という訳で、小笠原諸島・父島に行ってきました。
あ、上の情景は「兼高かおるの世界の旅」で見た一場面です。
たぶん小学生1年から2年の頃じゃないかな?
本当にハッキリ覚えていないんですよ。
小さい頃好きだったんですよねぇ、あの番組。
まぁ、昔話しはおいといて本題。
正直タイトな日程でしたが、行ってきましたよ。
日程は以下の通り。
12月31日 10時00分:竹芝桟橋出港
1月 1日 11時30分:父島・二見港入港
1月 2日 14時00分:父島・二見港出港
1月 3日 15時30分:竹芝桟橋入港
お分かりでしょうか?
片道25時間30分。
滞在時間26時間30分。
ふふーーーん。
てかホントに本題に入ります。
1日目(12月31日)
竹芝桟橋・フェリーターミナルに到着。
実はここ数日の天気が悪い。
実際、昨日出掛け(実は前泊)に見た情報で、おがさわら丸(以降”おが丸”ちなみに正式な愛称?通称?です。)は二見港の出港が1時間遅れたらしいです。
無事出港できるかなぁ?
遅れると、当たり前だがそのまま滞在時間が短くなる。
てかね、既に気になる情報が・・・
まぁ、ジェットフォイルは荒天の弱いからねぇ。
ま、そんな心配とは関係なく正常運行されました。
乗船して、自分のスペースへと向かう。
そうそう客室は2等です。
出来れば特2等で行きたかったが、そんなブルジョワは無理。
そもそも予約した時に既に空いてなかったんだけどね。
で、場所を確認。
んーーーー・・・、まぁ、欲を言っては・・・いけない・・・・・よね。
25時間30分の船出が始まりました。
・・・・その25時間30分の船旅。
もうね、なんていうかね、散々でした。
天気が悪かったせいで大揺れ。
東京湾内に居た時はまだ良かったんだけど、外洋にで出た途端・・・・。
船酔いの心配のある僕。
勿論酔い止めは飲んでますが、それでもキツイ。
9割8分くらいは横になっていました。
立ち上がるのはトイレに行く時だけ。
上体を起すだけでもツライ。
食事は事前に買っておいたパン1個とオニギリ3個だけ。
ツライ話しはヤメよう。
面白くないから。
何より僕が面白くない。
ちなみに、船内レストランの営業時間短縮になったり、20時くらい(だと思った)からシャワー禁止になったりとかなった。
あ、甲板出入り禁止はとっくに。
もう一個ちなみに、横になっていても横にずれそうになる位傾いたりもした。
2日目( 1月 1日)
揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて揺れて揺れた25時間50分が終わり、二見港に入港。
あ、20分増えているのは荒天の為、入港が遅れたからです。
(携帯で撮ったので画像が小さいです。以降小さい画像は携帯と思ってください。)
父島に降り立つ。
いやぁ、暑いね。
日差しもキツイ。
ここは本当に日本の、しかも冬ですか?
まさに南国。
半袖でも汗が軽く滲んでくる。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・いえ、結構寒い。
確かに日が出てると暑いんだけど、一旦陰ったりちょっと風が吹くとちょっと・・・。
もう一枚着たいけど、手持ちの服にはちょうどいいのが無い。
しょうがない。現地調達だ。
上陸してすぐにやる事が上着探しになってしまいました。
あ、ちなみに予定などという物はほとんど考えてません。
土産物屋を物色しながらぶらつく。
手頃な値段の物がないか・・・
なのに何故”ナイトツアー”を申し込んでいるのだろう?
