エッセンシャルオイルについて |
エッセンシャルオイル使用上の注意事項 |
エッセンシャルオイルの主要な特性 |
エッセンシャルオイルについて 皮膚は一方通行の器官なのだそうです。皮膚のバリアゾーンが、外部から物質の侵入を防いでいるからです。皮膚が、例えばビタミンCとかを吸収してくれたら良さそうですが、吸収はしてくれません。これは、皮膚のバリアゾーンが有効に働いているからです。ところが、合成界面活性剤を入れるとビタミンCは皮膚に侵入することが出来るのだそうです。 もうひとつ皮膚のバリアゾーンを通り抜けることの出来るものがあります。 それが、エッセンシャルオイルです。 1.エッセンシャルオイルとは 植物の花、葉、果皮、樹皮などから抽出した天然のオイル。 活性成分(薬効成分、有効成分)を高濃度に含有した揮発性の芳香物質。 2.特徴 @芳香があり、揮発性のため、空気に触れると急速に蒸発する。 A殺菌・消毒・抗菌・防腐・消臭作用がある。 B正しく使えば、副作用がない。 C水には溶けず、油・アルコールに溶ける。 D油とよばれていているにもかかわらず、ほとんどのものはべとつかない。 E紫外線、極端な温度の変化、高い音でおこる振動にダケージを受けやすい。 3.エッセンシャルオイルが心と体に作用する経路 @鼻から吸入する方法 脳に香りの刺激が「情報」と言う形で伝えられると、神経伝達物質が分泌され、鎮静作用、リラックス作用、刺激作用、幸福感などを呼び起こす。 さらに鼻から吸収された香りの分子は肺に入り、血液の流れとともに全身に流れ、肉体面に働きかける。 A皮膚から吸収する方法 香りの分子は皮膚の表面から真皮へと浸透し、ついで毛細血管やリンパには入り、血液によって全身に運ばれる。 最終的に肉体に入ったエッセンシャルオイルは、吐く息、汗、尿という形で体外に排出される。 ☆ エッセンシャルオイルは、植物の魂そのものです。捕まえておきたいと思っても、この貴婦人はアッと言う間に姿を消してしまいます。 ミルラの入った軟こうを塗って、何分と言われたか忘れましたが、短時間で尿にミルラの匂いがしたそうです。 余談ですが、つい先月息子の結納がありました。その頃、原因は分からないけれどひょっとした拍子に咳き込んで、咳が止まらないのです。 心のストレス・・?・心配事・・?・いろいろ言われたのですが、前日スペシャル香水を作りました。 アンゼリカ4滴にヘリクリサム3滴ネロリ1滴です。この「元気一発香水」を手のひらにすり込んだり、着物の袖口に付けていったら、当日の大事な席では咳が出ませんでした。 このアンゼリカの精油は、心配の種を持つ人、気が弱くて無力な人、緊急に心身の建て直しを必要とする人の強力な助けとなって、貧弱な人間に対する「スーパー肥料」なんだそうです。 アンゼリカは、力と前進など大地の力強い要素を持つと認められていますが、精油になるともっと激しい火のような気性が加わります。この精油は、宇宙の霊的エネルギーとは無縁で、地上での前進・発展に係わるものだそうです。 またアンゼリカは、ペストの流行期にペスト患者を往診した医師たちにとって、なくてはならないものだったそうです。精油のなかに感染を防止する力が潜んでいるからです。 で、ヘリクリサムは? 実は、この精油には咳と気管支炎の際、痰を切る作用があるそうなのです。特にアンゼリカとヘリクリサムを併用すると効果あり。 でも、一番興味のあるエピソードは、この精油をつかうと、決定的な状況を切り開くことの出来る夢を見ることが出来るようになり、その夢を覚えていられるようになる。。。 ただし、このエッセンシャルオイルの作用は強力なので、熟練したアロマセラピスト以外は注意が必要とのこと。とっても宇宙的・霊的な精油ですねえ。 化粧品の領域では、しつこいニキビの治療にヘリクリサムをカモミール、ヤロウ、ベルガモットなどの精油と混ぜて用いる。 サンオイル用としては、皮膚を火ぶくれから守り、アロエベラ油とオトギリ草油のベースに混ぜると、すでに火ぶくれした肌を速やかに快復させる・・・とか。 精油と向き合うとき、そこにその植物の精がいると思って大事に扱うと、素敵なインスピレーションをもらえるような気がします。 咳も止まったしね! あとから、咳止めの効用があることを知ったんだよ。本当はね。 |
