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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.21     2004/8/29          発行部数 416
   ===========================================================
       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    9月4日(土) 午後3時30分〜4時 清水エスパルスドリーム
   プラザで歌います。お近くの方、応援よろしくお願いします。ドリ
   ームプラザ未体験の方も、この機会にいかがですか。
   
    いよいよオリンピックも終わりです。お子さんと一緒に、どんな
   競技を見ましたか。オリンピックのように家族でわいわい言いなが
   ら見ることのできるテレビ番組は、とてもよいと思います。生放送
   がもっと良い時間に見られれば最高でしたね。
   
                 (^o^) 親+1
   
    さて、今回、私が気づいたのは、選手の親が元気だなあというこ
   とです。アテネまで行って応援するお父さん、お母さんも多く、4
   0年前では考えられなかった光景ではないかと思います。それだけ、
   日本人が豊かな生活をし、長生きをしている証拠で、日本に生まれ
   たことを感謝したいと思います。
   
    また、アニマル浜口さんを始めとして、その競技の中で自分の子
   どもを手塩にかけて育てた親が何人も登場しました。26歳になっ
   ても、お父さんと抱き合って健闘をたたえあう姿を羨ましく思った
   お父さんもいるのではないかと思います。
   
    うちの子も、あんなふうに活躍してくれればいいなあと思います
   が、なかなかとんびはたかを産みません。高望みをすることで、子
   どもに嫌な思いをさせることも考えられるので、へんな高望みは絶
   対にしない、と、心の中で誓っています。
   
    高望みをしないことも含めて、自分の子どもを育てる上で、私は
   3つのことに気をつけています。
   
   1 親にされて嫌だったことは、絶対子どもにしない。
   
    自分が子供の頃、親からされて嫌だったことは、絶対に子どもに
   しないということです。私の親は「人に迷惑をかけない」というこ
   とさえ守っていれば、他のことには、うるさい親ではなかったので、
   「親にされて嫌なこと」というのは、特にありません。
   
    ただ、小さな頃、「お父さんの書斎から本を持ってきた」という
   友達の言葉がすごく印象的で、どうして家には、親の蔵書がないの
   だろうと悲しく思っていました。それで自分は、若い頃から読んだ
   本をできるだけ捨てずに家に置くことにしました。これが、娘や息
   子にどれだけ影響があるのか未だにわからず、ただの自己満足かも
   しれません。でも、最近、息子が本棚の本を手に取っていることが
   あります。下の子が高校を卒業するまでの、あと2年半は「片付か
   ないから早く捨てて」という妻からの抗議に耐えていこうと思いま
   す。下の子が家を出たら、処分します。
   
   2 親にしてもらって、よかったことは全部する。
   
    私は中学校卒業の時に、父から、普通高校へ進学することに反対
   されました。大学へ行かせるお金はないから、工業高校を卒業して
   就職してくれ、ということでした。先生方と母が、父を説得してく
   れて、普通高校へ行ける事になったのですが、それが決まってから
   は、父は、モーレツに働いてくれました。父も母も1日中工場で働
   き、父はその後も夜中にうなぎ漁をし、日曜日も他の所へアルバイ
   トに行っていたようです。そのおかげで今の私がいます。
   
    家はひどく貧乏なのに、経済的なことを心配せずに勉強すること
   ができました。娘と息子にも同じようにしてやりたいと思って、が
   んばって働いています。
   
   3 自分がやりたくてもできなかったものをひとつだけ選んで、与
     える。(親+1)
   
    自分を振り返ると、小さな頃からやっておけばよかったと思うこ
   とがたくさんあります。自分の子どもには、勢い、全部やらせてみ
   たいと思ってしまいますが、それではパンクしてしまうでしょう。
   でも、親の人生より、ステップアップさせたいとは思います。そこ
   で、自分が悔やんでいることの中から、一つだけを選んで子どもに
   やらせたいと思いました。これは子どもの意思に関係なく、です。
   
   
    私の場合は、ピアノでした。小さな頃、ピアノを習いたいと親に
   言ったのですが、貧乏だから勘弁してもらいたいと言われました。
   今でもピアノが弾ければよかったのに、と思う場面にたくさん出会
   います。それで、娘にも息子も、無理やりピアノ教室に通わせまし
   た。結局、二人とも、途中で自分のやりたいことを見つけ、ピアノ
   の練習は中断しましたが、やっておいてよかったと思う日が必ず来
   ると信じています。
   
