もうじきクリスマス
こんな絵本は如何?
クリスマスものがたり
ブライアン・ワイルドスミス作・絵
曽野綾子訳
太平社
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本来のクリスマスストーリーをワイルドスミス氏がちょっとアレンジしています。
ナザレに生まれたロバの赤ちゃんが、お母さんロバを連れて行ったヨゼフとマリアを捜して女の子と旅に出ます。
エルサレムに立ち寄るとそこで羊飼いから、一行がベツレヘムに向かったことを聞かされます。
その頃ベツレヘムには音楽が空に鳴り響き大きな星が光っていました。
「何かあるに違いない」そう思って一行がいると教えられた馬小屋をにようやく辿り着いてみると
そこには、マリアとヨゼフとお母さんロバと飼い葉桶の中に生まれたばかりのイエス様が眠っておられたのです。
と、こんな簡単なストーリー展開でして、文章も極僅かなのですが絵がとてもきれいなのです。
金色が使ってあるせいかキラキラ華やいでいます。
見て楽しむクリスマスのお話というところかしら。
クリスマス・トムテン
ヴィクトール・リュードベリィ作
ハーラルド・ヴィベリィ絵
岡本浜江訳
佑学社
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ヴィグは、みなしごでした。でもイェルトルードおばさんが引き取って親切に面倒見てくれてます。
クリスマスイブの晩、おばさんは町まで買い物に出掛けて留守でした。
そこに赤い帽子を被った小人のトムテンが現れます。
「わしと一緒にプレゼントを配るのを手伝ってくれないか?」と。
「うん、いいよ」 ヴィグは、馬車に乗って誘われるまま出掛けていきました。
手伝いながらヴィグは「僕には、プレゼントがないのかな・・?」と思います。
するとトムテンが暖かそうな毛糸の靴下をくれました。
でもヴィグは他の人の豪華なプレゼントを見ているのでちょっと不満そう・・。
プレゼントの最後は王様のところでした。
けれどもお姫様がひどい病気にかかっていました。
どうやら心温まるお話を聞かせてあげれば快方に向かうそうです。
そこで トムテンがプレゼントを配ってみんなに喜ばれた報告を始めます。
すると お姫様はぐんぐん良くなり始めました。
けれども ちょうどヴィグが靴下をもらって不満そうな顔をした話になると一気にまた悪くなりました。
周りにいた人々の冷たい視線がチクチクとヴィグに突き刺さります。
ヴィグはとても困って深く反省しました。
優しいトムテンは、おばさんがみなしごのヴィグをたいそう可愛がって育てていることを話しました。
と、また姫様は快方に向かい始めお話が終わる頃にはすっかり元気になりました。
こうして夜は更け そして・・
家に帰ったヴィグは、暖かそうな毛糸の靴下を見つけます。
「ああ、おばさんが僕のためにわざわざ町まで行って買ってきてくれたんだ」と心から感謝したのでした。
この小人トムテンはスウェーデンのサンタです。
ノルウェーでも古くからの伝承ではニッセという赤い帽子の小人サンタが活躍するそうです。
そして人々は彼らにあげるためのおかゆ(リスグレット)を用意したそうな。
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