第27号:2000年5月24日
ちょっと暑い日が続きますね。
みなさんお元気ですか?
議会運営委員会が5月29日(月)に開かれます。
6月議会に向けた開催です。ここで、日程などが決められます。
6月議会は例年、議長選挙が行われます。慣例(?)で一年交代になってるからです。
これ、「たらい回し」とも言われます。でもヘンな議長にずっとやられたらかないません。
さて、今年はどんなドラマが展開するか?!
果たして、栗原議長は誕生するか?(ンな訳ないか?)
ちなみに、去年の議長選挙結果です
【議長】
露木友和 19票
金子正毅 3票
仁杉秀夫 2票
(白票:2票)
【副議長】
志村肇 21票
下山一美 3票
栗原一郎 2票
・・惜しい (^_^;)
土地開発公社の理事会に参加しました。
ここから、ちょっとややこしい話になります。関心のある方は読んでください。
でも、市政にとって重要な問題なので、できれば読んでほしいです。
栗原は今年度から土地開発公社の理事になりました。
今日(22日)その理事会が開かれたので、出席をしました。
土地開発公社というのは耳慣れない言葉だと思います。
それは、「土地を購入して、市に売る」ため、市が出資をして設立された公社です。
公共事業などを進めるうえで、土地の取得が大きな課題となりますが、
この土地取得をスムーズに行うのが主な目的です。また、「事業」をやることもできるため、三島駅南口と、幸原の谷田幸原線事業用地を利用しての駐車場などを経営してます。
議員や市の幹部からなる理事で構成され、理事長は小池市長です。
また、事務局は市の財政部が担当します。
最近、函南町と共同でこの公社を運営することになり、
「三島函南土地開発公社」となっています。 |
これが問題!その@
第二の借金 土地開発公社の長期借入金 |
さて、三島市の借金はいま
約330億円ほどあります。(一般会計)
で、そのように予算書にも表現されてるので、まだわかりやすいのです。
予算書にも表現されず、あまり語られることもなく、人の目にふれない
・・しかもこれが大きな借金となれば大変です。
これ、「第二の借金」と私は呼んでいます。
土地開発公社の借金の話です。
現在、
約44億円です。(99年度決算から)
実は、この借金が大きく市政を拘束するのです。
土地開発公社ができる借金には上限があります。
上限は57億円です。
まだ、上限まで13億円あるからいいじゃないか、その分は土地を買えるから、
行政が事業を進めるうえで、なんら支障はないじゃないか・・
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、そうではありません。もうこのへんが限度と判断されるべきなのです。
とすると、新たに市が土地を買う必要性が生じても、それは開発公社で買うのではなく、
一般会計で買うことになります。(錦田小学校の移転用地はそうしました)
が、今後、一般会計にもそんな財源はありません。
ですから、市が事業の用地を取得することに大きな歯止めがかかって
しまっているというのが現状です。土地開発公社の借金残高は、
そのように市政を拘束しているのです。
この借金残高を減らせば上限額との差額が大きくなり、借金できる余地も生まれます。
そのためには、現在、土地開発公社が保有している土地を処分しなければならないのです。
でも、果たして処分できるのでしょうか?
その問題については次のコーナーです。
これが問題!そのA
「塩漬け土地」は?今後どうする? |
土地開発公社が現在保有している土地(三島市分)は12個所です。
総面積:39,555.65u
用地費:4,097,928,221円
*事業用地5個所、事業代替え(移転)用地5個所、公共用地2個所
上に掲げた土地は「塩漬け」かというと
必ずしもそうではありませんが、それに近いものもあります。
土地開発公社が買った土地が、処分できないままずっと時間がたってしまい、処分の見通しも立たない。
・・そんな土地を「塩漬け」と言います。
地価が下がっているので、仮に処分できたとしても買ったときよりも安くなってしまうので
「不良資産」でもあります。
バブル崩壊以降、多くの自治体に及んでいる深刻な問題。
特に、土地を買う目的が不明確のまま漠然と「先行取得」してきた自治体ほど
痛い目にあっています。
三島市の「先行取得」はその目的が明確だったことと、取得する土地が少なかったこと(たぶん)
などから、幸い決定的な状況には至っていません。でも、用地を取得しても事業が遅れてしまい、
ずっと保有している間に地価が下がってしまっている土地もあります。(谷田幸原線用地)

(幸原のところです、大場川にかかる橋の東側。現在、駐車場)
また、代替え用地のために取得した土地を、そのまま長期間保有し、
処分の見通しのたたない土地もあります。
たとえば、これがそのひとつです。
(これ、私が住んでるアパートの近所です)
今後三島市は・・
問題その@とそのAからして、
土地購入をしたくてもできない。これをするためには現保有地の
処分をすすめなければならないが、それもままならない。
ということで、市政をすすめるうえで、大きな支障となっています。
まず、この問題がはっきりと表れるのは、県立南高の移転した跡の土地問題です。
県立南校の移転した跡の土地を市が購入することになっていますから。
この場合、この土地をどのように利用するのか、その目的を明確にしてからという条件が伴っていますが。
深刻な問題です。