    今日は、自分の話ばかりになってしまい、すみません。
   
    ただ、この3点について、お父さんとお母さんがじっくりと話し
   合うことは、子育てをするに当たって、とても重要だと私は考えて
   います。互いに、この3点について書いたものを見せ合うところか
   ら、夫婦の会話を始めてみませんか。互いに新鮮な発見があって、
   夫婦の愛が深まるかも知れません。(余計なおせっかいですね。)そ
   れはともかく、お父さんとお母さんの子育てについての考え方が一
   致すれば、子どもは迷わずに、まっすぐ育ちます。
   
    どう育てればいいかわからない、という相談を受けることがあり
   ますが、子どもの人生の師匠は、親以外にありません。自分の人生
   を振り返って、この3点に気をつければ、お子さんは素晴らしい人
   になります。お父さん、お母さん、自信を持ってくださいね。お父
   さんも、お母さんも素敵な人生をこれまで歩んできたんです。こう
   して、数十年生きて、子どもを授かるなんて、最高の人生なんです
   から。
  
   
   古い一行日記から
   
   6.24   ある年代までは、ラジオで育ったから優秀なのだと思う。テ
   レビが悪いのではなくて、テレビの使い方が未熟だ。
   
   6.23   信号で高級車の隣に止まった。立派な老人が運転している。
   この人は、こんな高級車に乗れるくらい人生で成功したのか。それ
   とも、この年になっても、まだ運転しなければならないほど、人生
   に失敗したのか。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.22     2004/9/5          発行部数  421
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    9月4日の清水エスパルスドリームプラザに、足を運んでくださ
   った皆さん、ありがとうございます。初めて伴奏を使いました。ま
   た、感想をお聞かせください。
   
            (^o^) 言葉を増やす
   
    中学生になっても、幼稚園児のような話し方をする子がいます。
   付き合ってみると、なかなか頭の良い子だとわかることもあります
   が、最初の印象は、「頭が悪そうな子」です。年相応の語彙を使っ
   て話ができないと、やっぱりまわりの人の評価は厳しいです。
   
    年相応の話し方ができれば、普通の子。ならば、その年齢よりも
   少しだけレベルの高い言葉遣いができれば、「できる」子に思われ
   ます。かといって、幼稚園児が大人びた話し方をするのも敬遠され
   ます。半歩先に行く人は尊敬されますが、一人だけ百歩先に進んで
   しまうと、その時点では評価されません。歴史には残るかもしれま
   せんが。
   
    話し方というのは、生活会話の中で形成されるものです。ですか
   ら、家庭での会話が、お子さんの話し方を形作ります。「今日から、
   この子のために、うちでは上品にレベルの高い会話だけをしよう」
   と決意するのが、お子さんの会話レベルを上げる最も良い方法です。
   
   
    しかし、なかなかうまくはいきそうもありません。会話の仕方ば
   かりに気を取られて、心の安らぎの場であるはずの家庭がぎくしゃ
   くしては、元も子もありません。
   
    それで、次に有効なのが、読書です。読書をたくさんして、語彙
   を増やし会話に生かす、という方法です。じっと本を読んでいるだ
   けではだめですが、読書が好きでおしゃべりも好きな子は、普段使
   わない言葉をたくさん目にしているので、聞こえてくる言葉にも敏
   感になり、普段の会話の語彙が増えてきます。
   
    でも、急に読書好きになるわけもないし…、という声が。
   
    では、ここから始めましょう。
   
    お子さんの「本読みの宿題」には、ちゃんとつきあってやってい
   ますか。だったら安心です。お子さんの国語の本を開いてみてくだ
   さい。
   
    今、私は、5年生の国語の本を見ています。ちょっと注意してみ
   ると、国語の本の中には、普段の家庭の会話では使わない言葉がた
   くさん出てきます。
   
    たずねる  もとづいて  表す  ほがらか  (幹の)すえ 
    (気持ちが)こめられる ながめる  用いる  (季節の)移り変
   わり  (成績を)納める  事柄 (先生に)宛てた(手紙)  紛れ
   込む  かたどる  ところが  心をひかれる
   
    ぱらぱらとめくってみるだけで、普段の会話の中ではあまり使わ
   ないだろうと思える言葉がたくさん見つかります。
   
    子どもが本読みの宿題をしている時に、これは普段使わない言葉
   だと感じたものがあったら、「これってどういう時に使うの」「こ
   の言葉を使った文を作れるかしら」などと言ってみて下さい。そう
   するだけで、お子さんの語彙は増え、会話も豊かになり、「君は偉
   いね」といわれる日が来ます。
   
