ドイツのピラミッド?
![]() 元城主の酒蔵・レストランバー |
シリーズ第8話;ライン川は要塞で守られていた。 首都ボンを流れるライン川を一望に見渡せる高台の上から、いかめしい将軍の銅像とアンティックな大砲が川面を睨んでいた。石塀の直下を見下ろすと、ライン川沿いに城壁らしい石垣が連なり、[なじかは知らねど・・]と、呑気に歌など歌ってはいられない日々もあった時代をうかがわせた。 石垣に沿って歩くと、ジミで目立たないが、何となく気を引く入り口が開いていた。古風な地下室を昇って行くと、落着いた雰囲気のフロァがあり、遠来の客ということで、ラインを見渡せる窓際のテーブルに案内してくれた。壁に飾られた代々の城主らしい人物画を眺めながら、そっと財布の厚みに手を触れてみた。 ここは元城主の地階酒蔵をべースにして、上部をレストランバーに改装したとのこと、ままよ、ヨーロッパでのビール・ワインは水扱いと自分に言い聞かせ、赤白・甘辛を問わずワゴンで運ばれてくる各種のワインをソムリェになった気分で飲み比べ、気に入るワインを見付けながら飲んでみた。 夕闇迫る川景色の移り変わりから、通り過ぎる船の移り行く灯を楽しめる頃まで、ワインと親しみ、時の過ごし方を教えられた。 第9話 あんた方どこさ」は世界共通 |
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