`92-`95における私のむかしばなしです
menu その1 こんなところに住んでました
     
その2 お買い物とか
     
その3 お城とか
     
その4 その他雑感
     
その5 オランダみやげ
     
その6 お気に入りAnton Pieck`s cards

世界に赤・青・白を基調とした三色旗って多いですね。
オランダ国旗もそうなのですがこの中のどれかご存じですか?

答えは・・真ん中なんですよ。
左からロシア、ルクセンブルグ、オランダ、フランス、パラグアイでございます。
いつだったか忘れるくらい前のこと。
0歳の息子を連れてやって来ました、ここはオランダ。
フレンドリーな人々に囲まれて私たちが住んだのはGoudaの近く。
日本ではゴーダですが、オランダ語のGはハ行の発音になるのでハウダと聞こえます。
お隣は大のサッカーファンの4人家族。
試合の時の賑やかな事、賑やかな事。
4軒長屋に住んでましたので壁からものすごい熱気と振動が伝わってきます。

もう一軒のお隣は子供のいないご夫妻。
旦那様が
典型的なオランダ人とも言える方で年中お家を磨いていました。
窓きれい、庭よく手入れされている、車ピカピカ輝いている、とこんな調子でいつでも「お家紹介」の写真撮影が出来そうなお宅でした。
でも皆が皆そうではありません。
前述のサッカーファミリーの方は 窓こそ月1回窓拭きやさんに頼んでいる(私もそう)のできれいでしたが庭は荒れ放題でした。
一緒にコーヒーを飲んだ時「
庭いじり大嫌い」って言ってましたから、人それぞれってことです。
このタイルが冷たいの
この4軒長屋(ローハウスと呼んでました)の一つが我家のスペースです。
オーナーは大変親切な方でいろいろ教えていただきました。

駐車場は大体決まっている程度で,近くのPマークに止めるのでしたらどこでもOKの感じでした。
でもたいてい自分の家の前に駐車しますけどね。

1階はタイル張りのリビング・ダイニング・キッチン・トイレ、物置等。
このタイル張りというのが、冬はシンシン冷える、凍える、まるで
on the ice状態です。厚いカーペットをリビングスペースに敷きました。

2階はベッドルームゲストルームと書斎に使った部屋とバスルームがありました。普通は
赤ちゃんの頃から子供部屋を必ず用意しますが我が家は添い寝状態で親と一緒の部屋でした。

3階はと言うほどの物ではありませんが屋根裏のような勾配天井の下ボイラー室、洗濯機(ドラム式だが完全脱水ではない)、脱水機、物干しを置きました。
そうそう、ここに友達を寝かせたこともあります。
天窓からの光がとてもいいんですって。

ボイラーって一年中(旅行の時も)付けたままで出掛けるので最初は驚きました。でもこの暖かさのおかげで洗濯物がよく乾きますし、ちょっとした物置になって大変有難い三階でした。

手入れだってたまにはしましたとも!
家の後ろ側には縦長の庭がそれぞれ仕切られて付いていました。
うちはよく庭木の枝に鳥の餌袋をつるしました。(写真上)
するとめざとく見つけて黒ツグミでしょうか?
すぐ何羽もやってきて半日くらいでたいらげてしまいました。

庭に敷いてあるブロックも時々手入れしている方々の姿を見かけたのですが
掘ってみると
水が湧いてくるんですよ。
さすが自分たちで造った干拓の国オランダだな〜と感心したものです。
でもゴーダのあたりは、海面下の国オランダの中でも特に低い地域なのです。だからかもしれません。


←運河のオオバン
田舎は特にどこでもそうですが、ここも緑と運河が多くて一人で忙しく働く旦那様には申し訳ないけれど私と息子は自由と自然を満喫してました。

毎日近くの公園で集まって来る
カモあひるにパンをやりに行くのも楽しみの一つでした。
時には
白鳥黒鳥もいました。

春になってコガモが生まれると ふわふわまん丸のチビさん達ががまとまって水面に浮かぶ姿はそれはもう可愛らしいものでした。

黒い鳥の
オオバンのお母さんは大変面倒見が良くいつも首を上下に振りながら2,3羽のヒナを後ろに引き連れていました。

パンをあげると親ガモは自分で食べてしまいますが親バンはヒナに与えるんです。
あひるは私達の手を噛んで直接奪っていったりします。もう慣れすぎ(笑)。

 どの鳥も愛嬌が有りましたが
ガチョウだけは向かって来るので苦手でした。
時々居るんですよ、一羽だけカモ、アヒルや白鳥に混じって。
なかなか迫力ものです、
ペタペタ、グワッグワッと近づく姿は。そ〜っと逃げましたよ、私

横の写真は息子が週2回2時間ずつ通った保育園の様子です。
ここはたしか2歳から受け入れが始まります。
でも申し込んでもすぐ入れることはまずありません。
うちもウェイティングリストに半年前から載せてもらって2歳半を過ぎてようやく入れました。
毎回、ジュースとサンドウィッチをおやつに持たせてやりました。

在園中に一度だけ私に掃除当番が回ってきました。夕方数人の母親で行うのです。
週1のペースでやるそうでいつもは先生が片づけ物をするくらいです。

おもちゃは木のパズル類が多いです。息子はこれが大好きでした。

このプレ保育は義務教育の始まる満五歳のお誕生日月まで在園できます。

日本人一人だけオランダ語は全くダメの息子でしたが楽しそうでした。

毎回保育時間終了前の10分間は先生の
読み聞かせの時間でした。
その頃になると、どこからともなく母親たちがぞくぞくと我が子を迎えに集まってきます。
オランダ語で世間話が出来ない肩こりの時間でしたな。



オランダ人の誕生日は特別な日
海南はよく保育園でお友達からお菓子をもらってきました。お誕生日を迎えた子がみんなに配るからなのです。
左の写真は子供の誕生祝いのデコレーションです。小さいうちはお父さんまで仕事を休んで友達集めてゲームをしたりしてくれます。
私も彼の誕生日には和紙でミニバッグを作り中にグリコのおまけ付きキャラメルを入れてあげた記憶があります。
何しろ日本の子は息子だけだったので、とっても受けました。でも作るのは大変だったです。

大人の場合も職場などで本人がケーキを配ったりします。我が夫には買った物を持っていってもらいました。
息子とは歴然とした差がありますが、きっと私の手作りより数段よかったことでしょう。
もう一つバースデイカードを送ってあげることもとても大切なことです。
カレンダーに友人の誕生日をメモしている人って多いんですって。それをトイレに掛けておくとか。
私達もお世話になった方々と今でも誕生カードだけは忘れずにやり取りしています。
だけど実際いくつになったのか知らないんだろうなぁ。

それから誰か知り合いが入院した時、これもカードを送るのが大切なおつき合いの一つなんだそうです。


書いた文章を読み返すと平凡な主婦の気ままな感想をほとんど母親の視点で書いてますね。
すみません、およそ
役に立つ情報など持ち合わせていないもので。
・・でも、このまま先に進んでくださるとうれしいです。

チューリップよりムスカリの絨毯が好き

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