微生物資材

 人間が健康を保持するのに体内活性をはかり免疫機能の強化をするように、作物の健康を保つように免疫機能を高めるために、菌に働いてもらう。
「菌で菌を予防する」菌体防除。人間が病気を予防するのにワクチンを使うのと同じように、作物にも病気にならないように、自然にある菌を使って予防します。人間が健康を保持するのに体内活性をはかり免疫機能の強化をするように、作物の健康を保つように免疫機能を高めるために、菌に働いてもらう。
「菌で菌を予防する」菌体防除。人間が病気を予防するのにワクチンを使うのと同じように、作物にも病気にならないように、自然にある菌を使って予防します。

微生物資材利用留意点
@発生病害の特徴を理解する。
A拮抗微生物が活躍できる条件(エサと棲家)を添える。
   エサ=土着菌が利用しにくく、投入拮抗微生物の好みの有機物。
   棲家=土着菌が利用しにくく、投入拮抗微生物が利用しやすいもの、ゼオライト、炭。
B根圏定着技術。
   微生物を根に触れさせる。
   病害が発生する前に定着しておく。


  例・・・土壌病害 疫病
    微生物資材:バシラス(バチラス 枯草菌)資材を使用。
    定着増殖:アミノ酸を含む有機物を使用すると優先的に増殖する。
           エサ〜骨紛、魚粉、草の青刈りなど。
           棲家〜ゼオライト、炭。


推奨微生物資材
何故推奨するか:

いろんな微生物資材があるが、

その多くはほとんどが菌種・菌対数が少なく

作り方も煩雑で、使用期間が短い、

利用しずらい、

そして致命的なのは効果が少ない

推奨資材は丁寧な仕事をしている。そして扱いやすく効果がでやすい。

品質は微生物資材の中でトップレベルです。

微生物資材を選ぶ時は

メジャーだけが良いのではない、

安かろう悪かろうは避ける

表示通りの菌種・菌体数があるか

多菌種あるかないか

などに気を使うと良いでしょう。

乳酸菌、酵母菌だけでは土壌障害は避けられない。病害の90%は土壌障害であることを認識すべきである。

土壌障害例
病害 病害菌名
細菌 青枯病
軟腐病
根頭がんしゅ病
苗立枯病
根腐病害
糸状菌(藻菌類) 根こぶ病
ウィルス媒介菌
苗立枯病
疫病
根くびれ病
糸状菌(子のう菌類) 菌結核
白紋羽病
糸状菌(担糸菌類) 白絹病
紫紋羽病
苗立枯病
放線菌 そうか病
糸状菌(不完全菌) つる割
半身萎凋病

宝酒造のPSB
(光合成細菌)
炭酸同化作用(光合成)と硝酸を吸収する窒素同化作用

植物の生育成長を促進、土壌の肥沃化、他の微生物が繁殖するエサの供給、水質土壌浄化

ネニソイル

・特に、土壌病害発生土壌に使いたい資材。殺菌・拮抗性が強い。

放線菌(抗菌物質の産生)、バシラス(抗菌物質の産生)、トリコデルマ(病原菌に寄生)

酵母(有機物の分解)、アスペルギルス(有機物の分解)、ストレプトマイセス、

光合成細菌、乳酸菌、ペニシリュウム、など13属80種。

使用時にエサとして、わら、モミガラ、刈り草、魚粉 などいずれかを入れる。

   連絡先 (株)加藤工業所
     〒322-0033 栃木県鹿沼市府所町20 0289-65-3121
カルスNC−R 微生物20種類
生有機物の漉き込み、土壌病害抑制に使える資材。

堆肥をつくる手間と労力を省き生有機のエネルギーを全て利用

土中堆肥化に使用

土壌消毒も省略できます。

資材のみで使用する時にはエサとして、わら、モミガラ、刈り草、魚粉 などいずれかを入れる。

施用標準量(10a当たり)

20〜30s

ハウス

30〜40s


すき込みから播種・定植までには、下表のような期間をおいて下さい

緑肥、ワラ、モミガラ

7〜15日

オガクズ、バークなど木質入りの厩肥

20〜30日以上


チッソ分の添加と土の比重調整を忘れずに
微生物がが、生の有機物という「ごはん」を食べるためには、チッソという「おかず」が必要なのです。
ワラ・モミガラを投入した分土の比重が軽くなることも忘れずに。
必要チッソは投入有機物の炭素率C/N比を40にさせる量。

スキ込むモミガラの量
 (モミガラ炭素率C/N80)

500s

1,000s

硫安の量(現物量)
(炭素率C/N20〜40に修正)

約10〜20s

約20〜40s

ゼオライト
(土の比重調整
500s 1,000s

   連絡先 リサール酵産(株)

セラキンコン

苗半作と言われ、育苗は後々の生育や収穫まで左右されます。

苗の回りに良い微生物を床土に添加すると非常によいです。

いろいろある資材の中でセラキンコンが最も良い成果をあげます。

粉状のVA菌根菌、VA菌根菌は糸状菌(かび・きのこ)の仲間で、自然界で植物とともに共存共栄しながら生きております

 主なはたらき
 1. 根張りの良い健全な苗を育成する。
 2. 定植時の苗の活着率を高める。
 3. 乾燥・高温などの環境ストレスや病気に強い植物を育成する。
 4. 植物の生長を助け、収量・品質を大きく向上させる。

根粒菌 VA菌根菌


参考

すでに圃場に病害があるときは:ネニソイル

出るかもしれない病害抑えには:カルスNC−R

と使い分けてもよい