第12号:99年11月28日
731部隊細菌戦の被害者の遺族が友好都市・三島市を訪問
中国麗水市の細菌戦被害証言を聞くつどい
麗水市から章成森さんと庄啓儉さんのお二人が、麗水市と友好都市である三島市を訪れた。二人は11月24日夜、生涯学習センターで行われる「被害証言のつどい」(主催:麗水市の細菌戦被害証言を聞くつどい実行委員会)に麗水市の被害状況を報告するための来訪し、同実行委員会のメンバーとともに小池市長と露木議長をそれぞれ表敬訪問した。
小池市長は「三島市長としてみなさんの受けた被害に対し、心からお詫びを申し上げます」と、自治体の長としてその謝意をあらわした。一方、その後議会を訪問した一行に対し露木議長は「9時半ということだったのに時間どおりやってくれないと困るじゃないか」と、二人と一行を前に大憤慨。一同は唖然とし、章さんと庄さんは、このあまりにも対照的な対応に戸惑っていた。
尚、夜行われた被害証言を聞くつどいは90名もの参加者で盛り上がった。
11月議会定例会の途中経過です
◎一般会計補正予算案の審議より・ダイオキシン関係のこと、いろいろ
ダイオキシン対策事業として「環境影響調査」が行われる。これは、焼却施設の改造をすることに向け、県に対する「施設の変更届け」の中で必要となる手続き。手順としては、「環境影響調査」⇒関係住民による縦覧⇒関係住民からの意見書提出となる。ここまでの流れは条例によるものとなり、三島市はこのための条例案を提案しなければならない。
以上、栗原の質疑に対し部長が明らかにした。尚、あの爆発事故について地域の人たちに対する説明会を行なうこと、かねてからの課題だった土壌汚染調査を行うことも明らかにした。(この予算は今回の予算案には含まれていないが)
◎決算審議より(福祉厚生委員会)いくつか(栗原の指摘事項のうちから)
●紙おむつ給付事業の「紙おむつ」は種類が一種類しかない。利用者にとっては、「パンツ式」や「尿とりパッドタイプ」のほうがいい場合もある。給付されても実際には使えず未使用のまま溜まってるケースもある。高齢者保健福祉計画(94年制定)では「種類を増やす」としてるにもかかわらず、5年間放置されてきた。
●日常生活用具給付事業の品目を増やしていない。
●障害者プランでは、98年度は障害者に対するホームヘルパーが6人とされているにもかかわらず、5人しか確保していなかった。 また、全身性の障害をもつ人に対するホームヘルプ事業は、夜間や早朝の派遣、また長時間の派遣が必要で、現制度の運用では限界がある。
●「精神薄弱者」という表現をいまだに使っているのは問題だ。知的障害者施設「佐野学園」の運営形態の検討とは、単に「民営化するかどうか」の議論ではない。入所の長期化を、当事者本位にどのように改善できるのかという議論をすべきであり、当局は問題をはき違えている。
●「のびる共同作業所問題」についての報告が無いのはおかしい。会計諸規定などの改善は確保されたのか。
●ごみ量が依然増えている。焼却炉の爆発による作業員死亡事故に対応した「安全弁」設置工事
は県への届け出が必要だったのではないか。労働省から作業員の安全確保のため作業環境についてのダイオキシン計測をすべき通知がでているが、やっていないのはおかしい。
●各種の予防接種の副反応、または副反応らしきものとして接種後異常をきたしたケースについて、記録をすべきであり、それは報告されるべきだ。
●国民健康保険で医療費過払いのケースについて、依然として被保険者に通知されていない。改善を。
◎議員の期末手当カットの提案?
どうも、「議員の期末手当カット」の提案が最終日(12/7)にされるらしい。議員提案という形か。理由は、おそらく「財政事情悪化」などによるもの。「財政が悪化」してることは間違いない。しかしこれは石井市長時代の急激な借金が第1の原因。そのような市政運営に荷担してきのは一体だれなのか。提案する側はそのことわきまえるべきだ。提案者に「悪化」とは何か?なぜ、そうなったのか?の認識を問いつめる必要あり。