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 順次更新しますので、おたのしみに!

■第3回 2005/1/31
  パソコン百社百様・・・


■パソコンバンキングとネットバンキング

前回の話で、みなさん「パソコンバンキング」については、ご理解いただけたかと思います。少し補足説明をさせていただくと、パソコンを使って銀行取引を行うサービスには、「ネットバンキング」と「パソコンバンキング」があります。ネットバンキングは、各金融機関のホームページにアクセスして取引を行います。取引はインターネット網を通して行いますので、ブラウザ(インターネット閲覧用のソフト)が入っているパソコンなら、どこからでもアクセスできます。
■パソコンバンキングの特徴
私が主に取り組んでいたいわゆる「パソコンバンキング」は、まずパソコンに銀行取引用のソフトウェアをインストールして、そのソフトウェアの画面上から、モデムと言う通信装置を経由して電話回線に接続し、金融機関のコンピュータを直接呼び出して取引を行うものです。したがって、モデムのないパソコンや電話線のない場所からは取引できません。ネットバンキングに比べ、接続できる場所が限られる反面、電話回線を通じて直接金融機関と取引するため、安定性と機密性が高い特徴があります。
■パソコンの環境調査
パソコンの仕様や通信回線の制限があるため、お取引先の会社がパソコンバンキングを導入するためには、事前にパソコンの置かれている環境を調査する必要がありました。私は推進部門の統括者として、各支店の担当者からご紹介をいただくと、お取引先に出向きパソコンの環境調査を行いました。推計ですが新規にお伺いした会社は、契約できなかった先を含めると700社以上になると思います。ただ、この環境調査のための訪問が、この「プラス・コム」設立のきっかけになったのです。
■パソコン・・・百社百様
金融機関の内部ネットワークでは、ほとんどのパソコンが同一メーカー・同一機種、プリンタも同じ、画面のアイコンも同じでしたが、当然のことながらお伺いした会社のパソコンは、メーカーも機種も、そして使用目的もまったく異なっていました。例えばメーカーは大手のパソコンメーカーから、通販専用メーカー、はたまた自作のパソコンまでありました。機種も事務機器メーカーから購入した業務用パソコンを使う会社もあれば、家電量販店で買ってきた家庭用パソコンを使う会社もありました。
ちなみにパソコンには明確な区分けではありませんが、不要なソフトや内蔵機器を外して機能性を高め、価格を抑えた業務用のパソコン(どちらかといえばオーダーメイド)と、フル装備の家庭用パソコンがあります。
また、パソコンを動かすOSも、95・98・2000・XP・NTなどがあり、画面に至っては、まったく同じ会社は1社もありませんでした。つまり「パソコン・・・百社百様」の状況だったのです。

■パソコン導入のきかっけは同じ
パソコンの機種やOSは様々でしたが、私がお伺いした会社がパソコンを導入したきっかけ・・・理由は、
1、商品やサービスの受発注がインターネットやメールに切り替わった。
2、会計事務所などから帳簿の電子化を勧められた。
3、業務の効率化を進めたかった。

など、大まかに言って3つくらいに絞られました。
このうち「3」の理由は、各企業の内部的な要因で、「膨大になった紙ベースの資料を整理する」「インターネットを使って情報を検索する」など、パソコンの機能をフルに活用して、業務の効率化を図る目的での導入です。
■パソコン導入が死活問題
ところが、意外に多かったのが「1」と「2」の理由でした。
「1」の場合、いままでFAXや電話で商品の受発注を行っていたところが、ある日「来月から発注の方法をメールに切り替える」とか、「商品を注文する場合にはインターネットからお願いします」など、その企業の取引先からの依頼により、急遽パソコンを導入することになったケースです。商品の発注がメールになったのでは、それまでに対応しなければ、「注文が受けられない」=「取引の停止」・・・つまり企業の死活問題となってきたのです。
「2」の理由は経理事務の効率化と帳簿管理の一元化で、企業・会計事務所双方にメリットがあることと、法改正が頻繁に行われるようになり、毎年手作業で対応するには限界になったことが要因となっています。(いまではほとんどの企業に、会計ソフト・給与計算ソフトなどが導入されています。)

そこで、今までパソコンを触ったことがなかった人たちが、一斉にパソコンの画面に向かうことになったのです。「仕事を終えた後、テレビと同じようにパソコンの電源を直接切って、翌日立ち上がらなくなった」など、導入初期には様々なトラブルがありましたが、1ヵ月使うとそういったトラブルは消えていきました。
■パソコンのすばらしさ、そして怖さを伝えるために・・・
しかし残念なことは、パソコンを導入してからも、業務ソフトのメニューは使えるものの、パソコンのその他の機能については、あまり知られていないことでした。例えばキーボードの上のファンクションキー「f1・・・f12」の使い方です。日本語変換ではF6は「ひらがな」、F7は「全角カタカナ」など、知っていれば役立つ機能が、パソコンにはいっぱいあります。また、逆に知らないとパソコンの故障につながる情報もあります。

「このままではいつも使うソフトだけの知識で終わってしまう・・・なんとかパソコンのすばらしさ(逆にパソコンの怖さ)を伝えなければ」と感じた私は、お伺いした先で、自分がセールスした「パソコンバンキング」のことだけでなく、このようなパソコンの機能について説明して歩きました。


次回 第4回目は2005年04月11日の予定です。




■注文してあった商品が届き始めました
(2004/8/11撮影





■事務機器配置の前にブラインド掃除
(2004/9/5撮影)

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