DISCOGRAPHY Part 1 (1973 - 1978) |
1 |
絹の靴下 - 夏木マリ・マグネット・アルバム |
1973 |
★★★★ |
収録曲:絹の靴下/どうにもとまらない/狂わせたいの/狙いうち/恋の衝撃/北国行きで/他人の関係/雨のエアポート/恋の追跡/雨の御堂筋/経験/媚薬 |
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本人のビッグ・ヒット『絹の靴下』をメインに,山本リンダ・朱里エイコ・金井克子・欧陽菲菲・辺見マリらの持ち唄をカヴァーしたファースト・アルバム.何故か,昔の歌謡曲のアルバムって,こうした企画モノ地味たモノって多かったような気がしますが,シンガーとしてのマリさんの実力を感じさせられるという点では,やはり好盤ではあると思います.この頃,日本の音楽シーンは空前のニュー・フォーク・ブームで,後のニュー・ミュージックなるものの誕生前夜という状態だったわけですが,そんな中,悪く言えば旧態依然とした歌謡曲の歌手たちの中では,その歌唱力・ルックス・キャラクターで,飛び抜けて目立った存在だったと思います. |
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2 |
裸足の女王 - 夏木マリ・セカンド・アルバム |
1974 |
★★ |
収録曲:裸足の女王/他人の関係/雨の御堂筋/経験/小さな恋/月光のエロス/野生の女/絹の靴下/どうにもとまらない/狂わせたいの/狙いうち/恋のねがい/風と光の妖精/媚薬 |
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『セカンド・アルバム』と銘打たれていますが,全14曲中8曲がファースト・アルバムと重複,さらに8曲が『夏木マリIV』と重複している(『絹の靴下』・『媚薬』の2曲は,何と3枚ともに収録)という,極めて非良心的な作品(笑).昔の歌謡曲のアルバムって,こんなの多かったです.そういうわけでだか解りませんが,彼女の初期作品群の中では最も評判が低く,多分ついに CD 化もされなかったと思います. |
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3 |
MARI NATSUKI sings BIG HITS |
1974 |
★★★★ |
収録曲:恋はリズムにのって/ラブ・ミー・テンダー/アイドルを探せ/ラブ・ミー・トゥナイト/サムシング/スピニング・ウィール/うつろな愛/スーパー・スター/マシュケナダ/愛の休日/アップ・アップ・アンド・アウェイ/ラスト・ワルツ |
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今度は洋楽曲のカヴァーのみで構成されたサード・アルバム.『ラヴ・ミー・テンダー』とか『アイドルを探せ』とか『愛の休日』とか,この手のアルバムの常連曲がズラリと並ぶ中, BS&T で有名な『スピニング・ウィール』, Carly Simon の『うつろな愛』の日本語ヴァージョン, Carpenters の『スーパー・スター』等,「これは?」と思わせる曲も収録されています. |
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4 |
MARI NATSUKI IV |
1974 |
★★★ |
収録曲:夏のせいかしら/砂の女/裸足の女王/野生の女/月光のエロス/媚薬/絹の靴下/お手やわらかに/黄金と情熱/裸の青春/あなたはおとな/小さな恋/恋のねがい/風と光の妖精 |
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初の全編オリジナル・アルバムですが,残念ながら先にも書いたとおり,『裸足の女王/夏木マリ・セカンド・アルバム』と8曲が重複,『絹の靴下』・『媚薬』の2曲に至っては,3度目の収録です.昔の歌謡曲のアルバムって,オリジナル・アルバムを銘打ってても,ベスト・アルバムやオムニバス・アルバム的な作品多かったのですが,この人のデビューしたこの時期って,そういった『旧歌謡曲』の末期的な時代だったと思うのです.そ〜ゆ〜わけで,この時期の作品に関しては,あまりアルバムとして評価できる作品って少なく,オリジナルかベスト・アルバムのどれか1枚持ってればいいって感じの方も多かったのでは....? ご存知の通り,この時期のニュー・フォーク・ブームおよび後のニューミュージック誕生の時代を経て,歌謡曲というジャンルにおいても,作品としてのアルバム作りが指向されるようになりました. |
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5 |
夏木マリ ベスト20 |
1974 |
- |
収録曲:お手やわらかに/夏のせいかしら/絹の靴下/裸足の女王/裸の青春/あなたはおとな/媚薬/黄金と情熱/野生の女/砂の女/うつろな愛/愛の休日/他人の関係/経験/雨の御堂筋/恋の追跡/どうにもとまらない/北国行きで/アイドルを探せ/ラスト・ワルツ |
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過去の4枚のアルバムからセレクトされた,限定盤ベスト・アルバム. |
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6 |
歌は限りなく ―華麗なるエロス― |
1974 |
- |
収録曲:絹の靴下/媚薬/裸足の女王/野生の女/恋のねがい/月光のエロス/他人の関係/北国行きで/雨のエアポート/狙いうち/恋の追跡/経験 |
