一般質問を終えて |
今回は、「住民基本台帳ネットワーク問題」のひとつのテーマに絞ってやりました。すでに8月5日から施行されているのですが、「個人情報保護法」などが未整備で、その前提を欠いたまま、強引に施行されています。 私の質問は、三島市がこの「住基ネット」から離脱することを求めるものでしたが、市長や当局との答弁とは「平行線」の議論となり、残念ながら実のある結果には至ってません。 質問と答弁とが、ほとんど噛み合わず、ハチャメチャの論議になっています。私の主張は・・ @「セキュリティー対策」には限界がある。(三島市がどんなに高いセキュリティー対策を講じたとしても全国の自治体が同様でないと、ネットワーク全体のセキュリティーレベルが保てないなど) A住基ネットは、市民にとって「小さな利益・大きなリスク」。 B現状では、市民への説明責任は果たせない、また、大きな財政負担が予測されるが、費用対効果も明らかでない。 というものです。市長や市当局の考えは、離脱をする考えはないとして、 @一日もはやく、個人情報保護法、県個人情報保護条例が整備されることを期待する。 Aセキュリティー対策はできる限りのことをやっている。 Bネットワーク全体のセキュリティーレベルについては、各自治体が「基準」をもとに対策を講じ、監査行い、国の指導のもとに対応する。 という(ような)もの。 私は、少なくとも、施行の現状について、もう一度三島市個人情報保護審議会に諮問をし、その三島市が住基ネットに参加していることの是非を問うべきだと主張しました。(注) 質問を終えてあらためて思うのですが、これから、住基ネットが、「電子政府・電子自治体の基盤」となったり、一方で進められているLGWAN(全国の自治体がLANでつながれます)や霞ヶ関WAN(国の省庁がLANでつながれます)が進められ、またさらにLGWANと霞ヶ関WANとがつながれる構想がある中で、住基ネットの危険性が高じていくことに脅威を感じます。このプロセスに は市民は意志はまったく関与していません。国の一方的な推進に自治体が巻き込まれているという図式です。「IT化の推進」ということについては市の総合計画でも位置づけられていますし、私も賛成なのですが、その全体像によっては単純に「IT化を進めるべき」とは言えないし、そうした全体像に市民全員を、その意志によらず組み込むことになります。 常に便利さと危険性が同居する「IT社会」。「住基ネット」への参加は、自治体や個人の選択権が保障されるべきだし、こういうことも十分、吟味されていないのです。 |
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注:このことについて、志村議員(緑水会)が一般質問で改めて市長に質したところ、小池市長は「検討事項だと考えている」と答弁しました。 |
質問者 | テーマ |
露木友和 | 平成15年度予算編成について |
宮沢正美 | 第2期介護保険事業計画への取り組みについて |
秋津光生 |
墓地公園の建設 電子投票導入について |
土屋俊博 |
中心商店街の活性化と構造改革について 東海地震対策について |
馬場妙子 |
医療費の無料化、5歳未満まで引き上げを 災害発生後の広域避難場所の受け入れ態勢は 「交番が少ない」の声に対する警察の対応は |
国府方政幸 |
少子化対策と子育て支援について 色のバリアフリーについて |
金子正毅 |
365日毎日休まず1日2食の給食サービスを希望者全員に 環境先進市をめざす事業の一環として風力発電の取り組みを 臨時財政対策債を活用すればもっと住民要求が実現できる |
細井要 | 地産地消と農業振興について |
鈴木正男 |
中心市街地に新鮮野菜の常設直売所を 市民の健康増進にパークゴルフを |
石渡光一 |
期限!平成17年3月、合併と特例法について 「静岡国体」開催まで後1年!三島市の準備は万全か 市民サービスの向上に「電子自治体」の実現を |
栗原一郎 | 住民基本台帳ネットワークの再考を |
下山一美 |
旧河(松毛川、狩野川三日月湖)周辺の貴重な水辺環境の保全と整備について 介護保険制度の保険料と制度の改善について |
石田美代子 |
市内小中学校施設の改修について 東駿河湾環状道路完成後の通学路の安全対策と騒音問題について 東海地震対策について |
仁杉秀夫 | 市債(借金)残高を減らし、市財政健全化への道筋は |
風間正志 |
自治体が開発支援を 三島は水が命 |
志村肇 |
県の富士山麓先端健康産業集積構想と三島市 住民基本台帳ネットワークのこれから 土曜日の補修教育はうあはり必要−教育改革と社会教育 |