スペイン旅行2バレンシア・ムルシア・グラナダ

ホテル従業員に「クリスマスの朝から動き出すのは観光客だけだよ」と言われていた通り、
静かなバルセロナの朝でした。
高速もガラ空きでビュンビュン飛ばせちゃうのでありました。
バレンシア郊外のアルブフェラ湖付近は有名な水田地帯ということで、
その頃スペイン産の「みのり」米を食べていた私達は気をつけて通過したんですが
刈り入れ後の水田は分かりづらく・・多分これがそうでしょう・・、眉唾、大嘘?

昼食に立ち寄ったバレンシアは大きな街でしたが、クリスマス休暇中。
せっかくお米の産地でのパエリャを期待していたのに全然レストランが開いてないのです。
あたりで唯一開いていたお店は思ってもみなかった「アメリカン・カフェ」でした。
食べたのはタコス。客は私達を含めて2組。笑える。
旧市街に行ったらまた全然違ったかも知れませんが。

バレンシア
橋の上から下の公園を見下ろしています。
ここから右が旧市街になっています。
左側には、エル・コルテ・イングレスデパートやら
ショッピングセンターが集まっています。


でも休みというのは有る程度覚悟していたので この日は移動日と決めていたのです。
昼食後の散歩の後 ガラ空き高速をムルシアまで走りに走り
おかげさまで宿泊目的地 Puerto Lumbrerasに日暮れ前の到着となったのでした。

パラドール プエルト・ルンブレラス
3星なのでそんなに豪華ではありませんが
近代的で殺風景な外観と違って内部は、なかなか重厚な造りになっています。
庭には、プールもあるし、南国らしくオレンジが実っていたり、のんびりするにはいいところ。
夕食のスープとラムステーキが
美味しかったです。

まだ外が明るかったので近くを散策してみるとびっくり、
まずパラドール裏手が下の写真です。のどか過ぎます?
ざわざわしているのは黒ヤギさんたちですよ。

私のスペインの休日はこんな田舎で散歩したり地元の露店で絵皿を眺めたりして
ゆっくりするのが理想なんですが、日にちが限られてるとつい欲が出てしまう。
翌日はグラナダを目指すのでありました。


Guadix

上の2枚は途中Guadixにある岩穴クエバ集落のはずれ。
岩をくり抜いて造られた住居ですが中をぜひ見せていただきたかった。
グアディクスの町に入って行く時ちょうどシエラネバダに雲がかかってコントラストが美しく
まっすぐな道はそのまま空に続いているような気がしました。


たいして距離がないので昼過ぎにはグラナダに到着。
生憎のシトシト雨。この日はシエラネバダ山脈が見えません。
アルハンブラ宮隣接の超有名パラドール・サンフランシスコは、どうせ取れまいと、はなから諦め、
地の利の点で「アナ・カプリ」という小さなホテルにチェックイン。
宮殿の近くにアルハンブラパラスというホテルもありまして、
地の利の点で考えた末止めたんですけど、HPを見たらう〜む、とっても豪華なホテルだったんだわ。
泊まりたかった!!
あの頃ネット検索できたらなあと、ただ今後悔1つ目。


アルハンブラ宮 葉書

有名なライオンの中庭。ライオン像が12体、
取り囲む大理石の円柱が124本。
なんともいえないイスラム建築の上品さが
伝わってくるのでありました。

大使の間から望むアルバイシン地区

グラナダは、アラビア語でザクロの意味なんだそう。そしてアルハンブラは赤いもの(城)。
イベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝の創始者ムハンマドT世が1238年建設に着手。
その後歴代の王が随所に手を入れてきたのです。ライオンの中庭を含む王宮部は14世紀に完成をみます。
そして1492年レコンキスタでキリスト教徒の手に落ちるまでイスラムの城として君臨してきました。


アルハンブラ宮殿は別名「水の宮殿」ともいわれるほど絶えず水音が涼しげに聞こえてきます。
タルレガ作ギターの名曲「アルハンブラの想い出」はそんな様子を実によく表している曲だと思うのです。

宮殿の周りには旧アラブ人居住区のアルバイシン地区、
ヒターノ(ジプシーのスペイン語)の住むサクロモンテの丘がありまして
どちらを見回してもそれぞれ興味深い景観の上、後ろには雪を抱いたシエラネバダが控えています。
それがまたいいんですよ。何とも言えない郷愁に似た想いが湧き起こってきて。
スペインの詩人ガルシア・ロルカが、グラナダを「瞑想と空想の町」と称えたそうですけど、
宮殿のイスラムの空間から町を覗くとあながち大げさではないな、とも思えるんです。

宮殿のライトアップを正面のアルバイシンのサンニコラ広場から見るのも素晴らしく幻想的なんですよ。
ただし、行き着くまでがとても大変。入り組んだ上り坂を迷わないで下さいね。

町の中心、イサベル・ラ・カトリカ広場にはイサベル女王に謁見するコロンブスの像があります。
大航海費用の無心をしているんでしょうか。


     Capilla Real↑王室礼拝堂

グラナダを回復したイサベル女王は、この地をこよなく愛し、ここの王室礼拝堂に眠っています。

ヌエバ広場から宮殿に続くゴメレス坂を昇るあたりには土産物屋さんが並び
観光地さながらの様相を呈していて、つい寄せ木細工のトレイを買ってしまいました。
ホテルのフロントで紹介されたサンタアナ教会近くのレストランTOROは、
混んでましたがとても美味しかったです。

ついでにひとつ「シエラネバダ」というミネラルウォーターが美味しかったと思ってるんですけど
私だけみたいです。「気分に左右されてるんだよ。」ですって。


ぼくだって考える@
ほ〜っ、モンタナ・ジョーンズの世界ね。

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