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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.1     2004/4/11          発行部数 281
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
          ぜひ一度、読んでみてください。
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     創刊前から登録してくださり、ありがとうございます。お待たせし
   ました。と言っても、見本と同じ内容です。ごめんなさい。
   300人近くの人が読んでくれる学級だよりですね。
   来週からいろいろな話題が提供できるよう、がんばります。

          (^o^)・・小学生は変身する
   
    初めまして。お子さん、がんばってますね。
    こんなにがんばっているのですから、もっといろいろな人に誉め
   られたら、もっとよい子になれますよ。それに、子がほめられたら、
   親もうれしいですよね。
   
    学校や近所で誉められるためには、ちょっとしたこつがいります。
   こつといっても、ずるいことをして、楽に誉められようというので
   はありません。世の中には、がんばってもがんばっても人に認めら
   れないと嘆いている人がいます。きっと、がんばっている自分を認
   めてもらうための、ほんのちょっとしたこつをつかんでいないのだ
   と思います。
   
    小学校の教員を24年やってきました。今も勤めています。がん
   ばっている子には、その分だけ「いい目」を見て欲しいと思って仕
   事をしてきました。がんばっているお父さん、お母さんには、少し
   でも子どもが伸びるこつをつかんでほしいと思ってきました。
   
    これまでに、子どもに伝えたり、懇談会でお父さんお母さんに話
   したり、学級便りで伝えたりしたことの中から、全国のどこの学校
   でも使えそうなことを、このメルマガでお伝えします。困っている
   ことがあったら、ぜひ、試してみてください。
   
    もし、ここに書いてあるとおりにうまくいった時は、ぜひ教えて
   くださいね。もちろん、うまくいかなかった時も、遠慮なくお便り
   ください。できる限りお応えします。
   
    さて、第1回目のタイトルは『小学生は変身する』です。
   
    「うちの子はできないから・・・」なんて、あきらめているお父
   さん、お母さんはいませんか。心配しないでください。12歳まで
   の人間は、がんばればまるで変身したかのように力が伸びます。な
   ぜか、という説明もゆっくりしたいのですが、これは長くなるので、
   また、余裕のある時に書きます。ただ、経験上、担任している子ど
   もたちが、1年で本当に変身してしまうのを、毎年実感しています。
   小学校の教員という仕事、何が面白いかって、この子どもの成長・
   変身ぶりを見る瞬間ほどやり甲斐をかんじることはありません。
   
    では、さっそく、と言ったところで、気を持たせてすみませんが
   、今日はここまでにします。だらだらすると嫌われそうですので、
   毎回、このくらいの長さで終わろうと思います。(これでも長すぎる
   かなあ・・・学級懇談会の僕の話がいつも長くて「先生、早く終わ
   ってよ。夕飯の支度があるんだから」と思っているお母さんが多い
   らしい、です)
   
    毎週、月曜日には届くようにがんばります。
   よろしくお願いします。

   古い一行日記から
   3.8  5年先とか10年先を考えていなくては、世に受け入れられる
   作品は書けない。なのに、つい1000年先だとか、1億年先だとかを考
   えてしまう。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
            vol.2    2004/4/18          発行部数 304
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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              (^o^)書き取りの宿題
   
    毎年、書き取りの宿題は毎日出しています。毎日とは言わないま
   でも、書き取りの宿題を出す先生は多いと思います。お子さんが書
   き取りをする時に、そばで見ていますか。
   
    漢字の書き取りを先生が出すのは、漢字を覚えるのが主たる目的
   だと思われますが、漢字というのは、そう簡単に覚えられるものでは
   ありません。(漢字を本当に身につけるには、少し工夫が必要ですが、
   それは、また次回に。)
   
    では、書き取りの宿題は適当にやらせておけばいいかというと、
   そうはいきません。ここに速効よい子のコツがあるからです。
   
    毎日書き取りの宿題を出す先生は、毎日書き取りノートを見ます。
   (これはけっこう大変な作業で、給食のパンを咥えながら花丸を書く
   なんて、日常茶飯です。とにかく小学校の先生は忙しいです。)とい
   うことは、毎日、先生はお子さんの字を見ているのです。しかも、
   39人の他の子の字と(必然的に)比べながらです。
   
