その2・お買い物とか


スーパー店内

だいたいどんな小さな町でも広い駐車場とショッピングセンターがありますよね。。
 お買い物に付き物のショッピングカート、たくさん入って便利ですが私にはなかなか重くてクセモノでした。

特に山ほど買って曲がる時などローラーの調子の悪い物に当たると腰に負担がかかってすごく疲れます。
駐車場まで当然スロープがいくつかあるわけですけど下りは特に気を遣いましたよ。
他の人に突っ込まないようにって。
だからまとめ買いは旦那さんと一緒が一番です。
帰国後ほとんどそんなことが無くて淋しいというか、不便というか、重いというか、腰が痛いと言うかたくさん愚痴りたいです。

このカート同士はチェーンで繋がれていて当時1ギルダーコインのデポジットを差し込んで切り離す方式が多かったのですがこのデポジット口がよく壊れているんです。
ガンガンたたいている人がよくいました。よけい壊れちゃうって。
だから返しそうな気配の人をつかまえて1ギルダー渡してその方の使用済みカートを譲り受けるなんて人もたくさんいます。
大きさもだいぶ違うわけですが日本のカートの方が軽くて自由だし使い易いなあと帰国後実感しました。
あと少量買う人の為のバスケット式の手提げかごもあちらのは金属なので重くて・・・。日本のプラスチック製がやっぱり軽いので好き。

 ところで週末になるとそのカート一杯に買う人ばかりでレジがたいそう混み合います。
当然、長いキューが出来る訳で少しだけ買う人にとっては、甚だ迷惑な話です。
そこで大抵一番端のレジがそうなるのですが「
品物は10個以下よ」という人向けの速い回転のレジが出来ます。
まあここの方が早いとは限らないということもままあるのですけどね。
なかなか合理的な精神だなと田舎者の私は思ったものでした。
 

 ヨーロッパ、北米など多くのスーパーでは野菜などは自分で欲しい分だけ取って量りますよね。
秤に品物を乗せてまず品名を押して金額を出す。そして、次に価格シールをプリントして品物が入った袋、もしくは品物に直接貼る。
この第一作業が最初の困惑でした。野菜の名前がわからないんですもの。
覚えるまで近くの人々に随分助けられました。
秤のボタンに絵が付いている物はいいのですが、周りに誰もいない時など絶対間違い単語を押した事あるんじゃないのかな?
でも違うよと言われたことは一度もありません。
しっかり見てたの?レジのおねえさん。
そう、レジって日本のように圧倒的に女性が多かったです。

 ショッピングセンター内にはチーズショップはどこでも入っていまして近くを通ると何とも言えない強烈な乳製品の発酵臭がします。正直に「
臭い」というべきか。
 あと、スーパー、ドラッグストア、肉屋、酒屋、パン屋、本屋(といっても雑誌が主)など、これらは同じ屋根の下に入っていることが多いのですが魚屋さんが入っていないことは度々あります。
ましてやお刺身に出来る魚が売っているとなると口コミで聞いた安心確実な魚屋さんに行くしかありませんでした。

左はロッテルダムのSchmidtという魚屋さんで界隈で一番大きくてきれいなお店です。
刺身用ですとツナ、ヒラメ、サーモンあたりが手に入りました。
ツナは大きいですから日本のようにグラムで切り売りしてもらいますが ヒラメなどはまるごと量って料金を出してから頼むと食べやすくおろしてくれます。
 まず、ひれと頭を
はさみでジョキジョキ切り取ります。
その後、いつも「スキンもオフか?」と聞いてくれ、お願いするとグググッ、メリメリッと勢いよく剥いでいくんです。
 生粋の板さんが見たら思わず目を覆いたくなるようなある意味
豪快な捌き方ですが、家に帰って刺身用に切っていただくとこれがまことに美味しいのであります。