・・・『グリーンぺぺ』の文字を見たらつい・・・。
気を取り直してまた土産物屋をぶらつきながら物色。
手頃な値段の物がないか・・・
なのに何故神社の境内に居るのだろう?更に展望台にまで。
・・・なんか石段がずっと続いてるのを見ていたら上りたくなって・・・。
<<左:大神山神社、右:展望台からの景色>>
良い眺め。
てか、高いところに上ったら本当に寒くなってきた。
今度こそ上着を買う。
この時、パーカーとウインドブレーカーのどちらにしようかと迷う。
ううーーん、おそらくどっちも帰ったら着ないからなぁ。
結局安い方であるウインドブレーカーを選択。
この選択が後に”吉”となる事はこの時は知らなかった。
食事も済ませて、メインスポットへと向かう。
うん、冒頭でも書いた様に港へ。
テクテクと歩いていく。
桟橋から岸壁沿いを。
目に映る光景と記憶にある情景を照らし合わせながら・・・。
ずっと歩いていく。
・・・
・・・・・・
やっぱり何か違う。
記憶にある情景と全然違う。
なんてね。
最初から見つかるとは思ってないけどね。
何せ30年近く前の事だから、港も変わってるだろうし、父島では無く母島かもしれないし、そもそも小笠原では無いかもしれないし。
それに何より『兼高かおるの世界の旅』って国内を行ったっけ???
でもね、そんなことは実はどうでもよくなってるんだけどね。
なんていうか自己満足というかね。
そんなこんなでついに端の堤防まで来た時に、うん?なんだかそれっぽい情景が・・・。
天気がイマイチだったせいもあってちょっと記憶の中とは違う。
記憶の中の情景はもっと透明で凪いでてもう少し深めで・・・。
それは天気と潮の干満が違うだろうけど、もっと根本的な所で違うような。
まぁ、いい。
とりあえずは、いい。
気が済んだ。
多少の気掛かり心残りはあるが、色んな意味で『よし!』とする。
で、当初の目的は達成出来たので、あとは・・・どうしましょうかね?(笑)
一応父島に来たらココは押さえておけっていう絶景ポイントに行ってみます。
夕日が綺麗なんだそうです。
今は15時30分。
距離は・・・ざっと3km強くらい?
山の上だけど。
夕焼けまでには間に合うかなぁ?
ふふーーーん。
間に合ったよ。
日の入りには間に合ったよ。
後半30分はひたすら上り坂だったけど、がんばったよ。
ここは『三日月山展望台』と言って、通称『ウェザーステーション』と呼ばれている所。
すごく見晴らしが良いです。
その通称もきっと遠くまで見えるから天気が分かるからなのかなぁ?と勝手に推測。
うん、確かに遠くまで見える。
ほらあそこに雨雲が見える。
雲の下が煙っているって事はきっと雨が降っているんだな?
なんだか北海道を走っている時みたい。
・・・
・・・・・
風向きからしてこっちに来そう。
雨具なんか持っていない僕は速攻降りました。
(折り畳みの傘は持ってきていたが、バッグに入れたまま預けてしまった。)
滞在時間40秒位。
雨が降る直前に町中に着いた俺は勝ち組。
このあと適当に土産物屋を覗いて宿に戻って夕食。
その後、発作的に申し込んでしまった”ナイトツアー”へ行ってきました。
このナイトツアーはどうしようかな?
軽く書く事にしますね。
目的は小笠原固有種の”オオコウモリ”を探しつつ、島の動植物を説明しながら、運が良ければ”グリーンペペ”を見るというもの
あ、”グリーンペペ”というのは所謂”夜光茸”の事でわかりやすく言うと”光るキノコ”です。
「運が良ければ」というのは季節的に見るのが難しいからです。
で、結果から言うと”オオコウモリ”は残念ながらでしたが”グリーンペペ”は見れました。
ほんのちょこっとですが、見れました。
これだけでも参加して良かったな。
道中の動植物の説明も中々興味深い物がありました。
ただ、ナイトツアーには海岸に行っての案内があったのですが、今回は残念ながら天候のせいで途中で切り上げました。
余った時間は車で島とぐるっと回っての案内。
その途中のひとつ。
手ぶれ&フレームアウトごめん。
電波望遠鏡です。
画像から分かりにくいですがデカイです。
直径20mあります。
ここは国立天文台の『VERA小笠原観測所』です。
ちなみに島の人達はこれを「オレンジぺぺ」と言うんだそうです(笑)。
や、でもホント直に見るとすごいですよ。
他にも何カ所か寄りましたが長くなるので割愛。
宿に戻って今夜は寝ます。
そうそう、今夜の宿は
です。
1月1日と3月の特定期間限定なんですが、ホテルシップと言っておが丸を宿代わりに出来るんです。
ちなみに2等で2食付きで5,500円。素泊まりだと4,000円(だったかな?こっちはちょっと記憶で書いてます)。
3日目( 1月 2日)
うう、あんまりすっきり寝れなかった。
最下層のデッキのせいかエンジンの音がうるさかった。振動付きで。
さて、今日の14時には島を離れます。
つまり行動できるのは午前中だけ。
というわけで今日は、スクーターを借りて島を一周したいと思います。
(実は夕べ思いついた。)
一周と言っても道路は海岸線沿いには通っていなくて、ちょっと内側を通っています。
なのでグルッと回っても20km位しかないんじゃないかな?
