1999/11/25
10月18日の朝日新聞朝刊の関東版に「世界初!これが音の出る新聞」という見出しで見開きの全頁広告特集が載った。
広告主はOLYMPUSの1社であった。 「えっ、新聞から音が出る?まさか?」――私は、そんな気持ちでその広告を丹念に読んだ。 内容を要約すればOLYMPUSでまもなく発売するScan Talk Readerという商品を買い、それでこの日の新聞の一部をなぞれば、そこから声が出てくる、というものであった。 私は、発売日を待ってそれを購入、実験してみた。 ナルホド、タレントなどの声が出てくる。野球の中継の模様の一部も聞こえてくる。 しかも、マニュアルを読んでみれば自分のパソコンでソフトを起動し、画面の一部の網目の部分を指定し、すぐ脇にある録音ボタンを押し、パソコンに備え付けられたマイクで適当なスピーチを入れれば、先程の隠れた部分に音声が吹き込まれ、その部分をプリントアウトすれば、Scan Talk Readerという機材で網目の部分をなぞると、先程吹き込んだ声が出てくるというのだ。 つまり、新聞に載っていた網目のライン同様に、そこをなぞれば声が出てくるというのだ。 私は、信じられぬ思いで同封されていたソフトをインストールし、即刻、絵葉書を作り、マイクで声を吹き込んでみた。 そして半信半疑でプリントアウトされたものをなぞってみた。再生してみたわけである。 「おお、ちゃんと聞こえるではないか」――これが私の第一声である。 私は思わず感激した。自分の作った写真入りの絵葉書に声が吹き込まれ、それをScan Talk Readerでなぞれば声が出てくるからだ。信じられない思いだったがこれが事実だったのだ。 ついでにマニュアルをさらに読めば絵本やパンフレット、名刺などにも使えるケースが書いてある。 新しい時代の到来――この一つの新商品から何か需要創造の今後のあり方を見た思いだった。質問あればどうぞ。 |