南東北鉄道の旅(3/3)

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4.3日目
皆さんと別れて、陸前浜田駅に着いて愕然とした。上りも下りも30分以上ないではないか。8時台は何本かあるが9時から夕方まで1時間に1本なのである。待っているのも退屈なので松島まで歩くことにした。3〜4kmのはずである。 1時間も歩けば着くだろう。国道には歩道がないので路側帯を歩く。前から車が来ると恐い。
そのうち車が渋滞し始めた。ぼんちゃん達も巻き込まれたのだろうなあ。歩く方がはるかに早い。 やっと海が見えてきた。遠くに松島の町も見えてきた。元気が出てきた。松島の港には予想より早く着いた。40分ぐらいだったろうか。今日はお祭りということで人出が多い、花火大会の場所取りが始まっている。 塩釜行きの遊覧船の案内所が見えてきた。塩釜まで約1時間。あと15分ほどで出発であった。

港

かなり昔、塩釜から松島まで乗ったことがある。今回はその逆コースである。船が出港するとかもめがついてきた。乗客が投げるえびせんがお目当てのようである。 そんなに食べると高血圧になって長生きできないよ。少し心配になった。曇っていたので青い海に浮かぶ島々を見ることにはならなかった。それでも日本三景と呼ばれるだけのことはある。松尾芭蕉も伊達政宗もこの景色に感動したのだろう。塩釜には定刻通り到着した。

カモメ.島

本塩釜の駅まで歩き、駅の立ち食いそばで昼食を済ます。あとは仙台でお土産を買ってこの旅も終わりである。仙石線の電車は空いていた。お隣りの東塩釜始発だったようだ。仙台で途中下車してお土産を買う。 こちらのお土産と言えば萩の月。静岡にその類似品こっこがあるが所詮は類似品である。手土産に持参したが、ほやオフ幹事に一刀両断のもとに切り捨てられてしまった。それから白松がモナカも買った。結局はお茶菓子系に落ち着いた。
お盆の帰省のUターンがそろそろ始まっていたので仙台始発に乗ろうとホームに入って並んだ。禁煙の自由席はどこに並べばいいのか。慣れない駅で戸惑ってしまった。もうこれで予定はない。東北、東海道と新幹線を乗り継いで帰るだけである。 乗った車両はMAXやまびこ。8両全てが二階建ての編成である。うまい具合に2Fの窓側に座ることができた。窓側に座れるかどうかは大きな問題なんです。車内に入って驚いたのは1列に3人+3人の6人が座れること(通常は5人)。しかも3人がけには肘掛けがないので仕切りがないのである。つまり公園のベンチのようである。たくさんの人に座ってもらうことに主眼をおいた車両である。
乗ったら急に眠たくなってしまった。福島で停車した時に目が覚めたがまた眠ってしまった。 はっきり目が覚めて頃には栃木県に入っていた。東京駅で30分待ってこだまに乗り換えて三島へ向かう。三島から東海道線で沼津の駅に着いたのが5時過ぎだった。仙台を出たのが13時だったから4時間ちょっとで着いたことになる。行きは遠回りしてのんびり行ったが、新幹線を使うと仙台は近い。 駅から自宅まで歩く。無事、2泊3日の鉄道の旅が終わった。

5.まとめ
鉄道の旅は実に久しぶりであった。費用や利便性を考えるとどうしても車(バイク)になってしまう。今回はオフ会開催地が松島だったことが鉄道の旅を実現させてくれた。とても遠くてバイクでは行けない(少なくとも私には無理)から鉄道を選択したのである。 車やバイクのように自分で運転する訳でないからのんびりできた。 時刻表を懸命に調べたのは何年振りだろう。本数が少ないので乗り換えには苦労した。次の列車の時間が気になって落ち着かなかったこともあった。 ほかにもいろいろあった。どれもこれもいい思い出である。充実の旅だった。

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