安比高原の旅 part3
スキーは楽し(その2)♪ …吹雪と新雪…
3日目。前の晩かなり雪が降って、朝起きてカーテンを開けてみると道路もまっしろ! 車も雪にうもれてる。天気は悪く、風も強い。吹雪です。
まりちゃんととよこさん(弟のおよめさん)は翌日卒園式があるため、午前中のバスで安比をあとにしました。残されたへいちゃんはやはりちょっぴり淋しくて、弟から離れようとしません。
サキとななみは、いきなり上へ行くのはいやだと言い、午前中は下で滑っていたのだけど、へいちゃんはゴンドラに乗って山の上へ。弟と一緒に滑ってました。こうちゃんは昨日に続いてひとりスキースクールへ。一抹の不安が…。
昨日はだめだったけど、今日は何とか…と期待したんだけどねー。やっぱ気持ちが後ろ向きなのでだめなんですね。 |
お昼を食べたあと、こうちゃんの面倒はお父さんが見ることに。
せっかくこういうところへ来たのに、滑れないでスキーがいやになってしまったらかわいそうだ、と少しずつ滑る練習をしたんです。根気よく。
天気はますます悪くなり、お昼を食べてる時など外はもう吹雪で向こうが見えません。でも、滑り始めたら少し小降りになったんですね。
私はゴンドラに乗って上から滑り降りてきたかったので、無理矢理サキたちをゴンドラに乗せて、上へ向かいました。
ところが・・・。上へ行くにつれて吹雪がひどくなり、まわりが見えません。
初めから気がすすまなかったサキは「ひろちゃん(私の弟のこと)がいればいいのに。あとから来てくれないかなあ。」「せめておとうさんだったら良かったのに…。」と私を見て言う。今にもベソをかきそうな、情けない顔。同じことを何度も繰り返して言う。
ついに頂上へ着いた!!
ゴンドラから降りるとしかし、思ったよりすさまじい雪!! 地面からは雪煙。横なぐりの吹雪が頬にあたって痛い!! ほんのちょっと先がもう見えない。――げ!どうしよう?フェイスマスク買っとくんだった。(それどころじゃないだろう!)
ヤマバトコースのほうへ少し歩いていく間にも、頬にあたる雪が痛くてたまらないのだ。おまけにサムい、冷たい!! でもここまで来た以上は…とスキーをはこうとしたら、ななみがうまくはけない。何度も失敗。サキもあせってはけない上に気持ちが滅入っているので、そのうち泣き出してしまった。
これではとても滑っていける状態ではない。立ち止まっているだけでも吹雪がきつくて凍傷になってしまいそうだ。
「やめた!! 帰ろう!!」 結局ゴンドラに乗って下山したのでした。
下に着いたら、こっちもすごい吹雪。それでもゴンドラに乗って上へ行く人は後を絶ちません。「よく行くよねー。」「大丈夫かなー、あの人たち。」
結局40分も時間をロスしてしまった。下で滑っていれば何度もあのリフトに乗れたのにね。(私が悪いのだが)
こうちゃんとおとうさんは、地道に何度も、短い距離をのぼっては滑り、を繰り返していました。ころばずに滑って、満足満足。
夕方になると、風は止んで雪はしんしんとまっすぐ降りてきました。それが積もってふわふわ。その上を滑るのって、なんて気分いいんでしょう。
目的意識を持つ
前の晩にごはんを食べながら、「どうすればスキーの板をそろえて滑れるようになる?」と弟に聞くと、「ある程度スピードが出てなきゃダメだ。」「…だいたい、何か本を読んで、少しでも技術に関すること考えたことあるか?」と言われた。
ない。滑れるというだけで満足して、そういえば向上心がなかった。「目的意識を持たなきゃダメだ。」
――そうか。とよこさんもナイター滑った時にちょっとコーチしたら上達した、と言ってたし…。
それで、吹雪の中で私は私なりにうまく滑れるよう、ちょっと意識を変えて練習したのです。足の親指に力を入れて、雪をつかむように…というのを頭に入れて滑ってみると、それだけでも違う。なだらかなところなら、ちゃんと板をそろえてすべれるようになったではないか。おー、進歩!
次はもっと上にいけるよう、がんばるゾ!――と、初めて目的意識を持った私でした。…それにしてもあの吹雪の中、子どもたちも一緒になって朝から晩まで、よく滑ったもんだ。普通、あきらめて早めに切り上げるよね。へいちゃん、スゴイ!(4歳だよ)
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