    この書き取りノートの字が毎日ていねいに書いてあるのは、本当
   によい印象を持ちます。
   ◇この子は真面目に勉強にとりくんでいるんだな。
   ◇今は目立って勉強ができるわけではないが、こういう集中力があ
   れば、この先伸びるだろう。
   ◇学校では落ち着かないが、家では落ち着いて勉強している。しっ
   かりした家庭のようだから、こちらの話も熱心に聞いてくれそうだ。
   アドバイスのし甲斐がある。
   などと、先生は、お子さんに対して、どんどん良い方へ良い方へと
   考えていきます。
   
    ていねいに書かせるには、時間が必要です。共稼ぎで、どうして
   も全部を見てやれないなどという場合には、1行でいいから、付き
   合ってやってください。そうした親の真剣さは、先生にはもちろん、
   お子さんにも必ず伝わるのです。
   
    たった1行でも、5文字でも、毎日続ければ、必ず良い方向に向
   かいます。

     古い一行日記から
   3.9    箱根彫刻の森美術館に行った。そこでわかったことは、これ
   までどんな芸術家も、自然の造形をこえられなかったということ。
   彫刻の森の一番すばらしい作品は、木だった。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.3     2004/4/25          発行部数 316
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             (^o^)家庭訪問
   
    家庭訪問は、ありますか。学校によって全家庭行われたり、希望
   する家庭だけだったり、ない学校もあったりといろいろのようです。
   また、時期も学校によって様々でしょう。4月に家庭訪問のある学
   校も多いと思いますので、今日は家庭訪問の話題にします。
   
    4月に家庭訪問をする学校の目的はただ一つ。家庭の様子を知っ
   て、子どもの成長を少しでもお手伝いしたい、です。
   
    どうして子どもの指導に家庭の様子を知ることが必要かというと、
   お父さん、お母さんと直接話すことで、子どもの本当の姿をはやく
   つかめるからです。
   例えば、
   A君は、人と話すのが苦手だと思っていたが、新しい環境に慣れるの
   に時間が少しかかるだけで、本当はとても明るい子だ。逆にB君は、
   やんちゃで落着きがないと思っていたが、これも緊張感から一時的
   にそうなっているだけなのだ。
   という具合です。
   
    さて、それでは、家庭訪問に関する「速効よい子」です。
   
    担任の先生が一番心配なのは、この子のお父さん、お母さんは話
   しやすい人かどうか、です。話しやすい人なら、これから1年間、
   子どもにいろいろなことが起こった時に、すぐに相談や助言ができ
   ます。ところが逆に、話しにくい人だと、子どものことをお知らせ
   する時に、「こういう言い方でいいだろうか」などと、いろいろ考
   えて、連絡が遅くなったり、伝えたい本質を伝えられなかったりし
   てしまうこともあります。
   
    話しやすい人だと思ってもらうのに、そんなに難しい技は必要あ
   りません。
   
   ? 笑顔で話す。

    家庭訪問も、たった10分程度。その日にどんな嫌なことがあっ
   ても、10分間は笑顔でいましょう。この10分間の印象は、1年
   間、担任の先生の心に残ります。
   

   ? 悪口を言わない。

    他の先生、他の子ども、それから自分の家族。どれを聞いても、
   いい感じはしません。「今年は先生で本当によかった。昨年の○○
   先生といったら…」なんてことを聞かされたら、「きっと来年は次
   の担任に、自分のことをこんなふうに言うんだろうな」なんて思え
   てきます。
   

   ? 学校での様子はどうですか、としつこく聞かない

    1ヶ月もたたないうちに、子どもの様子はわかりません。こうい
   う質問をこの時期にして、すらすら担任が答えるようなら、お子さ
   んは(よくも悪くも…特に悪い方で)よほど目立った子だということ
   です。「友達と仲良くしていますか」という質問もよくされるので
   すが、はっきり言ってわかりません。授業の様子くらいなら少しは
   お話できますが、この忙しい時期に、休み時間の子どもの様子まで
   把握できるのは、神様レベルの先生です。学校の様子をしつこく聞
   くよりも、担任の質問に答えて、家の様子を伝える方が、子どもの
   ためになります。1学期が終わったくらいの時期なら、どんどん学
   校での様子を尋ねてください。
   

   ? 使い慣れない言葉を使わない

    普段の言葉で話さないと言い方がぎくしゃくします。すると、嘘
   を言っているように聞こえます。嘘をつかれているのではないか、
   と思うと、担任もも正直に言ってはまずいのか、などと考えます。
   家であったこと、学校であったことを正直に話せる関係が、子ども
   の問題を早く解決する一番大事なものなのです。使い慣れない言葉
   をつかって、嘘をついているのではないかと受け取られるのはとて
   も損です。
   