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『日本趣味の会』 best record collection vol.3. Side-A がオリジナル曲, Side-B がカバー曲の構成.カラー・ブックレットが古き時代の歌謡曲然としております. |
7 |
Collection |
1975 |
★★★★ |
収録曲:愛情の瞬間/それからどうするの/パリの情事/恋の真ん中/もうかんにんして/愛人どまり/誤解はといて/マリのテーマ〜歌は恋人/ガラスの絆/桟橋の風景/一度イエスと言えば/最后のお願い/愛の雨だれ |
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以前の歌謡曲というジャンルにおけるアルバム・リリースに関しては,シングル・ヒット中心という性格上,ベスト・アルバム的なモノが多く出回っており,オリジナル・アルバムはその影に隠れているかのような印象すら与えられました.で,このアルバムですが,体裁的にはベスト・アルバムもしくはオムニバスなのですが,内容的には,どうもオリジナル・アルバムだったのではないかと思われます.企画モノのサード・アルバムを除いて,初めて『絹の靴下』が収録されていないアルバムですし,収録曲もシングル曲中心ではないし.... ところで,このページ作ってて本当に苦労しているのですが,歌謡曲ってジャンル,ロックやフォークに比べて,本当に資料も少ないし,ホームページ作りにくいです.誰か助けてくださいな(哀). |
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8 |
夏木マリ ベスト20 |
1975 |
- |
収録曲:お手やわらかに/夏のせいかしら/それからどうするの/愛情の瞬間/他人の関係/どうにもとまらない/経験/雨の御堂筋/月光のエロス/絹の靴下/マリのテーマ〜歌は恋人/ガラスの絆/パリの情事/砂の女/桟橋の風景/一度イエスと言えば/誤解はといて/もうかんにんして/最后のお願い/愛の雨だれ |
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過去の5枚のアルバムからセレクトされた,ベスト・アルバム. |
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9 |
ゴールデン・スター・ベスト・アルバム |
1976 |
- |
収録曲:お手やわらかに/夏のせいかしら/裏切り/夏の夜明けは悲しいの/愛情の瞬間/それからどうするの/誤解はといて/絹の靴下/マリのテーマ〜歌は恋人/パリの情事/ガラスの絆/桟橋の風景/一度イエスと言えば/砂の女/最後のお願い/愛の雨だれ |
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ベスト・アルバム.シングル・ヒットを中心に,これまでのアルバム収録曲からもセレクトされています.『最后のお願い』がジャケットには『最後のお願い』と誤って表記されています. |
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10 |
悲しみ上手 |
1977 |
★★★★ |
収録曲:悲しみ上手/哀愁/ステーション・ビル/夏の夜明けは悲しいの/TWICE/バスルーム・テレフォン/哀しみたそがれて/裏切り/サテンの夜/そっとジュテーム/踊り子 |
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旧歌謡曲のアルバムって, Rock なんかと違って,音楽雑誌のディスコグラフィーとか専門書のような資料が皆無に等しいため,本当にコレクションするのが難しいです.マリさんのこのオリジナル・アルバムも今年(2006年!)になって CD がリリースされて,初めてその存在を知りました.セクシー歌謡時代後期の作品で,それほどのヒットは記録しませんでしたが,シングル曲『悲しみ上手』・『夏の夜明けは悲しいの』・『裏切り』がフィーチュアされています. |
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11 |
Yesterday & Today |
1978 |
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収録曲:マンゴの木の下で/チャイナタウン/ナイアガラ/淋しさに出逢うとき/悲しみ上手/これしかないのです/わたしの本音/お手やわらかに/夏のせいかしら/絹の靴下/愛情の瞬間/それからどうするの/裏切り/夏の夜明けは悲しいの |
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『夏木マリ・ニュー・ベスト14 マンゴの木の下で』とサブ・タイトルがつけられた,当時のニュー・シングル『マンゴの木の下で』をフィーチュアしたベスト・アルバム.実は,このアルバム,「歌謡曲なんか音楽じゃないやい」とばかりに,ロック&フォークのレコードばかり集めていた私が,高校3年のときに初めて買ったいわゆる歌謡曲の LP なのです.その後,ジャンルを問わず音楽を愛するようになった私にとって,記念すべきアルバムでもあるのです. |
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12 |
夏木マリ ベスト16 |
1978 |
- |
収録曲:お手やわらかに/夏のせいかしら/マンゴの木の下で/チャイナタウン/悲しみ上手/夏の夜明けは悲しいの/それからどうするの/絹の靴下/マリのテーマ〜歌は恋人/パリの情事/哀愁/バスルーム・テレフォン/サテンの夜/裏切り/そっとジュテーム/TWICE |
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キングよりリリースされたベスト・アルバム. |