ＣＭや近所の水産加工所の看板に「焼津名産・黒はんぺん」というのをよく目や耳にしたりするのですが実物を見た事がありませんでした。
普段食べている”はんぺん”とどう違うの凄く気になっていたんです。

時は流れ１９才の冬。
僕はコンビニでバイトしていました。
ある日、カウンターに入っておでん鍋を見た僕は驚きました。
「何故おでんに”マシュマロ”が入っているんだ！！」
心の中で叫んでいました。
以下、心の声。
「いや、待てオレ。おでんにマシュマロを入れるなんて聞いた事が無い。」
「これは他の食べ物だ。良く見ろ。」
「・・・でもマシュマロにしか見れない。」
「商品だから触るわけにもいかない・・・。」
「そうか、バーコード表見ればいいじゃん！」
おでんそのものにはバーコードは当然付けられないので各商品毎のバーコードを載せた一覧がある。
それを見てまた驚く。
「え！？”はんぺん”だって？？」
「どこが”はんぺん”だよ。印刷間違ってねぇ？？」
と頭の中が二重遭難している時に、横からオーナーが近づいてきて。
「この辺じゃこれが”はんぺん”だってわかってもらえないんだよね。」
と僕に教えてくれた。
ちなみにオーナーは関西出身。
「全国的にはこっちが”はんぺん”で、この辺で良く食べているのが『黒はんぺん』なんだけどねェ」

「えっ！！そうなんですか！？」
（あ、↑は心ではなく現実の声）

１９才にしてやっと小さい時からの疑問が解決しました。
この時の衝撃は忘れませんね。
普段何気なく食べているものが全国ではこの辺だけだなんで・・・。

でもね、というか、”だから”かな？それ以来から言い続けている事があります。
世の中には『黒はんぺん』というものは存在しない！
普段食べているのが普通の”はんぺん”で、白いのは”白はんぺん”だ！！
と・・・。

ちなみに、どこかは忘れましたがある地域では、さつま揚げみたいなものをはんぺんと言う所もあります。

２００４／０８／３０