三島市議会では議員ひとりあたり年間１８万円を限度に「調査研究費」が支給されています。
これは、支出費目としては議会の各会派に対する「補助金」として交付されています。

どのように使われているかというと
「調査」や「研究」などの経費ですが、これは何でもいいということではありません。
書籍などを買ったり、視察に必要な経費などに限定したルール（要綱）に基づいて使用できます。
ちなみに栗原の場合ですが、下に示したので見ていただければと思います。

地方自治法が改正されたことによって、この支給については条例で定めることになりました。
どのような条例にするのかの検討が始まっています。

調査研究費のあり方を考える機会でもあります。
ご意見など寄せていただければありがたいと思います。

ご報告
栗原の調査研究費の使い途
（１９９９年度の決算です）

月日	内容	説明		金額
６月８日	書籍購入	自治六法		３，２００円
６月１８日	書籍購入	介護保険実施		２，９００円
８月５日	書籍購入	介護保険事業計画と自治体		２，９６５円
８月２５日	視察	茨城ＮＰＯセンター	ＮＰＯ法人の運営と公費助成	１７，５６０円
８月２３日	視察のおみやげ代	お茶		１，５７５円
８月３０日	調査	静岡検察庁にあかなすの里事件の裁判記録の閲覧		３，８００円
１０月２７日	書籍購入	総合介護条例のつくり方		１，３１０円
２月１４日～１６日	行政視察	横須賀市	競争性の高い入札方法	４６，８７８円
		所沢市	焼却炉の爆発事故調査
		中野区	福祉オンブズマン制度
		ステップ（都社協）	障害者の権利擁護制度
２月１６日	書籍購入	はじめよう経済学のための情報処理		２，３１０円
２月２１日	書籍購入	情報公開ハンドブック情報公開法の手引き		５，８５９円
２月２５日	調査	静岡空港のオオタカ営巣木伐採に至った経過について県情報公開制度により開示請求した閲覧手数料とコピー代		１０，４１０円
合計				９８，７６７円

ひとりあたり年間１８万円の交付額との差額８１，２３３円は市に返還しました。
領収書は交通費（電車賃）など一部を除き、保存してあります。
必要な方は情報公開制度で開示請求していただくことになります。

他市では条例化に向けてどんな検討がされているか’（平成１２年１１月８日現在）

政令市ばかりであまり参考にならないかもしれません。特に金額については三島とケタ違いです。

市	検討の場	条例議案の提出者	金額を定めるにあたっての第三者機関への意見聴取	交付額（議員ひとりあたりの月額）	交付の対象
札幌	会長団長会議	市長	総務局で報酬審議会に類した組織の立ち上げを検討中	未定（調査研究費４０万円）	会派のみ（無所属議員を含む）
仙台	本市でいう団長会議で検討する予定	市長を予定	意見聴取は行わない予定	３８万円を予定（調査研究費３８万円）	会派のみを予定（無所属議員含む）
千葉	本市でいう団長会議で検討する予定	未定	意見聴取は行わない予定	３０万円を予定（調査研究費５５万円）	未定
横浜	協議会を設置	議員	意見聴取は行わない	５５万円（調査研究費５５万円）	会派のみ（無所属議員含む）
名古屋	議会運営委員会の理事会	未定（事務局は市長）	未定	未定（調査研究費５５万円）	未定（議会事務局案は会派のみ）
京都	本市でいう団長会議で検討する予定	市長を予定	意見聴取は行わない予定	５４万円を予定（調査研究費５４万円）	会派及び議員で検討
大阪	なし（事務局から事前説明）	市長	報酬審議会の意見聴取を行う	増額を検討（調査研究費５５万円）	会派のみ、又は、会派及び議員で検討
神戸	代表者会議又は議会運営委員会で検討する予定	市長を予定	意見聴取は行わない予定	３８万円を予定（調査研究費３８万円）	会派のみを予定
広島	本市でいう団長会議で検討する予定	市長を予定	意見聴取は行わない予定	３４万円を予定（調査研究費３４万円）	未定
北九州	条例案がまとまった段階で団長会議に諮る	市長を予定	意見聴取は行わない予定	未定（調査研究費３６万円）	会派のみを予定（無所属議員を含む）
福岡	代表者会議で検討	未定	未定	３５万円を予定（調査研究費３５万円）	未定

いずれの市も２月議会に条例案が提案される予定です。
三島市でも条例提案は３月議会で提案される運びです。