プリズム

みんなの実験室18

**身近なモノたちのサーカス・その2**

前ページ「身近なモノたちのサーカス」に続き、身近なモノでバランスオブジェをつくり、力のつり合いについて考えてみました。

 

@洗濯バサミのシンプルやじろべえ
 

A洗濯バサミの3力やじろべえ

 

Bモールのバランストンボ
 

C歯ブラシのバランストンボ
  

D歯ブラシのV字ジャンプ

この5種類のバランスオブジェたち、どれも組み合わせただけで接着剤は全く使っていません。洗濯バサミ・歯ブラシ・つまようじ・割り箸などが材料です。土台はミニ剣山や洗濯バサミ、支柱は割り箸や鉛筆です。


[1]洗濯バサミのやじろべえ2種

 
@洗濯バサミのシンプルやじろべえ
 
A洗濯バサミの3力やじろべえ 
   土台はミニ剣山、そこに割り箸を刺して支柱としました。
   洗濯バサミ3つをはさんで連ねたもの2つをつくります。
   それで木のボタンを斜め左右からはさみます。
   ボタンを支柱の上に写真のように置くと2力がつりあいました。
   少しなら洗濯バサミ連を左右に揺らしても落ちません。
土台は物干しざおストッパー、支柱は削ってシンを出した鉛筆です。削ってない方の端に布を巻いて太くしてからからストッパーにはさみました。
やじろべえ本体の半透明の円盤は、めん棒容器のふたです。洗濯バサミを連ねたもの3つを120度ずつの角度になるよう円盤にはさんでとりつけ、円盤の中心(ここが支点)を鉛筆のシンの上に置くと3力がつりあって静止しました。洗濯バサミ連を水平方向に静かに押すと、ゆっくり回転させることもできます。

A洗濯バサミの3力やじろべえは、3力がつりあっています。次のBCDの3種も3力がつりあったやじろべえです。


[2]バランストンボ2種

 バランストンボとは
大きく前に向かって伸ばした2枚の羽と、後ろに長い胴体とから成るトンボ型のバランスオブジェです。
口先の部分を何かの上に置くとそこが支点になりバランスして静止します。

いろいろな素材でつくられたものがあります。左の写真は、お土産物として売られていた竹製のものと、色画用紙の羽を爪楊枝に貼りつけてつくったものです。

この色画用紙をモールに替えてつくったのがBモールのバランストンボです。これは羽の位置や開き具合を変えられるので、いろいろな姿勢をとることができます。 

 
Bモールのバランストンボ
 
力のつり合い
 
       作り方
 
姿勢のバリエーション
 2枚の羽と爪楊枝の胴体がそれぞれの方向に傾けるはたらきがつりあっています。
 作り方−太さ3mm、長さ30cmのモールを半分に折って、また開きます。両端を折り目より
少し手前までもってきて輪をつくり、そこでねじってとめ羽の形にします。爪楊枝を図のように
置き両方の羽を交叉させて爪楊枝に巻きつけとめます。もう1度交叉させて巻きつけるとしっ
かりします。
 モールの羽の、爪楊枝上での位置を前や後ろに動かしたり、羽をひろげたり閉じたりして姿勢を変えることができます。


C歯ブラシのバランストンボ
 
      力のつり合い
 
姿勢のバリエーション
 作り方−2本の歯ブラシがVの字形になるようにして、ブラシ部分同士を向い
合せます。そのままギュッと押しつけると互いのブラシの毛同士がくっつきます。
くっついた部分に割り箸1本を差し込みます。割り箸の先端を支柱の割り箸
の上に置きます。落ちてしまうようなら歯ブラシの割り箸(胴体)上での位置を
前や後ろに動かして落ちずに止まる位置を探します。
歯ブラシを支点の方に近づけると前が重くなって割り箸の胴体は水平より上向きになります(上左の写真)。さらに支点側に近づけるともっと上向きになり、上右の写真のように割り箸の胴体は完全に直立しました。逆に歯ブラシを支点 から遠ざけると割り箸の胴体は下がります。


〔3〕トンボ型でない歯ブラシオブジェ

 
 D歯ブラシのV字ジャンプ

力のつり合い
 
宙乗りフォーク(参考)

姿勢のバリエーション 
作り方−歯ブラシの組合わせ方は「歯ブラシのバランストンボ」と
同じです。組み合ったブラシ部分に爪楊枝を差し込んで支柱の割
り箸の上に置きます。
図のように それぞれの方向に傾けるはたらきがつりあっています。
前のページに示したオブジェのひとつです。
力のつり合い方が、歯ブラシのV字ジャンプと同じです。 
爪楊枝を刺す向きを変えたり、歯ブラシを支点の方に近づけたり遠ざけたりすると姿勢が変わります。上左写真-ほんの少し支点に近づけると少し立ち上がりました。、右写真-それより大きく支点に近づけると爪楊枝はさらに立ち上がりました。支点から遠ざけると下向きになります。 

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