    家庭訪問の前には、学級便りを出すことにしています。貴重な1
   0分を充実させたいからです。これは、以前書いた学級便りです。
   参考になればうれしいです。

        ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
   家庭訪問のお願い
   
    来週から家庭訪問が始まります。お忙しいところ、時間を取って
   いただき、本当にありがとうございます。たった10分間で、お子
   さんのすべてをお話しいただくことはできないとは思いますが、よ
   ろしくお願いいたします。
   
    お子さんと出会ってから1カ月と少し。少しずつお子さんの様子
   も見えてきましたが、まだまだわからないことがたくさんです。今
   回の家庭訪問では、お父さん、お母さんから、お子さんの良いとこ
   ろや、心配なことをお聞きすることが中心になると思います。
   
   ・お子さんは家で元気ですか。どんなことをはりきってやっていま
   すか。自分の身内をほめるのは、日本人の美意識に反するような気
   がして、普通はなかなか言えないものですが、今回は特別。お子さ
   んのことで最近感激したことなど思い切り話してください。
   
   ・学校と家とでは、様子が違う等と、お子さんの友達から聞いたこ
   とはありませんか。どんな場所にいても、同じ態度で生きていける
   という人間はいないでしょう。どこかでプレッシャーに耐えてくれ
   ば、別の場所での息抜きが必要です。学校で勉強をがんばってくれ
   ば、家でさらに良い子になって勉強しろと言うのも無理な話です。
   家と学校で違って当たり前です。
   
   ・4月になってから、変わった様子はありますか。良くなったこと、
   心配していること、少しでも気づいたことがあったら教えてくださ
   い。
   
   ・お子さんは勉強で苦しんでいますか。いませんか。一番いいのは、
   苦しんでいる様子が見えない子です。勉強に余裕があれば、生活も
   楽しいでしょう。次にいいのは、苦しんでいる子です。勉強を真剣
   にやる気になっている証拠です。最悪なのは苦しんでいる様子が見
   えない子です。勉強をやる気が全然ないからです。一番よい子と一
   番まずい子の表れは同じです。
   
   ・お子さんの1日は忙しいですか。おけいこ、塾など喜んでいって
   いますか。それとも苦しそうですか。
   
   ・できれば、お父さん、お母さん両方とお話したいのですが、ほ
   とんど無理なことだと思います。お母さんとお話することがほとん
   どだと思いますが、その場合はぜひ、お父さんからのメッセージも
   もらっておいてください。
   
   ・10分たったら失礼します。ご理解ください。
   
    こちらからお話できることがほとんどないので、本当に申し訳
   ないのですが、今回伺った話は、これからの指導の大変重要な参考
   事項となります。よろしくお願いします。
        ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 
   
    こんな学級便りに応えて、当日までにたくさんのメモをしてくれ
   ている家があります。短い時間にたくさんのことが聞けて、とても
   うれしく思います。
   
    たった10分間の親の姿勢が、お子さんをよい方向に向かわせま
   す。
   

   
   古い一行日記から
   3.12   仕事帰りに見る夕暮れの空は、毎日違った絵を雲で描いてい
   る。それを見るのが楽しみなときは、心が健康だと思う。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.4     2004/5/1          発行部数  330
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           (^o^)家事は身を助ける 1
   
    今年の連休はなかなか大型ですね。お父さん、お母さんはお休み
   がありますか。普段よりも、お子さんといる時間が長いお父さんお
   母さんも多いと思いますので、そういうときだからこそできること
   を、ひとつお話します。
   
    お子さんが小学校でしているのは勉強だけではありません。食事
   をし、掃除をし、と生活のあらゆることをしています。担任は、も
   ちろん学習について科目ごとに細かくお子さんを指導しますが、小
   学校では、それも含めて、トータルでお子さんを把握し指導するこ
   とが求められます。そこが中学校や高校との違いです。
   
    以前にも書いたように小学生は変身します。算数の勉強をすれば
   するだけ算数の力が伸びます。しかし、変身というのは、こんな小
   さな意味ではありません。人間の脳はまだまだわからないことだら
   けで、どこをどう刺激すれば能力が伸びるかわからないことが多い
   のです。それで小学校の先生は、子どもをトータルにとらえ、指導
   をしようとしているのです。
   
