1999/5/23
| 林道終点 7:56 須津川より鋸岳・位牌岳・袴腰岳から須津川へ | ||||||||
| 鋸沢出合 10:06 今回の連れ合いは調査を兼ね月一度は遡行している、通い慣れたルートではある。それでも、2時間を超す所要時間が必要になる。そのほとんどが、水流に沿って丸石を乗り越え、回り込みの繰り返しであるが、滝らしきものはない。緊張させられるところは、林道終点から近い2番目の堰堤に付けられた、8mほどの梯子ぐらいである。先週までの降雨で水量が多く、先行する十数名の若者のパーティーは沢登りを楽しんでいる。須津川では滅多に見られない光景であった。 ここ出合は、かって広々とした川原であった。いかにも源流が近いことを感じさせ、ここで開放感にひり必ず大休止となった。 しかし、鋸沢からの土砂の堆積が小沢の合流点に過ぎなくなってしまった。Y字型の股に当たる場所に小さな道標がなければ知らずに通り過ぎるか、どちらにルートをとるか悩むかもしれない。 |
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| イワタバコ 10:36 この沢筋はイワタバコの多いところで、水流で削られて崩落した後の岩肌には至る所に見られる。この時期になると、若葉が濃くなり見通しが悪くなるが、日差しさえあれば、薄い若葉を通り抜けた黄緑色の光で、肺胞の中まで洗われるような清涼感に包まれる。 |
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| 道しるべ 10:39 ほとんど人影が見られない鋸沢であるが、かすかにルートを示すマークが残されている。写真でははっきりしない程度に古い。 |
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| 第1の壁 11:13 1ルンゼとの分岐を過ぎ、最初の涸れた滝に出会う。出合からしばらくして、水が涸れる。それでも、出合上ですぐに水を見ることがないのであるから、やはり水量が多いというべきか。この直下でサワガニと出会う。 6m程度であるからと直登を試みるが、岩が水垢まみれで濡れている、その上、つかむ岩、つかむ岩至る所浮き上がり断念する。右岸の斜面をとると上部がやはりザレていて、後1mを残して敗退。やむなく、左岸を高巻く。ここは、獣道が錯綜している。 |
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| 鋸沢を見下ろす 12:10 ここで、十分遊ばせてもらった。いや、遊ばれたのだろう。 ビニールテープの存在から、遡上するパーティーはこちら側をトレースするらしい。ちょっとのつもりで大高巻きになってしまった。立木に掴まりながら一服し、下流を一望する。 |
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| 第2の壁 12:16 丹沢あたりの沢では、なんということのない涸れた滝であるが、ここ愛鷹では、手に負えない。チムニー状の滝は手頃な印象であるが、第1の滝と同様岩に頼れない。それならばと、灌木の根に取りすがると簡単に抜ける。左右を試みるがいずれも身を託す手がかりなし、ここでも高巻くことになった。平均60歳超のパーティーは安全第一である。 計画段階で、藪こぎは必然と判断する。ならば暑い折りのことであるからと冬用の長袖下着1枚で取り付いた。なにしろ、暑さに弱い体質で暑さ対策には人一倍配慮する性格が災いした。手首上12cmほどスダレ模様になってしまった。その点、連れ合いは下着、長袖シャツその上に、ご丁寧にもウインドブレーカー、大きめの軍手と重武装であった。 |
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| 詰め上がる 12:59 最後のザレをはい上がると、狭いがおだやかな鋸岳の歯の鞍部にたどり着く。3ルンゼ遡上は完了した。ここからは灌木にさえぎられて見られないが、3mほどで縦走路に出会う。 |
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| 1ルンゼの詰め 13:16 予想外の壁に出会い、すっかりペースを乱してしまった。壁下から休憩をまったく取らず、日頃使わない筋肉を酷使した効果がてきめんに現れた。もう、余力がない。しかし、計画は計画だと、連れ合いは1ルンゼを下降するが、縦走路より谷筋が見えなくなったあたりで滝にさえぎられて、断念する。 はるか昔、ハイキングのつもりで気軽に遊んだ。今回、3ルンゼはまったく違った顔を見せた。もっとも、35年たつと人も別人になるか。 |
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| 林道終点駐車場 17:15 ここ愛鷹連峰で山頂に達するにもっとも長い時間を要するルートは須津川遡行である。その中でも、さらに多くの時間を必要とするこのルンゼ登行は、一般コースではない。岩面のペンキのマーク、枝に付けられた赤いビニールなど、このコースをトレースする登山者は絶えることはない。必ず、両手両足の確保の確認など安全第一を心掛ければ、落石の危険のないこのコースは割石沢より気分はよい。 しかし、右往左往し時間ばかりかかった1日であった。それが楽しい向きにはよいのかもしれない。言うまでもないことではあるが、出合より蓬莱山までのルート上で出会った登山者は皆無であった。したがって、救助を仰ぐことは期待できない。 |
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| 今回であった、愛鷹の住人たち | ||||||||