五日目後半 |
道ばたの雪がどんどん深くなっていく県道一号線(通称霧島スカイライン)を ビビリながらも走り続け、しばし後やけに開けた場所に到着。 それまで山間の道だったからなんだか嬉しくてねぇ。 や、山間の道は好きなんだけど、ずっと続くとやっぱね(^^;; そこでちょっと降りて辺りを見てると看板発見。 そか、ここがえびの高原か。 にしても、こりゃいーや。 まさかこの時期に雪化粧された高原を見るとは思っても無かったよ。 というよりこの目で、だね。 移動手段がバイクだとそんな景色普通見れないからね。 看板で諦めずに良かったなぁ。 そう思いつつしばし辺りを散策したりしてから出発。 ここまで走った感じからすると、この先も道自体はちゃんと除雪されてるよう だし、なんとかなるでしょ。 ところがすぐに停車。 と言っても路上に雪があったとかじゃなくてね。 対向車線で停まっている車の側に動物らしき姿があったんでね。 そして近づいて見てみれば。 鹿を数頭発見。 慌ててカメラを取り出し、さらに慎重に近づいて撮影。 ほっほっほ、愛いヤツらよ。(言葉の使い方が間違ってます) にしてもこいつら、この雪のなかでどうやって食い物確保してるんかなぁ? 無知な観光客がえさをやる事もあるだろうけどさ。 まぁ、雪の多い時期は他の場所に行くんだろうな。 なんにせよ、親子共々達者で暮らせよ。 と、気の済むまで写真を撮ったり眺めてから出発。 この辺我ながら勝手だよなぁ…… そしてまたまた停車。 今度も別に雪があったとかじゃなくてね。 本来のえびの高原での目的地に到着。 そこは賽の河原と呼ばれる場所。 あの世とこの世の境にあるというアソコじゃないぞ(笑) えびの高原にはそういう場所があるのよ。 ツーリングマップルに載ってる様に”地獄を思わせる黄白色にただれた岩の 間から鼻をつく硫黄臭”ってな感じでね。 川は無いけどなるほどねと思ったダス。 いやまぁ、結構雪が残っちゃいたけど(笑) なんか凄い景色だったんでこの辺りをしばし散策。 それなりに高い山(韓国岳)に続く小高い丘のような辺りにある大地獄や 小地獄と言われる辺りを一人でゆっくりと。 ぜーはー言いながらね(笑) 丘の下辺りには車が4.5台停まっていたけど、ここまで上がって来るヤツ はいなかったなぁ。 ちっとがんばって歩けばこんなに凄い景色が見れるのにもったいないねぇ。 それにしてもこの辺りって凄いよなぁ。 すぐそこに”まさに高原”って感じの場所があるのに、ここには木は一本も 無くわずかに草が生えてるだけ。 自然の神秘ってヤツかね(笑) 気の済むまで(といってもそれほど長くは無いんだけど)うろついてから、私に しては珍しく食事のため近くのレストセンターへ。 「えびの地鶏みそ焼き定食」なるものを喰らったダス。 どんなかと言うとすき焼きのみそバージョンってな感じ。 あぁ、感想ですか? ……水分だけで良かったなぁ(をひ) でもここんとこまともに昼ご飯食べてなかったから、無理矢理喰らう。 いや、まずかった訳じゃなくてね(^^;; 昼飯抜きってのが続いてたから体がそういうリズムになっちゃってたんだね。 という事にしときましょう、うん(笑) ここを出たのは12:50頃。 ここからは1号線を離れ、今度は30号線(通称霧島バードライン)に。 少しづつ雪が減っていてはいたんだけど、それでもまだ残っていて。 それ故にあまり景色は楽しめなかったけど、好きな山間の道だったから 走ること自体は楽しんでたダス。 (もっともコーナーが多い山道では元々景色を見てる余裕は無いんだけどね。 あまり景色に気を取られると、飛び出してしまいそうになるし(^^;;) そしてしばし走って白鳥下湯温泉に到着。 途中にもう一つある白鳥上湯温泉は丁度休みだったけど、ここはやってて 良かったなぁ、ホント(^^;; 早速入ったんだけど、いいトコだったダスよ。 脱衣所がある建物は木で出来ていい感じだったし、何より露天は小さな庭園 の中。 ま、あまりりっぱな庭園って訳じゃないんだけどさ(^^;; 淡い白色のいいお湯だし景色はいいしで言うこと無しですな。 ただここも昨日に引き続きちょっと熱かった(^^;; ここの源泉の温度はなんと昨日を上回る67.8℃。 お湯が出てくる所には近寄れなかった訳だわ(笑) 湯船に浸かって空を見上げてぼんやり。 ようやく入れたって事もあってかなりのんびりしてたんだけど、段々見上げた 空に雲が多くなってくる。 ……そういや今日は夕方から雨って事だったなぁ。 いつまでものんびりしてられないか。 ってな事でお湯から上がったのに、コーヒー牛乳を飲みつつ売店のおばちゃん とおしゃべりしたりして。 早く発てってなもんだけど、こういうのも楽しみの一つなんでね(笑) 結局ここを出たのは13:50頃。 引き続き30号を走り、しばし後に221号に。 