Rod Stewart

Discography Part 1(1968 - 1973)



1

Truth / Jeff Beck
1968
★★★★
 当初, Beck ・ Stewart ・ Wood ・ Dunbar の4人で結成され,事実上のバンドのまとめ役は Aynsley Dunbar さんだった(『ジェフ・ベック 孤高の英雄伝説』シンコーミュージック刊より) Jeff Beck Group でしたが, Aynsley Dunbar さんはアルバム録音前に早くも脱退してしまいます.これはすご〜く残念なことで,1度でいいから Aynsley Dunbar 在籍時の Jeff Beck Group の演奏を聴きたかったです.ただこの第1期 Jeff Beck Group ですが,あくまでアルバムのクレジットは Jeff Beck 名義なんですよね.... で,このアルバムでは Aynsley Dunbar さんなき後のドラムスは Mick Waller さんが担当,あとゲストとして Nicky Hopkins (Pf) ・ John Paul Jones (Org・Timpani) のおふたりが参加しています.アルバムの内容としては, The Yardbirds の "Shapes of Things" ・ Grateful Dead なんかも演っている Rose-Dobson 作の "Morning Dew" ・ Willie Dixson 作の "You Shook Me" と,ヴァラエティーに富んでおり, Rod さんのヴォーカルもよいのですが,私ひねくれているもんで, "Shapes of Things" に関しては Keith Relf さん, "You Shook Me" に関しては Robert Plant さんの方が好きなのです,すんません.

2

Cosa Nostra Beck Ola / Jeff Beck
1969
★★★★★
  Beck さんのバンド時代を通じては,やはりこのアルバムが最高作だと思います.ただ,中学高校の頃,まわりの連中がみ〜んな「 "Truth" こそ Beck の最高傑作」と言うのに対して,ひとりだけ「 "Beck-Ola" の方が良い」と言いはっていたらいじめられました.どう思いますかぁ? 私がこの作品の方が優れていると思う理由としては,まず,前作の "Truth" があまりにもいろいろな要素を取り入れ過ぎてしまったため,1曲1曲の出来が素晴らしいにも関わらず,アルバムとしては散漫な印象を与えられてしまう作品であったのに対して,この "Beck-Ola" は全体的にロックンロール1色の印象が強く,下手なコンセプト・アルバムよりも作品全体にポリシーを感じさせられる作品であるというところにあるのです.つまりは構成美ですね.... 第2に, Beck さんのギターの音色が前作より『生きている』感じがすること,つまりは躍動感ですが,これは "Plynth" ・ "Rice Pudding" のようなナンバーに特に強く感じられます.第3のファクターとして Rod Stewart さん,以前のこの人って本当に凄いシンガーだったわけです(今は哀しい)が,あまり Blues が似合わない人だったと思うのです(あくまで私見です).それ故,たとえば前作での "You Shook Me" など.同時期の Led Zeppelin によるヴァージョンと比較するとどうしても聴き劣りがしてしまって,あまり好きじゃなかったのですが,このアルバムでの "All Shook Up" ・ "Jailhouse Rock" といったロックンロールナンバーでは,これでもかって言うくらい,本領を発揮していると思うのです.なお,このアルバムでは,ドラムスが Tony Newman さんに替わり,前作ではゲスト扱いだった Nicky Hopkins さんが正規メンバーとしてクレジットされていますです.

3

The Rod Stewart Album
1969
★★★★
 Mercury からリリースされたソロ名義のファースト・アルバム.オリジナル・タイトルは "An Old Raincoat Won't Ever Let You Down" ,ヴァーティゴからフォノグラムに販売権が移ると共に,ジャケット・タイトル共に変更されましたが,オリジナルは残念ながら持ってません,誰か譲ってくださいな. Rod さん初のソロ・アルバムですが, Jeff Beck Group から The Faces へ活動の場を移す間に製作された事もあって, Jeff Beck Group からは Micky Waller (Ds) 氏が参加.さらに Rod さんと一緒にJeff Beck Group を脱退し The Faces に加入する Ron Wood 氏も参加している事もあって,サウンド的には両バンドの中間的な色合いを持ったアルバムです.また, The Nice → EL&P の Keith Emerson (Kbd) も参加しています.

4

 *The Best of Jeff Beck
1970
★★★
 '69年9月に第1期 Jeff Beck Group 解散. Rod Stewart & Ron Wood のお二人は Faces に加入し, Beck さんは Vinilla Fudge の Tim Bogert & Carmine Appice のお二人とニューグループを結成しようと画策します.そんな時期にリリースされた第1期 Jeff Beck Group のベスト・アルバムです.

5

Gasoline Alley
1970
★★★★
 このアルバムには The Faces の全メンバーが参加.以後5作目の "Smiler" までの Rod さんのソロ・アルバムは,ほとんど The Faces のメンバーがバックを固めており, Rod さんのソロと The Faces としての活動はほぼ平行して行われていました.この状況が The Faces の解散に繋がった事は The Faces のところにも書きましたが,ある意味で Rod さんの初期6枚(ベスト盤 "Sing It Again, Rod" を含む)は, Rod さんのソロ・アルバムであると同時に, The Faces の作品であると言っても過言ではないと思います.