というわけで借りたスクーター
「Let’sU」
以下、長々文章書くのもアレなので画像中心で行きたいと思います。
<<参考までに島の案内図を。>>
そうそう、今日はどんよりとした天気です。
なので以降の景色もちょっと残念な事になってたりします。
その辺を考慮してください。
<<境浦海岸>>
入り江の真ん中あたりに第二次世界大戦中に、座礁した輸送船が沈んでいます。
魚雷を受けて本土までの航行が無理な為にわざとここで座礁させたそうです。
右側のがちょっとアップにした画像。
<<コペペ海岸>>
天気のせいでなんか残念な感じが。
<<八ツ瀬川>>
案内板によると天然のティラピアやグッピーがいるらしいのだが、こう濁っていては・・・。
<<小港海岸>>
ここもなんだか天気のせいで・・・。
ちなみにガイドに拠ると「素足で海水浴が出来る所」との事。
<<中央山展望台>>
父島で一番高い展望台。
左側は・・・どっち方向だっけかな?
右側は二見港がある大村方面。
通りすがりの光景。
具体的にどこか忘れた(汗)。それぞれは違う場所。
でも、夜明山から長崎展望台に向かい途中なのは確か。
海の青さがちょっとかいま見える?
<<長崎展望台>>
アングル失敗した。
ここから対岸に兄島が見えるんだけど撮ってなかった。
ガイドに拠ると潮流が川の様に流れていくのが分かるらしいのだが、この時は分かりませんでした。
<<三日月山展望台(ウェザーステーション)>>
昨日、文字通り逃げるようにその場を離れた”ウェザーステーション”です。
今日も天気がイマイチなのですが、眺めが良いことだけはわかるでしょうか?
ここから運が良ければクジラのブローも見られるらしいです。
<<宮之浜海岸>>
書き忘れてましたが、父島では昨日が海開きです。
日本一早い海開き。
以下、やっぱりこれは外していけないような気がするので載せます。
今なお残る戦争の痕跡。
父島には未だ決して少なくない戦跡があります。
その内のいくつかも回ってみました。
<<夜明山・首無し二宮尊徳像>>
戦時中、島民が強制疎開している時、米軍がここに駐留していた。
その時に首が無くなった事から米軍兵士が首を持ち去ったらしいです。
元は小学校にあったものをここに移設した。
<<中央山展望台・電波通信気跡>>
<<三日月山・第二砲台跡>>
画像は、右:弾薬庫 左:油庫です。
付近には砲具庫・兵舎・官守衛舎・砲台の跡があります。
<<要塞神社>>
これは歩いていて見つけたもの。
あたりには神社らしきものは何もないし、この向こうは山の斜面でただの林。
なので気になって撮っておいたもの。
帰ってからネットで調べたがどうも戦争絡みっぽい。(まぁ名前からしてそんな感じだけど。)
ただ、今のところ詳しいことは分からないが、戦跡には違いないので載せてみました。
以上、ここまでざっと島を回ってきました。
これで3時間弱の行程です。
スクーターを返した後は、適当に土産を買って昼食を食べて乗船中の食料を買って乗船待ち。
そんな感じで14時を待っての出港。
港に来ていた見送りの人々。
そして、出港したあともフェリーを追走して送ってくれたボート(画像には」写って無いが5艘いた。)
滞在した時間はわずかでしたが、それでもこうして見送って貰うとなんだか・・・。
って、100%僕に対する見送りではありませんが(笑)。
ちなみに、ボート上の何人かは港を少し出た所でダイブした!
