第15話 バンクーバーのサーモン

ブラザースレストラン




上:サーモンハウス
下:ブラザースのキングスシート


バンクーバーの知人宅に逗留させてもらい味わった、カナダのクリスマスは心と お腹を充分に満足させてくれた。特に豊満な サーモンの味には、さすがと感嘆した。 ここバンクーバー島と本土の海峡は、まさに鮭の宝庫だそうで、ここに世界で最も多 くのシャチが住んでいるのは、その豊富で美味しい鮭を狙って集まるからとのこと。 多いに納得し、明日からはシャチの仲間として生きようと心に決めた。 先ずは、ウォーターストリートにある海鮮料理・坊主の酒蔵[ブラザース  レストラン]。なぜか途中の道端に[飲んだくれ]として生涯を全うしたオジサン の銅像が建っていたのは心強かった。坊さん姿のウエイターに迎えられ、 海の幸コースをシャチなみに頬張り、満たされた気分になり、明日も鮭三昧に 浸る決意をシスター(尼さん)にまで告げてきた。翌日はホークストーンウェイ にある[丘の上のサーモンハウス]に出かけた。ダウンタウンの夜景が一望できる ハウスで、鮭を咥えた木彫りの大熊に迎えられ、インデアンカヌーの脇のテーブルで、 煮るも良し、焼くもまた良しとサーモン料理のアラカルトを全て食べまくった。 その次の日も、またブラザースに行ったところ、特別にキングスシートを用意され、 「これが鮭の宝庫料理だ」と披露されたが、これも全て平らげてしまっては、 ひょっとして、シャチには仲間はずれにされるかもしれない。

16話 :ニューヨークのべーグル


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