    お子さんの心や頭を良くする種は、生活の中にいっぱいあります。
   親が気づいて、ここにあるよ、と教えてあげるだけでいいのです。
   種を探すのは、親にとって、本当に楽しい作業だと思います。(と、
   子育てを終える頃になって気づきました。)
   
 
   
   古い一行日記から
   
   6.27   明日のコンサートのチケットを買ってあったことを忘れてい
   たのを、偶然の出来事で思い出した。がんばっているときは、神様
   が味方してくれるように感じる。
   
   6.26   時々、新聞に宇宙の写真が載る。狭いことばかり考えている
   悩み多き心には、薬になる。

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           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
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           vol.23     2004/9/20          発行部数 427
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    先週は、お休みしてすみません。ただの風邪です。声をかけてい
   ただいたり、メールをいただいたり、多くの方にご心配いただいて、
   うれしゅうございました。(「うれしかった+です」を正しい日本語
   で言うとこうなるんですよね。こういうちゃんとした日本語を使え
   る人になりたいと時々思います。)
   
    また、遅れましたが、9月4日に清水エスパルスドリームプラザ
   で歌を聴いてくださったみなさん、ありがとうございます。ライブ
   では初めて、カラオケを作って歌いました。いかがだったでしょう
   か。次回は、藤枝蓮華寺池公園で、10月17日(日)に歌います。
   お天気がよければ、とても素敵な公園ですので、ぜひおいでくださ
   い。
   
    さて、今日は算数の話です。
   
        (^o^) 1+1=2じゃなくたって…
   
    6年生の算数です。「単位量当たりの大きさ」という勉強です。
   「平均」という考え方を知り、平均を計算で出せるように、教科書
   は、こんな問題で始まります。
   
    とも子さんとけんじ君が缶拾いをしました。けんじ君は、1日目
   …8こ、2日目…5こ、3日目…5こ、4日目…6こ拾いました。
   けんじ君は1日平均何個拾ったと言えるでしょう。
   
    とも子さんは、5日目まで拾っていたので、「もし、けんじ君が
   5日目にも拾っていたら、5日目はいったい何個拾っていたでしょ
   う」という問題に変えました。
   
    答えはもちろん、(8+5+5+6)÷4=6で、6こです。
   
    あらかじめ学習塾で勉強してきた子が、うれしそうに手を挙げ、
   この答えを発表します。初めてこの勉強に出会った子は、「あ、そ
   うか」という子、(発表した子が何を言ってるかわからなくて)ぽか
   んとしている子、「やっぱり塾へ言ってる方が頭がいいんだろう、
   どうせ自分はできないし…」などと考えていそうな子に分かれます。
   
   
    「え ? 6 ?」と言ったきり、私は黙ります。「塾の子」は困り
   ます。他の子も困ります。でもやがてざわざわし始め、手を挙げる
   子がでてきます。
   
   ・けんじ君は、最初の日にがんばった後、疲れて5に減った。4日
   目に再度がんばったので、また5日目は疲れたはずだから、4日目
   から3こ減って、5日目は3こ。
   
    「そうだよね。けんじ君、根性ないかも」と私が答えると、一斉
   に多くの子が手をあげ始めます。
   
   ・いや、けんじ君は、3日目、4日目と調子を上げてきている。も
    し5日目にやったら、初日の8個に戻るかも。
   ・最高を出したくて、9こねらいかもしれないよ。
   ・逆だよ。5日目に1こ拾えばとも子さんに並ぶから、2こでやめ
    るんじゃないの。
   ・1こでやめて、なかよくとも子さんと同じにするかも。
   ・けんじ君はとも子さんが好きだから、とも子さんに合計数で勝た
    せるためにわざわざ5日目を休んだんだよ。だから、拾いに行って
    も0こで帰ってくるはずだよ。
   
    なかなかいい調子で次から次へといろいろな意見が出てきます。
   
   ・とも子さんはけんじ君に恋してるから、けんじ君が少し具合が悪
   いのがわかったら、とも子さんが自分の拾った分を全部けんじ君に
   あげちゃうはずだから、5日目は25こ
   なんて無茶なのも出てきました。
   
    けんじ君の5日目は実際にはありません。そこを予想するのに、
   たったひとつのルールでしか、ものを考えられなかったら、実際に
   起こることに対処できない人間になってしまうでしょう。
   
