5.4日目
もう1泊の予定を切り上げたので1日で沼津まで帰るのはかなりの行程である。NaBeさんに聞くと、
沼津(富士宮)までのルートは、国道252号線で新潟県に出て、117号線で長野県に入り、上信越道→長野道→中央道→甲府精進湖線、が一番早いと言う。会津地方は晴れているがどのあたりから雨になるかちょっと不安だった。
NaBeさんと2台で252号線を西へ走る。いかにも気持ち良さそうな道が続く。
快調に走っていると後ろからバイクの集団がやってきた。へっぽこライダーはすぐ道を譲った。さっきまでいっしょだった不良中年友の会の面々(中部手羽先隊、関西てんがだまんがだ隊)だった。
しばらく走るとダムが見えてきた。その手前の広場のようなところでさきほどの皆さんが休憩していた。我々は一気にダムを目指す。急な坂道を上り切るとダムの駐車場が見えてきた。ダムの名前は田子倉ダム。
昔、学校で習ったことがある。田子倉発電所は東洋一の発電出力(38万kw)らしい。只見町と言うか252号線沿線NO.1の観光スポットであることは言うまでもない。紅葉の頃はすごいだろうなあ。
ダムでのんびりしているとバイクの音が聞こえてきた。さきほどの面々である。結局みんな集まってしまった。まだオフ会が続いている感じだ。こうやってのんびりするのもまたいい。
良い天気の田子倉ダムが見られて大満足である。会津まで来た甲斐があった。
先に到着していたので皆さんを残して出発した。ここから急カーブが増えてきた。NaBeさんはどんどん先へ行ってしまう。私は自分のペースで走った。無理して転倒しては恥ずかしい。そうして走っているうちにまた追い付いてきた。でも今回は3台だった。 そして、六十里越トンネルを抜けて新潟県に入った。
信号待ちで、NaBeさんが「小布施に寄りましょうか」と問いかけてきた。もう帰りが遅くなるのは分かっている。ここで寄り道してもどうってことはない。
「はい、行きましょう」。小布施の町並みはいわゆる小京都の風情である。野郎二人で来る所ではなかった。有名なお店でお土産に落雁(商品名:方寸)を買った。北陸・会津ツーリングのお土産が何で小布施の落雁なの。まあ手ぶらで帰るよりはましか。
栗ソフトクリームを食べて元気をつけ、いよいよ静岡県に向けて出発した。
(写真は竹風堂)
長野東須坂ICから上信越道に入った。高速道路はフリー走行。いっしょに走ろうとすると危険である。梓川SAで給油を兼ねて休憩した。長野道、中央道と順調に走っていたが、いよいよ雲行きが怪しくなってきた。諏訪ICの手前でぱらぱらと降ってきた。
諏訪ICを過ぎ、諏訪南ICに近づいた頃、突然大粒の雨が襲ってきた。かなり強い雨である。強くなったり弱くなったり。早く高速を下りたい気分だった。
甲府南ICも雨だった。精進湖線(国道358)も雨だった。139号線に入っても雨。朝霧高原に来た頃には暗くなりかけていた。NaBeさんは道の駅で休憩したが私はそのまま走り続けた。
道の駅の入口で最後の挨拶をした。雨は富士宮市街に入って小降りになり、富士市街に来た頃には止んでいた。吉原のコンビニ(ローソン)で休憩する。このコンビニはよく利用している。家に電話をしてまもなく帰着予定であることを伝える。もう周りは真っ暗である。
あと少しとなったので再度気を引き締めて自宅に向かった。19時半、帰着した。
6.まとめ
沼津から北陸を経由して会津に行く一見ばかげたツーリングが無事終わった。たくさんの人にお会いすることができた。1日早く切り上げた以外は計画通りだった。無事故無検挙、ノントラブルで走りぬくことができてよかった。
ロングツーリングは楽しい。次はいつのことか分からないがまた行ってみたいと思う。
7.参考)個人データ
走行距離 1700km
ガソリン 70g(24.2km/L)
費用 58,900円(高速13,250円、ガソリン7,350円、宿16,540円、食事他、19,760円)