    中でも、手指の器用さは、脳に大きく影響すると考えられていま
   す。「ホムンクルス」というテレビ番組がありますが、ホムンクル
   スの想像図というのを見たことありますか。手指がどれほど脳と繋
   がっているかが一目瞭然です。ボケ防止のために指体操が流行った
   のも、同じ理由です。
   
    子どもに指体操が有効かどうかは、よく知りませんが、わざわざ
   そんなことをしなくても、普段の生活の中で指を動かす場面はたく
   さんあります。それをしっかり生かすかどうかは、とても重要です。
   といっても、特別難しいことをするわけではありません。
   
   1 お子さんは、服を上手にたためますか。
   
    体育の授業では着替えをします。てきぱきと上手に服をたたむ子。
   時間をかけても上手にしまえない子。最初からたたむ気がなく、ま
   るめてしまう子。手指の器用さがはっきり出ます。お父さん、お母
   さんがお休みの日には、一緒に洗濯物を取り込み、たのしくおしゃ
   べりをしながら、たたみ方を教えましょう。
   
   2 お子さんは、箸を上手に使えますか。
   
    私の勤める学校では、昔は先割れスプーンを使っていましたが、
   今は箸です。上手に箸を使って上品に食べる子。上手に使えず、口
   に掻き込む子。こぼしてばかりいる子。いつまでもスプーンに頼る
   子。箸の持ち方は鉛筆の持ち方に通ずるので、大変重要なのです。
   家での食事、親子でしていますか。うるさく思われるのが嫌だから
   と、箸の持ち方を躾ることから逃げていませんか。
   
   3 お子さんは雑巾を上手にしぼれますか。
   
    私の勤める学校では、毎日、箒と雑巾で昔ながらの掃除をします。
   家での掃除とは違うと思いますが、きちんと道具を使って掃除をす
   る練習は、心を綺麗にするばかりでなく、能力を高めるためにとて
   も重要です。中でも、雑巾を上手にしぼれるかどうかは、最近、子
   どもの間で大きく差が開いてきています。上手にしぼれる子ほど、
   学習も伸びる可能性が高いと、これまでの経験から私は感じていま
   す。お子さんが雑巾をしぼる場面を見たことがありますか。
   
    1は衣、2は食、3は住です。家事(お手伝い)は、しつけの面で
   注目されることが多いのですが、実は、基礎的な手指の器用さを育
   て、脳の能力を高めるためにとても重要な役割を果たしているので
   す。
   
    ゴールデンウィーク、どこかへ出かけて家族の思い出を増やすこ
   とも大切ですが、一緒に家事をすることの大切さも、心の隅に入れ
   ておいて下さい。
   
    特別な時間を作ろうとするのではなく、生活の小さな場面をひと
   つひとつ大切にすることで、お子さんはよい方向に向かいます。
   

   
   古い一行日記から
   
   3.13   息子がどんどん大きくなってしまう。こいつが子供でなくな
   ってしまったら、僕の家族も終わる。そう思うと、息子といない時
   間がとてももったいなくて、あせる。
   
   3.18   娘が中学校を卒業した。10年前発症したとき、「いつ死んで
   も家族も本人も悔いの無いように毎日を過ごそう」と考えていた娘
   が中学校へ行き通した。

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                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.5     2004/5/8          発行部数 339
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   励ましのお便り
   
   ☆毎回楽しみに読ませてもらっています。先日参観日があったので
   すが,これを資料にして,懇談会で言えばよかったと思いました。
   また,次号も楽しみにしています。 (教員)
   
   (^o^)お便りありがとうございます。とってもうれしいです。励まし
   のお便りが僕の一番エネルギーになります。koji
   
   
   
     (^o^) 家事は身を助ける 2 〜「お手伝い」はだめ〜
   
    ゴールデンウィーク、いかがでしたか。「ものより思い出」なん
   て言われて、あせって、どこか遠くへ行って慣れないアウトドアラ
   イフをしなくちゃ、なんて思ったお父さんはいらっしゃいますか。
   仕事で疲れて、やっと休日になった時、慣れないことで余計に疲れ
   ては、逆に家族を嫌いになったりするのではないかと心配です。子
   育ては、基本的に、子どもを見ること、さわること、それに聴くこ
   とを忘れなければ、何をしてもいいはずです。家族サービスという
   形式に惑わされてはだめです。
   
    さて、お休み中に、一緒に家事をしたのですから、それをこれか
   らも継続的に子どもがやってくれればいいですよね。いろいろなこ
   とが子どもに身につき、手指も器用になり、脳の力も伸びる。それ
   に共稼ぎのお父さん、お母さんが家に帰ると、いろいろなことがす
   んでいてとても助かる。よいことばかりです。
   