    この後、平均についてくわしく勉強し、最後に、
   「平均という考え方は理解できたかな。しっかり理解して、さっと
   計算できるようにしておきなさい。でも、平均が考え方のすべてじゃ
   ないからね。みんなが考えたように、未来はいろいろなことが起こ
   る可能性に満ちているんだ。平均というのは、その中のひとつの考
   え方なんだよ。今日は、たくさんの未来の予想の仕方が出てきたね。
   こんなにたくさん考えられるみんなは天才かも」と言って、授業を
   終わりました。
   
    算数では、テストで書く正解はひとつしかない場合が多いですが、
   それを人より早く出して威張っている子は、将来使い物になりませ
   ん。もちろん、数学の理論をきちんと身につけることは大事です。
   それは、最も起こりうる確率の高い物事を簡単に求める人類の知恵
   だからです。でも、その確率が100%ではないことを知っておく
   のも、人生には必要です。
   
    子どもが言う「でたらめに思える一言」の中に、子どもの思考を
   広げる種が含まれているかもしれません。それを認めることで、子
   どもの才能は大きく広がります。また、そう考えながら子どもの話
   を聞いていると、大人も自然に思考が広がります。「脳の話」でい
   うと、箱と箱を繋ぐ紐が広がるということです。時々そんな気持ち
   で、家でも、お子さんの話に耳を傾けてみませんか。大人が「聞く
   耳」を持てば、お子さんは必ずよい方向に向かいます。
   
  
   
   古い一行日記から
   
   6.30   ちょっとだけずるいことをしたり、といういけない心を一度
   も体験せずに生涯を終える人っているのかなあ。それに気づかない
   人は別として。
   
   7. 7   子供に大人の味がわからないのは、わからないのではなくて、
   子供の舌が敏感すぎて食べられないらしい。舌は大人になると鈍感
   になるので、渋いのも大丈夫なんだって。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
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           vol.24     2004/9/26          発行部数 426
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
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    いろいろな方から、お便りをいただけて、うれしいです。話の元に
   なりそうなお便りもたくさんあります。機会を作って、使わせてい
   ただきます。もちろん匿名です。よろしくお願いします。
   
    読者が出しているメルマガです。僕はやりませんが、テレビで格
   闘技はよく見ます。僕もこのメルマガの読者になりました。
   
         <メルマガ紹介>
       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    弱者必読!元いじめられっこの私が、空手で日本一にまでなった
   その軌跡を、精神面と肉体面からアドバイス。特に一家を支える
   お父さんに読んで頂きたい。
   
       「気弱な空手チャンピオンの教え 心身共に強くする方法」
   
         http://www.mag2.com/m/0000134450.htm
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       (^o^) 速く楽に
   
    先週の続きで、算数の平均の授業から。
   
   Aグループの読書ページ数は、健太君1008ページ、良雄君983ページ、
   美津子さん1015ページ、奈々恵さん998ページです。このグループの
   一人当たりの平均読書ページは、何ページですか。
   
   答えは、(1008+983+1015+998)÷4=1001 答え1001ページ、です。
   
   
    この計算をこつこつとやって、正確な数字を出す子は、レベルBで
   す。こんな面倒な計算はやりたくないと言って、放り出す子はレベ
   ルCです。
   
    ではレベルAは、というと、こんな面倒な計算はやりたくない、と
   言う子です。ただ、Cの子と違うのは、放り出さないことです。
   
    例えば、どの子も900以上だから、(108+83+115+98)÷4+900と
   考えたり、(8-17+15-2)÷4+1000などと、考えたりして、とにかく速
   く楽にできる方法を考えようとする子は、レベルAです。
   
    小学生は、8−17という計算は知りませんが、こんなものは絵
   を描いたり、物を使えば何とかなってしまいます。必要なのは、現
   状に満足しない気持ちと、何とかしてやるという意欲です。
   
    どうすれば、こんな子に育つかというと、親がそういう姿勢を見
   せるだけで、いいと思います。
   
    難しく考えることはありません。「困ったな。どうしよう。…そ
   うだ。こうしよう」と言っていればいいんです。
   
    「あら、冷蔵庫にこれだけしかないわ。どうしましょう。…そう
   だ。今日は、これを作ろう」
    「電球が切れたけど、脚立が壊れて使えない。どうしよう。…そ
   うだ。机の上に椅子を乗せて」
   
    日常の何でもないことでも、「困った。どうしよう」とお子さん
   の前で言ってください。そして、考えるふりをして、解決してみま
   しょう。繰り返すうちに、「ねえ、こうしたらどう?」なんてお子さ
   んが言い出したらしめたものです。
   
