なのか夢なのか。 あるいは一生を掛けるに足る仕事なのか。 一体なんだろう?」 ってね。 実は明確に分かっている事はある。 それは一つであり、同時に二つでもある事なんだけど。 果たして、それだけなんだろうか? そしてこの時はここからさらに奧にまで考えた。 「俺は本当に探してるのか?」 っていう根本的な部分について。 「ただ惰性で流れてるだけじゃないのか? カッコつけて言ってるだけじゃないのか?」 普段ここまで考える事は滅多にないんだけどね。 月の光を浴びて佇む相棒。 今回の旅に出て初めてホントに一人になった夜。 鹿児島の長崎鼻で出逢ったすげーじっちゃん。 そして今日あったログキャビンの奥さん。 凄い人達との出逢いがここまで真剣に考えさせたんだと思う。 本当に寒い夜だったけど、そんなの気にならなくなるくらい考え込んでた。 二人との会話が頭の中をぐるぐる回ってた。 相棒を見つめた。 相棒に話しかけた。 月を仰いだ。 蝋燭の光を見つめた。 歌に耳を傾けた。 歌と一緒に歌ってみた。 ずっとずっと考えてみた。 そして。 そして、少し分かった気がする。 それはやっぱり自分の中にあった。 「詩(うた)を創ろう」 そう思った。 「詩(し)じゃなくても曲じゃなくても詩(うた)を創ろう」 そう思った。 自らの想いを素直に表す事を詩(うた)だとするのならば。 形はなんだっていいだろう。 このHPだってそうだし、たまに書く詩(し)だってそうだ。 今までだってしてきた事じゃないかって気づいた。 気づいたときはなんだかものすごく嬉しかった。 叫びたいくらいだった。 月とその光に照らされた相棒を交互に眺めながら泣きそうになってた。 とまぁ、ここまで考えて気づいたんだけど、なんとなくPSゲームの「風雨来記」 のあるEDと似てるなぁって。 もちろん無為意識下において影響は受けてるだろう。 凄いと思った作品にはすぐに影響されてしまう質だしね。 でも全てがその影響だとは思わない。 これは間違いなく自分で考えた事でもあるんだから。 そして、だからこそさらに嬉しくなったんだよね。 同じ「旅する仲間」だから。 この辺りに関しては詳しく言えないけど。 それと実は鹿児島の長崎鼻で出逢ったじっちゃんから 「うたを創りなさい」 って言われてもいたって事も言っておこう。 ずっと考えてて、その時この言葉がふと思い出されてこの一つの答えに 辿り着く事ができた。 じっちゃんの言う「ロマン」が俺にあるのかはまだ分からない。 でも気づいたよ。 詩(うた)を創っていくよ。 そんな風にあのじっちゃんに心の中で語りかけた。 自分なりの一つの答えに辿り着いたこの夜。 ある意味今回の旅で最高の夜になった。 いや、最高の「一人の夜」と言っておこうかな。 でもそれも全ては素晴らしい出逢いがあったからこそ。 出逢えた二人に感謝して。 出逢えた事に感謝して。 そして眠りについた。 時計は既に24時を回っていた……
(余談:余分な事だけど。 「惰性で〜〜」と思ってしまうのは実はある小説の影響でもある。 その本の名は「狼たちの黄昏」集英社のスーパーファンタジー文庫って トコから出てて、著者は藤原 京さん。 そのある文章がね、凄く心に響いたんで。 それは 「若いうちは始めるって事は、大切な事だと思ってる。 何かを始めるって事は勇気と、根性と、度胸が必要だと思ってる。 それを続ける事は、夢を見続けるって事は、すごく難しいことだと信じてる。 だがな。 本当は違うんだぜ。 始めたものを辞めることの方が大切なんだ。 見続けた夢を、諦めるって事の方が難しいんだ。 分かるかい?」 って一文。 努力すれば全ての夢が必ず叶うなんて思ってないから、ついね。 今がただ流されて、辞めるだけの決心をつけれずにいるだけじゃないのか ってな不安がわき出てくるんだね。 未だ見つからないから、さ。 や、この日でかなり「見えた」つもりだけど。 まぁ、この辺の事に関してはここでもちょっと言ってるんで、これ以上は そっちで。 ってまぁ、あまり長くは無いけど(笑) にしてもホンキで余分な事だ(^^;;
(追記のおまけ や、ちょっとばかし誤解を受けた(?)し、自分で改めて(リンク先も)見てみて 「こりゃ誤解されてもおかしく無いわ」と思ったんで、もうちょっとだけ追加。 でも、敢えて文章の訂正はほぼ無し。 そゆわけで。 確かに上に上げた文章は私に影響を与えてます。 つかネガティブな私に形を与えたと言うべきか。 でも、それ以上に私の心の中に響いてる言葉があります。 偶然かねてから思ってた台詞をズバリ言ってる作品があるからそれをちっと 紹介しますか。 それは「はじめの一歩」 週刊少年マガジンで連載してる有名なボクシング漫画だね。 その42巻にこういう台詞が出てきます。 「努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる!! (中略) 最後はキサマの積み上げたモノが 拳に宿る!!」 始めなければ、何も出来ない。 歩き出さなきゃ、どこにも行けない。 がんばらなければ、何も成し遂げられない。 歩き続けなきゃ、どこにもたどり着けない。 上記の台詞は確かに漫画の中に出てくる台詞だけど。 だけど、元々私が思っていた事と同じであると言う事だけは重ねて言っておき ますかね。 メチャメチャ長い余談でゴメン(^^;; |