生ガキも殻を開けて氷を張ってレモンも添えて持ち帰らせてくれるので近くの方はとても重宝していたようです。

大変有難いお店でしたが土曜日の午前中に行くとほぼ見知った誰かに会ってしまうというのが利点でもあり難点でもあり。

私の町にはここから直接仕入れるお店が一軒ありまして 注文しておけば取り寄せてもくれたのでもっぱらこちらを利用しました。
でも鮮度は多少気になるのでした。


この自動販売機のような物は飲み物のあき瓶やペットボトルを回収する機械です。
(クリスマスに撮ったのかな?)
上の細長い口は単品で一本ずつ押し込んで返す返却口。
下はケースごと返す返却口です。
空ボトルを入れ終わりボタンを押すと空瓶代のレシートが出てきますので それをレジの支払い時に出すとその時の買い物代金から差し引いてくれます。
この機械が動かないときは、隣の窓口で呼ぶと中の店員さんが出てきて「どれどれ」ってな具合に手動でやってくれます。


私は水道水を普通に使ってましたが、お茶類にはSPAというベルギー産のミネラルウォーターがひいきでしたので、毎週空ボトルが大きな手提げ一杯になりました。
SPAってとても美味しいですよ。青がノンガス、赤がガス入り。懐かしい・・・。

     

お買い物には足の不自由な方もけっこういらっしゃいます。
最近は私の町でも左のような光景を見かけるようになりましたが、あちらでは実に多くの方が自然に使っていらしてでそれが普通にとけ込んでいて心が温かくなりました。

でもたまに見かけた点滴しながらとか、自分に必要な医療器具を持ちながら歩いている人には、さすがに驚かされました。思わずぶつかったらどうしようかと

でも本当に体の不自由な方に対して優しい気配りのされた国だなと思うことしきりでした。
駅にもほとんどリフトが付いてましたので、私もバギーに子供を乗せている時など重宝させていただきましたが、ある時友人にこう言われてしまいました。

「あれはバギーの為じゃないのよ。まず身障者の方の為にあるのよ。」と。

但し注意されたわけじゃないんですよ、福祉の話をしていた時に言われたんです。
リフト付きの駅を好んで使っていた私などはとても恥ずかしくなりました。
アムステルダム中央駅を使うよりは、リフトが手近なユトレヒトの駅に行くとか、ロッテルダムに出るのにも、階段の中央駅よりバスやメトロを主に使うとか、治安のことより楽にバギー移動出来る観点で選んでたんです。

もちろんバギーを押している人は使ってますけど基本理念はやはり身障者の為なのだなぁとその時改めて思ったのです。

でもこのバギー、階段を昇降する時は必ず周りの人が手を貸して下さるじゃないですか。
これがとってもうれしいのと、同時に重いので悪くて申し訳なくて・・、なかなかニコッと「ありがとう」で割り切れなかったです。
男性だけでなく女性からも随分助けていただきました。
ただ日本製の超軽量タイプはそれ自体が軽いのであちらのズシリと重たいタイプよりは比較にならないほど軽くてコンパクトで助かりました(`95現在)。
そうは思いながらも運転をしない私の足はもっぱらバスと電車でしたので子供がしっかり歩くまでは数限りなくお世話になった訳でした。

このボタンは車椅子の方用のボタンです。押すとドアが自動開閉します。
私もつい使ってしまったり 周りの人からボタンを押してもらってしまうことも・・やっぱりお世話になりましたな。
もともとヨーロッパは後ろの人のことも気に掛けてドアにそっと手を添えてくれる国。
こんなところは、見習いたいわ。




                                              
車の窓を割られてきっと中のカセットなどが盗られたんではないでしょうか。
シンボルマークもよく盗られますがドアが簡単に開かない車は、このように割られます。
ちなみにドアが簡単に開く車とはズバリ
ワーゲンゴルフ君だと聞いたことがあります。
カセットデッキなどは取り外し式ですから、必ず見えないところにしまっておくか、持ち歩かなければダメです。
実は,私たちったら2回もデッキを抜き盗られてしまいました


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