こうして僕の父島の旅は終了です。
追記:帰りもひたすら揺られ続けてました。
【ちっちゃい裏話】
4日目( 1月 3日)
うーーん、まぁいいや。
でも本文にあるように気分が悪くて食べられませんでした。
この”みどり○たぬき”は翌日の夜に食べました。
過去最高に早い年越し蕎麦。
「お客様の中に医療関係の方はいらっしゃいませんか?いらっしゃいましたら(略)」
本当にあるんだぁ。こういう事。
初めて聞いたよ。
ちょっと想像してみてください。
「周りは全て水平線。その水平線の彼方に上る太陽。」
イイ!!
ほんっとイイ!!と思いませんか?
想像しただけで鳥肌もの。
しかし現実は・・・。
日の出どころか甲板に出ることも出来なかった・・・(泣)。
実はパン2個を食べ残していた。
結果は”島寿司”は制覇したが”亀刺し”を食べ損なった・・・。
や、僕が悪いんです。
「アカバ汁」。
なんだ?”アカバ”って?
早速頼んでみるも品切れだった。
ちなみに帰ってから調べてみたら”アカバ”というのは”アカハタ”の事だそうです。
それを使った汁物・・・かな?。
裸足で歩いたら痛そうだなぁ。
なんとなく気に入った。
あとで分かったのだがビジターセンターのモニュメントだった。
いつの間にか自衛隊の敷地に入っていたらしい。
こんなにも進入しやすい自衛隊ってあるんだなぁ。
あとで分かったのですが、父島には高い山は無い(一番高い山は中央山で319m)ので雨雲が留まる事がなく、割とすぐにやんでしまうのだそうです。
年中そうかは知りませんが。
カップルばっかりですね。
14人中8人がカップルでした。
ちなみに残り6人中4人は家族。
一人で参加しているのは僕以外に一人しか居なかった。
パーカーでなくウインドブレーカーを選んだ俺は勝ち組。
1、000円しか違わない。
これだったら昨日から借りていればよかった。
いえ、事前に調べていなかった僕が悪いんです。
当初は全然借りる予定は全くなかったからなぁ。
これからは予定になくても調べておこう。
ま!初日は歩きたかったし、歩いているからこそ見える景色もあるしね。
負け惜しみじゃないですよ。
分かりにくいけど、手前に水だまりにみえるのは川です。つまり河口。
で、この川は”八ツ瀬川”。
流れないから濁っていたのかな?
・・・渡れない・・・(泣)
画像ではそうは写ってないですが、結構波しぶきが高かった。
でもね、ここまで来る間にも
なんて所があったので、一応ヨシとしようかと・・・(苦笑)。
しょうがない割愛しよう。
単に知らない野菜ばかりってだけなんですけどね。
1時間40分。
てことは帰りは27時間10分掛かったと。
お気づきでしょうか?
滞在時間より多いってことに・・・(泣)
(おまけ的な意味でわざと本編から離しました。)
10時頃相変わらず揺れてはいるものの、少しマシになった。
何の気無しに甲板にあがってみた。
横になってるの疲れたという事もあったけど。
甲板に出るまでにも何となく酔いそうな感じがしたが、まぁ我慢できる範囲。
そして甲板に出た時、急に楽になった。
なんでかね?
それでもって目に映る景色も、空は重く曇っているし、波もそれなりに荒れていた。
でも、なんだか落ち着く。
なんでかね?
このときはちょっと薄着だったので5分位で戻る。
もう少し着て甲板にあがるつもりだったが、ちょっと早めの昼食を食べて少し横になった。
(食べている間にちょっと気分が・・・だったので。)
13時半頃目が覚めた。
ん?揺れが収まっている?
早速甲板にあがる。
さっきと打って変わって良い天気。
ちょっと風が冷たかったが、それさえも心地よさに感じてしまうほどの天気。
ま、正直
「なんで今頃」
と思わなくも無いが、自然に文句を言ってもしょうがない。
てか、自然に文句を言える存在でもないし。
この後はずっと甲板にいました。
その内富士山も見えてきました。
やっぱり富士山いいなぁ。
富士山いいよ富士山。
一度荷物を片付ける為に戻ったが、それ以外はずっと甲板に居ました。
昼前までは「もう船なんてイヤ」なんて思ったが、「船もいいよね。」なんて思い直した事は内緒です。
それではこの辺で・・・。
2008/01/14
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