今日は旅立ちの日。  
  小学校の卒業式   3月19日

 今、思い出してもいい卒業式だったなあ、としみじみ思う。
 式典、という堅苦しい雰囲気はまったくなく、リラックスした明るい雰囲気。

 体育館のフロア―にコの字に並べられた椅子。卒業式に臨んだすべてのひとに見守られる中で、ひとりひとりが校長先生から卒業証書を授与される。
 昔のように、担任の先生から名前を呼ばれるのではなく、子どもたちひとりひとりが、前に進んで自分の将来の夢をひとことしゃべり、――「僕の夢は野球の選手になることです。」とか――名前を言って、卒業証書を受け取るのである。

 ひとりひとりが主人公の卒業式だった。人数が少ない小学校だからこそできることかもしれない。(67名)終始あったかい雰囲気で感動的!

 タオルのハンカチを2枚。う〜ん、足りるかなあ、なんてチラッと心配したのですが、実際に使ったのは帰り、雨の中で写真を撮ったときに、濡れてしまったカメラをふくときでした。
 泣かなかったわけではないのです。朝、体育館のフロア―に足を一歩踏み入れた時から、「うっ、まずい…」鼻の奥がツーンとして、じ、じわーっと涙が…。ど、どうしよう。まだ何も始まってないのに。
 でも、そういう状態が連続しなかったからよかったんですね。ポロッとこぼれるまでに至らなかったんです。そのかわり鼻水が出て、式の最中にしょっちゅうズ〜っとすすり上げてましたが。

 リズミカルに進んでいった卒業証書授与式は瞬く間に終わり、校長先生の式辞、PTA会長さんのお祝いの言葉、祝電披露、…ありきたりではなく、本当に心がこもっていると感じられました。

 そして、第2部は子供たちが司会をし、自分たちで進めていく「はばたきの集い」。これもよかったねえ。思い出の作文を読み上げたり、歌をうたったり。なかでも、連合音楽会のときに歌った「歌よありがとう」は、もういちど聞きたいという親たちが多かったらしく、リクエストにお応えして、という感じでした。この歌の歌詞は卒業アルバムにものせたほど。先生も子供たちも好きだったようです。この歌の伴奏ができたのは、サキにとっても幸せでした。
 最後の曲は「フォーエバー」。中学生がよく合唱で歌う曲で、けっこうむずかしい。でも最後にふさわしい曲。先生も、よく練習がんばった、とほめてました。


♪たくさんの毎日をここですごしてきたね♪
     こうちゃんの卒園式   3月22日

 3年前のななみのときには、泣けて泣けてしかたなかった卒園式。
 「こうちゃんの時には、バスタオル持ってこないといけませんね。」と先生に言われたほどでした。
 でも、ふざけてばかりいるこうちゃんが、センチメンタルな気分になるのを許してくれない、そんな感じでした。おまけにすっごく天気がよくて、日差しが明るい。まわりはカメラマンのお父さんたちがずら〜っと陣取って。にぎやかでした。

 考えてみれば、ななみのときは雨が降っていたし、おたふく風邪にかかってしまって1週間以上休んでしまい、久々に登園した日がいきなりお別れの卒園式だったから、よけい「かわいそう」という気持ちがあったんですね。――あんなに涙もろくなるなんて、私も年をとったものだと思ったけど、やっぱそういう状況があったんだよね。
 天候にもよるってことがわかった。雨が降っていればなんとなくしんみりした気分になるし、晴れていればやっぱ明るくなる。

 入場してくるとき。名前を呼ばれたとき。壇上に上がるとき。「ありがとうございます。」と言って卒園証書を園長先生から受け取るとき。さっとわきにかかえてこちらを向いて降りてくるとき。…その都度その都度じ〜んと目がぬれてしまうのですが、我慢。なんとか大丈夫。
 でも、こちらを向いて全員でお別れの言葉を言ったときには、さすがに泣けてしまいました。こうちゃんの顔が見えない。探せない。泣いてる顔を見られるのもいやだし。

 サキが入園してから8年の月日が流れました。もう幼稚園ともお別れ。私の中でひとつのステージに幕が降りました。
 次は小学校。その次は中学。…というように、それぞれ3人分ずつ追体験しながら、ひとつひとつ幕が降りていくんだなあ。――なんて考えると淋しい気もするけどね。



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