6

First Step / The Faces

1970

★★★

 Steve Marriott (G ・ Vo) 氏が脱退した The Small Faces に Jeff beck Group を脱退した Rod Stewart (Vo) ・ Ron Wood (G) の両名が加入, The Faces とネーム・チェンジしてのファースト・アルバム.メンバーは他に, Ronnie Lane (B ・ Vo) ・ Ian McLagan (Kbd) ・ Kenny Jones (Ds) の各氏. Rod ・ Ron 両名の加入で The Small Faces 時代とは全く違った R&R を基調としたサウンド作りを行った The Faces ですが,このファースト・アルバムでは,以前からのメンバーである Ronnie Lane 氏の発言力が一番強かったらしく,サウンド的にはまだ Small Faces の流れを汲んだブリティッシュ・サウンドといった感じです.しかしながら, Rod さんの Vocal の破壊力は絶大で,2人の Vocalist の力の差は歴然としていると思います.ところで,このアルバムですが, U.K. では "The Faces" , U.S.A. ・日本では "The Small Faces" 名義でリリースされたらしいです.



7

Every Pictures Tells a Story

1971

★★★★★

 Rod さん初期の最高傑作.このアルバムに収録された "Maggie May" の大ヒットもあって,この時期 Rock 界最高の Rock Vocalist として Paul Rogers (Free → Bad Company) と並び称せられておりました.確かに良く出来たアルバムで,収録曲も全ていいですし,構成的にも無駄のない作品だと思います. Vocalist としての Rod さん自身もこの頃から '75年くらいまでがピークだったと思います.

8

Long Player / The Faces

1971

★★★

 前作よりグループとしての一体化がかなり進んだ事を感じさせる,発展途上 Faces の作品. Paul McCartney 作の "Maybe I'm Amazed" と Willie Broonzy 作の "I Feel So Good" の2曲のライヴを収録. U.K. 盤と U.S.A. 盤とではジャケットが異なり,また U.S.A. 盤では何と3種類のジャケットが存在するらしいですが,流石にそこまでは集めていません(笑).

9

Never a Dull Moment

1972

★★★★★

 ジャケットも前作(7)と同じく変型ジャケ.内容的にも前作の延長線上にある作品で,この2作が Rod さん初期の2大傑作だと私は思ってます.という事は, Rod さんのキャリアの中で,双璧をなす作品がこの2枚であるという事なのです.御存じの通りこの時期の Rod さんのソロと The Faces の活動は平行して行われており, Rod さんのソロ・アルバムには Ron Wood さんを始め The Faces のメンバーが参加していて,ほとんど The Faces の作品といってもいいような状況だったのですが,やはり明らかに Rod さんの意向が100%生かされている感じがして,私自身ソロ作品の方が好きなのですが, The Faces の活動が終了すると共に, Rod さんのソロ・アルバムも徐々に魅力がなくなっていったような感じでした.やはり Rod さんあっての The Faces であったと同時に, The Faces あっての Rod さんだったと思うのです.

10

A Nod Is as Good as a Wink to a Blind Horse / The Faces

1972

★★★★

 個人的には The Faces の最高傑作はこのアルバムだと思います.ジャケットを見ると,ライヴ・アルバム?って思ってしまう(実は私,聴くまでそう思ってました)アルバムですが,前作のようなライヴ・レコーディングは一切含まれておらず,純然たるスタジオ・ワークです.何と言ってもハイライトは, The Faces 最大のヒット曲にして代表作の "Stay with Me" . Rod さんの Vocal と Ron Wood さんの Guitar のコンビネーションが最高です.また, Chuck Berry 御大の "Memphis" 等,その他の曲も佳作揃いで,最高にゴキゲンな R&R バンドだった The Faces の魅力が最大限に発揮された1枚です..

11

 *Sing It Again Rod

1973

★★★

 Mercury からリリースされた Rod さん初のベスト・アルバムであると同時に, Rod Stewart = The Faces の裏ベスト・アルバムといっていい作品で,内訳は, "The Rod Stewart Album"(3) から2曲, "Gasoline Alley"(5) から2曲, "Every Picture Tells a Story"(7) から4曲, "Never a Dull Moment"(9) から3曲に,ロック・オペラ "TOMMY" からの "Pinball Wizard" を加えた全12曲.変型ジャケ.

12

Ooh La La / The Faces

1973

★★★

 怪し気な変型ジャケで有名な The Faces の 4th Album .ジャケットをいじると人物の眼が動く仕掛けで, CD 時代に入ってジャケット・ワークにこういう遊びが出来なくなってしまったのは残念と言えば残念.この後ライヴとベストがそれぞれ1枚ずつリリースされますが,純然たる New Album としてはこれが最後の作品で,また,この作品のリリース後, Rod & Rod の在籍組と共に The Faces のサウンドのもう一方の要だった Rony Lane 氏が脱退してしまいます.タイトル曲の "Ooh La La" は,約20年後, Rod 氏がセルフ・カバーして話題になりましたが, Wood - Lane 作です.