2005 夏 シドニー、キャンベラ旅行B
Australian Capital Territory  
Canberra

本日はレンタカーでCanberraへ向かう。

キャンベラは首都特別区としてどの州にも属さない独立した行政区域である。
私は計画的につくられた首都ということにとても興味があった。
キャンベラとはアボリジニの言葉で「人が集まる場所」という意味だそう。

レンタカーを借りる際、ピックアップ場所とドロップオフ場所を宿泊先の近くにすると便利だ。
調べた中でシドニー市内に最も多くの、そして都合の良い場所にオフィスを持つエイビスに決める。
(同じ所で借りて返却ならローカルな会社の方がずっと安い)


ピックアップするのはホテルから徒歩5分アビリオンホテルにある営業所。
荷物をロビーに置いて息子に任せ、夫と私とで借りに行く。
一番割安パックの車種だったが3人では十分。

Holden
オーストラリア唯一の自動車メーカーだとか

シドニー市内から少々手間取って高速に乗り、郊外に出ると後はどこまでも続くまっすぐな道。
行き交う車も多くない快適ドライブ。

 

車道の両脇に咲いているのは
ミモザの花
この花が春の到来を告げるという。

8月下旬のNew South Walesではもう春の気配。
シドニー市内で快晴の日中は半袖の人が多かったもの。


ドライブインで昼食を取り午後1時過ぎにはキャンベラ市内へ入る。

まず今夜の宿のB&Bにチェックイン。
息子にB&B体験をさせたくて予約をしたのだが、ここは家庭的な雰囲気とは程遠いものであった。
その上昨日まで広くて清潔な空間で寝泊まりしたため部屋に入った第一印象からして重い。
二人とも落胆の表情。
ベッドルーム1つというのは基本なんだけれどな。
泊まる順番を間違えたか。
Miranda&Parkview Lodge

シャワー、トイレ付き
テレビ、電話、冷蔵庫、いす、テーブル、ティーセット有り

何がそんなに気を重くさせたかと考えると
少々清潔感に欠けた事と窓が北側だったことかな。

言い訳すると、概してB&Bというのは街中から離れた住宅地にある事が多い。
車で移動するつもりのキャンベラで泊まってみるのが一番だったから。



さて、このキャンベラは首都として計画的に造られた街。
アメリカの建築家Burley Griffinの設計による。
 
首都展示館に行くと上記のモデルにナレーション付きでキャンベラ建設の過程がわかる。

この街は建築家の名前がついた人造湖 Lake Burley Griffin によって大きく2つの地域に分けられている。
北側をCity Hillといい(上の写真では下側)住民の主な生活地域であり、
南側はCapital Hillと呼ばれ、国会議事堂や政府機関、各国大使館が集まっている。
特に大使館が集まっているYarralumla地区は一つの観光スポットでもあるそうな。
私たちもグルリと一周して大使館巡りをしたのだった…。  
日本国大使館



国会議事堂は大変モダンな形をしている。中身は大理石。屋上には芝があったりとちょっとした広場の感覚である。眺めが良くて気持ちがいい。
 

  
バーリー・グリフィン湖を見ながら軽食を。首都展示館テラスにて。鳥が食べ物を欲しがるの。
ジェット噴水はキャプテン・クック上陸200年を記念して湖中央に造られた。
見られる時間が決まっていて147mまで噴き上がるのだとか。



     Australian War Memorial
 戦争記念館から湖に続く大通りアンザックパレード。  戦没者名の書かれた壁。言葉無くしんみりとさせる。 


   
国立博物館National Museum of Australia
 オモチャのような写真になってしまったが、不思議なつくりの建物だった。展示の量はとても多い。


 Questaconクエスタコン(国立科学技術センター)
う〜む、もう少し子供が小さいともっと面白かったかも。


     
標高842mの山頂にあるTelstra Towerから見回したキャンベラ。ユーカリの森に囲まれた自然あふれる都市を実感。


  
キャンベラ市中心部

キャンベラは計画都市なだけにとても気持ちが良く、運転のしやすい街だった。
何しろ道路が広くてきれいで空いているのだから。
政府職員、外交官、大学生が多く生活しているためか治安も大変良く感じた。

観光するには 
見所が離れているのに公共機関はバスだけ という不都合さはあるけれど
生活するなら空間にも文化的にもとても恵まれて暮らせそうだ。
郊外には、生憎閉まっていて見られなかったが天文台やNASAの研究所もある。
それに緑が多いからホッとする。これは人間の生活に不可欠な事。
ここに住んだら精神的に快適な暮らしが出来そうだ。

でもそんな反面、街としての雑多な面白さや人間臭さには欠けるのかも。
無機的というのか人工的すぎるとでもいうのか。
表面だけ見ると無駄のない街という感じがするかなー。
ともあれあくまで一旅行者としての勝手な感想につきお許しを。

ところで…帰る間際になんと駐車違反をしてしまった。
買い物から戻ってくると、窓にしっかり違反切符が挟まれている。
15分程度の駐車時間オーバーだったかな。
AUD70の罰金は帰国後インターネットで支払う。
一体どこでチェックしていたのやら。


こんなのを暢気に買っているうちに…。


午後4時過ぎにシドニー市街入り。
ガソリンスタンドを探すのだがさっぱり見つからず。
たまたま見つけたエイビスの営業所で聞いてみると
シティセンターにスタンドは無いよ。街に入る前に一軒あるからそこに行きな」と。
嘘みたいな話だけれど市中心部にはどうやら無いらしい。
結局引き返して入れてきたけれど、そのまま返してガス代取られた方が賢かったなぁ。
激しいロスタイムだもの。


無駄のない街で無駄をする・・・

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