学校図書館を考える


学校図書館って

 小学生の頃、図書室は静かな場所だった。あまり人がいなくて、でも本がたくさんあって、私には魅力的な場所だった。
 1年生のとき、授業が終わると6年生のおにいさん、おねえさんたちが教室のそうじをしてくれていた。ある日のそうじの時間、私は、図書室へ行って本を読んでいるうちにすっかり自分の世界にはいりこんでしまった。
 どれくらい時間が過ぎたのだろう、はっと気づくと図書室の中には私がひとり。廊下にも人の気配がない。あわてて教室へ戻ると、とっくにそうじは終わってともだちも誰ひとり残っていなかった。帰りの会があったはずなのに、先生は私がいないのにも気づかず、いつものようにみんなを帰してしまったのだ。
 泣きたいような、恥ずかしいような、しかも先生が私の存在を思い出してもくれなかったというショックも手伝って、そのことは忘れられない思い出になっている。そしてそれが、私の図書室に関する最初の記憶なのである。       
 それ以降も、図書室は静かな場所で、私に語りかけてくれる場所ではなかった。あくまでも静かに受け入れてくれる場所でしかなかった。       


 今、学校図書館は変わりつつある。人がいない図書館から人のいる図書館へ。
 子どもたちを迎え入れてくれる図書館。それには図書館に人がいなければ。

 隣の静岡市では、専任の司書が配置されて今年3年目を迎えている。1日4時間のパートではあるが、図書館は見違えるように変わっていった。本が整理され、手入れされ、壁にもいろいろな掲示物が飾られ・・・。息を吹き込まれたように変化していった。図書室は明るくなり、本が子どもたちを待ち受けている。「読んで!」「読んで!」と本が子どもたちに語りかけてくるようである。

 わが町焼津の小学校、中学校にも、専任の司書を配置してほしい。――そんな日がくることを夢みて、このページをつくりました。
 みなさんも、ぜひ司書のいる学校図書館がどんなものかを知っていただきたいのです。そして、一緒に考えていただきたいのです。


学校図書館を考える会・やいづ  
学校図書館ボランティアのひろば

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