    が、そうは問屋が卸しません。一度くらい親と一緒に洗濯物をた
   たんでも、(たとえそれがどんなに楽しい時間だったとしても)、次
   の日から子どもが洗濯物を全部自主的に取り込んでたたんでしまっ
   ているなんてことは、絶対おきません。子どもにしっかりと、いわ
   ゆる「お手伝い」をさせるには、ある程度の期間とこつが必要です。
   それでは、今回は、子どもを自主的にさせる方法をお知らせします。
   
   
   1 スキルを身につけさせる
   
    仕事をするためには、それ相応の技術が必要です。調理はもちろ
   ん、食器洗い、衣服たたみ、風呂掃除…。どれも「やればできる」
   ものですが、短時間で上手にできる技術を持っているに越したこと
   はありません。また、きれいにできるほど、やった人間の心は高揚
   感が増します。それに、基本を知っているからこそ、発展・応用も
   生まれるのです。
   
    基本技術を覚えるためには、師匠が必要です。また、その技術を
   覚えるまでの期間が必要です。お父さん、お母さんが師匠になり、
   お子さんができるようになるまで、じっくりと教えましょう。
   
    基本技術が身につくまでは、師匠について家事の「お手伝い」を
   します。小学校低学年の子は、それが楽しくてたまらないでしょう。
   大好きなお父さん、お母さんといっしょに仕事をするのです。でき
   ることがふえるし、うまくできれば大好きなお父さん、お母さんに
   誉められる。最高の時間です。
   
   2 独立させる
   
    しかし、子どもは、いつまでも誉められて喜んでばかりいるわけ
   ではありません。小学校の6年間は、幼児から大人に変わるくらい
   体も心も激変するのですから、今日のお子さんは、昨日のままの幼
   児ではないのです。
   
    弟子が十分に力をつけたら、師匠はどうすればいいでしょう。そ
   うです。暖簾分けして独立させるのです。「お手伝い」を暖簾分け
   して独立させる、すなわち、家事を任せるということです。いつま
   でも「お手伝い」では、人は育たないのです。
   
    いっしょに洗濯物をたたむ、から、
    洗って乾かし、タンスに整理して、しまう。
    さらに、衣服の痛みをチェックして新しい物を購入する計画を立
   てる。
    というように、衣類に関して完全に任せます。
   
    一緒に皿洗いをする、から
    食器棚の管理を任せる
    すなわち、食器のしまい方から、食器の廃棄・購入の計画をすべ
   て任せるのです。
   
    お料理好きなら、日曜日の昼食を全部任せてみましょう。
    メニューを考え、買い物をし、作り、片付ける
   
    風呂掃除をさせる
    のではなく、風呂場全体を任せます。
    いつも清潔にしておく、家族が気持ちよく入れるように工夫する、
   道具の管理をする
    という具合です。
   
    こんなふうに、家事を「計画と実行」ができるように任せるので
   す。
   
   ・任せてもらったという自信が、次への意欲に繋がる。
   ・仕事の全体を見渡すという癖がつき、責任を持つという気構えが
   育つ。
   ・ひとつのことをいろいろな方面から見るので、いろいろな立場の
   人の気持ちがわかる。
   ・計画を立てるという行為の中で、創造的な力を伸ばすことができ
   る。
   
   と、このような効果が期待できます。
   
    昔、5年生に「家でやっている仕事はなんですか」と聞いたら、
   「新聞を取りに行きます(玄関の郵便受けから新聞を出し、居間に持
   ってくる)」と胸をはって言った子がいます。家から門まで何kmも
   ある、どこかの国の大富豪のお屋敷なら、これも立派な仕事になる
   でしょうが…。
   
    お父さん、お母さんは、お子さんの師匠なのです。師匠としての
   目を持ってお子さんに向き合う時間も作れば、お子さんはきっとよ
   い方向に向かいます。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
     どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
     悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
     らこそ、言える話もありますよね。          ☆★
   
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    ★ 発行人: こうじ@季節の小箱
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   古い一行日記から
   
   3.24   人はどうして何度も同じことを繰り返すと、最初のわくわく
   感を忘れてしまうのだろう。同じことに何度もわくわくできる人っ
   て素敵だな。
   
   3.25   人と交わり、人の幸せのためにがんばることが自分の幸せや
   人生の成功につながる。そうやって生きられると最高なんだけど。

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