エッセンシャルオイル使用上の注意 どの本を読んでも、たいてい希釈していない精油を、絶対に直接肌につけてはいけないと書かれています。アーモンド(ビター)のエッセンシャルオイルには、青酸が含まれていますし、ユーカリのグロブルスは毒性が強いため、小さな子供が間違って飲むと、命に関わる場合もあるそうです。 でも、このユーカリの強力な殺菌力は、この精油を2%含んだスプレーを行うと、空気中のぶどう球菌の70%を殺します。泌尿器疾患の感染症にも有効ですし、リウマチ痛、筋肉痛などの痛みを和らげることもできます。正しく用いられると素晴らしく役立つ精油達です。 しかし、大変有用な一面、麻酔性があったり、毒性があったり、流産を引き起こす恐れがあったり、てんかん用発作を起こす危険性があったり、皮膚刺激や太陽にあたるとシミが出来る精油もあったりします。また長期にわたって同じ精油を使い続けると、以後効果がなくなってしまったりもします。だからとても慎重に扱って欲しいわけです。 ★てんかんの人は使ってはならない精油類 ヒソップ、フェンエル(スイート)、ローズマリー、セージ、ワームウッド ★妊娠中に用いてはならない精油類 クラリセージ、サイプレス、シダーウッド、ジャスミン、ゼラニウム、タイム、タラゴン、ナツメグ、バジル、バーチ、ヒソップ、ペパーミント、マージョラム、没薬、ローズマリー ★妊娠初期の3ヶ月間は使用をさけるべき精油類 カミルレ、ゼラニウム、バラ、ラベンダー ★毒性、あるいは慢性毒性の危険のある精油類 オレンジ、シダーウッド、シナモン葉、タイム、ナツメグ、バジル、ヒソップ、フェンネル、ユーカリ、レモン(1回の使用を2〜3日使い、しばらく休んで2〜3日使うという方法はOK) ★皮膚刺激のある精油類と皮膚感作性を持つ精油類 アンジェリカ、オレンジ、クローブ(皮、花芽、葉)、シトロネラ、シナモン葉、ジンジャー、ナツメグ、ブラックペッパー、ペパーミント、レモン、レモングラス、レモンバーベナ(これらの精油はすべて、必ず1%までの濃度に希釈して用いる) ★光感作作用がある精油類(日光にあたるとしみになります) アンジェリカ、オレンジ、ベルガモット、レモン |
精油の主要な特性 ☆引赤作用(皮膚に適用した場合、温感と発赤を生じさせる作用) ジュニパー、バーチ、ピメント、ブラックペッパー、マージョラム、ユーカリ、ローズマリー ☆強肝作用(肝臓を強化する作用) サイプレス、タイム、ペパーミント、レモン、ローズマリー ☆強壮作用(体全体または特別な器官を強化する作用) ジュニパー、ゼラニウム、ティートリー、乳香、ネロリ、バジル、バーチ、バラ、ブラックペッパー、マージョラム、没薬、ラベンダー ☆去痰作用(粘液の排出を促す作用) 安息香、サンダルウッド、ベルガモット、マージョラム、没薬、ユーカリ ☆血圧降下作用(血圧を下げる作用) イランイラン、マージョラム、メリッサ、ラベンダー ☆血圧上昇作用(血圧を上げる作用) クラリセージ、ヒソップ、ローズマリー ☆血管拡張作用(血管の拡大をひきおこす作用) マージョラム ☆血管収縮作用(血管の縮小をひきおこす作用) カミルレ、サイプレス、バラ ☆解毒作用(体から毒物を除去する作用) ガーリック、ジュニパー、バーチ、バラ、フェンネル ☆解熱作用(熱を下げる作用) カミルレ、ティートリー、ペパーミント、ベルガモット、メリッサ、ユーカリ、ラベンサラ ☆抗ウイルス作用(ウイルスを殺したり増殖を抑制したりする作用) ガーリック、ティートリー、ベルガモット、マヌカ、ユーカリ、ラベンサラ、ラベンダー ☆抗うつ作用(気分を明るく高める作用) イランイラン、オレンジ、カミルレ、クラリセージ、グレープフルーツ、サンダルウッド、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、バラ、プチグレン、ベルガモット、マンダリン、ミモザ、メリッサ、ラベンダー ☆抗炎症作用(炎症を静める作用) カミルレ、ベルガモット、没薬、ラベンダー ☆抗生物質作用(体内で感染と闘う作用) カユプテ、ガーリック、ティートリー、ニアウリ、マヌカ、ラベンサラ ☆催淫作用(性的反応を高める作用) イランイラン、クラリセージ、サンダルウッド、ジャスミン、ネロリ、パチュリー、バラ、ベチバー ☆細胞防衛作用(細胞を再生させる作用) すべての精油、とりわけティートリー、ネロリ、ラベンダー ☆殺菌作用(殺菌を殺す作用) カユプテ、ジュニパー、ニアウリ、ベルガモット、マヌカ、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリー ☆殺菌消毒作用(局所的に細菌感染を防止したり、それと闘ったりする作用) サンダルウッド、ジュニパー、ティートリー、ベルガモット、マヌカ、ユーカリ、ラベンサラ、ラベンダー、ローズマリーそして、すべての精油に多少なりと効果あり。 ☆殺真菌作用(酵母、糸状菌を殺したり、その増殖を抑制する作用) ティートリー、没薬、ラベンダー ☆子宮強壮作用(子宮を強壮にする作用) クラリセージ、ジャスミン、バラ ☆収れん作用(組織をひきしめ、体液の喪失を減少させる作用) サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジュニパー、乳香、バラ、没薬 ☆性淫作用(性的反応を低下させる作用) マージョラム ☆創傷治癒作用(創傷の治癒を促す作用) 安息香、カミルレ、ティートリー、ベルガモット、没薬、ラベンダー ☆鎮咳作用(咳を鎮める作用) サンダルウッド、タイム、ラベンダー ☆鎮静作用(神経系を鎮める作用) 安息香、イランイラン、カミルレ、クラリセージ、サンダルウッド、ジュニパー、乳香、ネロリ、バラ、ベルガモット、マージョラム、メリッサ、ラベンダー ☆鎮痛作用(痛みを和らげる作用) カミルレ、ベルガモット、マージョラム、ラベンダー、ローズマリー ☆通経作用(月経を誘発する作用) カミルレ、クラリセージ、ジュニパー、セージ、バジル、バラ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、没薬、ラベンダー、ローズマリー ☆頭脳明晰か作用(心を晴朗にし、クリアにして精神活動を刺激促進する作用) グレープフルーツ、タイム、バジル、ローズマリー ☆デオグラント作用(においを減少させる作用) クラリセージ、サイプレス、ネロリ、プチグレン、ベルガモット、ユーカリ、ラベンダー、ローズウッド ☆利尿作用(尿の青酸を増大させる作用) 安息香、カミルレ、サイプレス、シダーウッド、バーチ、フェンネル ☆免疫機構刺激促進作用(感染に対する体の防衛反応を強化する作用) ガーリック、マヌカ、ティートリー、ラベンサラ、ラベンダー、ローズウッド ☆若返り作用(老化の兆候、しわと皮膚のたるみには・・! 乳香、サンダルウッド、ジャスミン、バラ、ラベンダー、ネロリ |