ここからキャンプ地の人吉までの間に二回ほどループする場所があるんだけ ど、どーもループって苦手だ(^^;; 一つ目のループ地点には加藤藤展望台ってのがあって霧島の景色がいい って事らしいんだけど、見つからなかったダス。 そしてもう一つの方は人吉ループ橋って言ってかなり大きい。 なんせ直径190mで高さは55m。 記憶違いじゃ無ければ確か日本で一番でかいループ橋って事らしいけど 苦手な私にとってはどーでも良いことですな。 そんな訳でこの辺は特に見所もなく、あっという間に通過。 14:40頃に今日のキャンプ地である人吉クラフトパークキャンプ場に到着。 ……いくら夕方から雨って言ってもちょっと早すぎたよ(^^;; でもこの先には(ツーリングマップルに載ってる)キャンプ場はないんで、 そのまま手続き。 まだ時期が早いし雪も降るからね。 確実に泊まれる場所にしとこーゆーことで。 しかし早すぎることもまた事実な訳で。 テントを張ってから買い出しを兼ねて、近くの人吉市をかる〜くうろつくことに。 ちょっとだけ離れた場所にあるんで、それだけでも一時間程掛かったかな? 特にどこに行ったってのは無いんだけど、結構楽しかったなぁ(笑) たまにはこういうのもいいね。 んでもってだ。 帰りがけになんか年期の入った建物の酒屋があったんで入ってみる。 「おぉ、色んな酒があるなぁ」と眺めていた目に止まったのは量り売りの焼酎。 しかもイカス容器で。 こりゃ買いでしょ、もちろん(笑) そゆ訳で球磨焼酎を購入し、ついでって訳じゃないけど酒屋のおばちゃんと のおしゃべりも楽しみ、いい気分でキャンプ場に戻ったダス。 (ちなみにおばちゃんには「ずっと旅してるの?」なんて言われたダス。 そりゃまぁ、この時期じゃそう思われるわな(笑)) キャンプ場に戻ったのは15:40頃で、それから小一時間ほどは辺りを散策。 すぐそこに川が流れてたり、晴れていれば星がよく見えそうなキャンプ場。 いいねぇ(^^) しかし天気は生憎の曇り。しかも予報は雨。 やれやれ、だぜ(^^;; しかし準備は万全。 ちゃ〜んと木の下にテントを張ったからね。 しばしの散策の次はもちろん近くの温泉へゴー(笑) 行ったのは神城温泉っていうホントに近くのトコ。 まぁ、生粋の(?)温泉っていうより温泉施設ってな感じだったけどね。 だから湯船が7種類だかあったのかな。 もっちろん全部制覇(笑) こういう所って”温泉”って感じはしないけど、それでもはしゃいじゃうなぁ(笑) だがしか〜〜し。 この神城温泉をそれだけと思われては困りますぞよ、お客さん(爆) なんとここには珍しい竹林の露天風呂が!! なんというかもーうっとり(笑) お湯は少しぬるめであまり好みじゃ無いけど、これだけで充分満足。 吹き抜ける風でさらさらと鳴る竹を眺めながらぼぇ〜っと浸かってたダス。 十二分に楽しんだ後で出ると、ついに雨が。 慌ててキャンプ地に戻ったけど、どうやら通り雨の模様ですぐに止む。 でも空を見るとかなり黒くこれから確実に振りそうな気配が。 そこで降り始める前に食事を終わらせようと準備開始。 と、その時二人連れのチャリダー到着。 だが、スマンな、君ら。 挨拶の前にメシを喰らわせてくれい。 ゆー事で食事を。 と言っても今回も暖めるヤツなんだけどね。 せっかくフライパン持ってるんだから料理しろよなぁ(^^;; でもまぁ、明日は(にやり) なんて事を思いつつも食事をし、片づけまで済ませたのは18:30頃。 さ〜て挨拶をしようか、とは思わなかったよ。 なんせ彼らも食事か風呂に行ったらしく何処かに出かけていったからね。 そゆ訳で呑みの準備を整えて、戻ってきたら一緒に呑むべぇと思っていた んだけど、その時空を見上げたら雲に隙間が出来ていてそこから月が。 ……よし、先に呑んでよー。 や、あっという間に見えなくなってしまいそうだったからね(笑) そして案の定呑み始めてすぐに月見酒は終了。 う〜ん、残念。 でもむしろわずかでも見えたことを喜ぶべきだね(笑) そんなこんなでいつものように音楽聴きながらキャンドルランタンを眺めつつ、 ひたすら今日買った焼酎を呑んでたんだけど、いつまで経ってもチャリダーの 二人は帰ってこない。 しかもそのうち再びポツポツ雨が降り出したんで諦め、テントに戻って呑みを 続行。(それまではベンチで呑んでた) まぁ、今日はいーやってなもんで。 昨日の(悪)影響が残ってたかな(苦笑) なを、それからしばらくして彼らは戻って来たダスよ。 ちょっとタイミングが合わなかったね(^^;; その後もひたすら(といっても量はそれほどではない)呑んで寝たのが22時。 丁度雨が本降りになってきた頃のこと。 でも木の下に張ったから平気だろゆーことで、そのまま寝り。 そそ、本日までの総走行距離は約1832qになっていたとさ。 ま、どうでも良いこととは思うんだけど、一応ね。 |