    一つだけ禁句があります。それは、「買ってくればいい」です。
   今の日本の小学生は、「お金は自然に家にある」と思い込んでいま
   す。道端の石ころや雑草くらい、自然に家にあるものだと勘違いし
   ています。そんなお金で問題を解決できるというくせをつけると、
   子どもは何もしなくなります。
   
    困ったな、こうしよう、もっといい方法はないかな…という知恵
   が、次の幸せを連れてくることがわかった子は、どんどん進化して
   いきます。

 
   
   古い一行日記から
   
   7.11   大人になってまでどきどきなんてしたくない、という気持ち
   と、ほんとにそれでいいのという気持ちが対立する。
   
   7.10   経験を積んで慣れるというのは、一般的にはいいことなのだ
   ろうけど、どきどきしたりしなくなるというのは、人間として生活
   がつまらなくなることなのではないか。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
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           vol.25     2004/10/2          発行部数 427  
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    藤枝蓮花寺池公園のライブももうすぐです。(10/17)今回は
   オリジナルだけでなく、いろいろな歌を歌ってみようかなって思っ
   ています。リクエストください。
   
    さて、先週は偶然、2年生の先生が出張でいらっしゃらなかった
   ので、1時間国語の授業を飛び込みでやってきました。その時、気
   づいたことを書きます。
   
      (^o^) これぞ日本語
   
    2年生の国語で、父、母、兄、姉などの漢字が出てきます。身近
   な言葉なので、覚えるのも簡単です。…? これって身近な言葉です
   か。
   
    お子さんから、何と呼ばせていますか。「お父さん、お母さん」
   「パパ、ママ」「父ちゃん、母ちゃん」…。こんなところでしょう
   か。漫画『巨人の星』で、「ダディ」という呼び方を生まれて初め
   て知りましたっけ。
   
    子どもにとって、「ちち、はは」は身近な言葉ではありません。
   でも、ここでは、漢字を「ちち、はは、あに、あね」と読みます。
   そこで、2年生に「ちち、はは」ってどういう時に使うのかと訊い
   たら、やっぱりわかりませんでした。
   
    そこで、「ちち、はは」は、自分の親を人に紹介したりする時に
   使うんだよ、と教え、質問ゲームを始めました。「あなたのお父さ
   んは、どんな色が好きですか」「わたしの父は、青が好きです」二
   人一組で、相手の家族のことをかわりばんこに訊いていきます。
   
    すぐに飽きてしまうかなと思いましたが、これを4人グループに
   広げたら、20分以上も楽しげに質問を繰り返していました。たっ
   た20分で完全に定着できることはありませんが、8歳の新鮮な脳
   の部屋には、「ちち、はは」がしっかり入ったと思われます。家に
   戻って、数回、時期をあけて、家族でこのゲームをやれば、いざと
   いう時に、「ちち、はは」はスムースに出てくるでしょう。
   
    「お父さん」と「ちち」を呼び分けるルールは、英語にはないと
   思います。世界各地の言語についてはよく知らないのですが、この
   呼び分けは、日本語の素敵な特徴のひとつだと私は思っています。
   (外国の言語事情に詳しい方、助けてください。)
   
    今の日本では、8歳の子が「僕の父は…」と言ったら、ちょっと
   びっくりされます。それを聞いたほとんどの大人は、「おりこうだ
   ね」と思います。一度利口だと思われると、そこからは、普通のこ
   とが利口な振る舞いに見えてしまうから不思議です。
   
    小学生に無理やり中学生の数学の問題の解き方を詰め込んで解か
   せれば、一時期利口に見られますが、中学生になれば誰にもできる
   ことで、それ以上先はありません。でも、「ちち、はは」は、「一
   生もの」なんです。難しいことを教えるのではなく、普通、人がちょ
   っと忘れかけているものを、本来教えるべきなのにうっかり忘れて
   いることを、見つけて教えたいですね。
   
    お父さん、お母さんが、おじいさん、おばあさん、または、近所
   のお年寄りとたくさんお話をすると、どんな言葉を教えればいいか、
   自然にわかってくると思いますよ。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。          ☆★
   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   
   
    ★ 発行人: こうじ@季節の小箱
    ★ http://www2.tokai.or.jp/kisetu/
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   古い一行日記から
   
   7.12   先輩に、今でも子供と同じように、新しいものを見つけると
   うれしそうに興奮する人がいる。その先輩は、小学校の教師にふさ
   わしい。
   
   7.15   成績表をつけるのはつらい。20年経っても少しも変わらな
   い。通知表のかわりに、シュタイナー学校のように、一人一人に詩
   を贈りたい。


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