keikoba日記

平成21年2月

<<前のページ | 次のページ>>

2009年2月28日(土)
稽古場確保!

 2nd Festaが終わってから初めての稽古となる3月中の稽古場の借用手続きに行く。

 そろそろ“次”に向かって動き出さねば。

2009年2月26日(木)
支援の意義

 芝居の制作者を応援するサイトってのがあって、とても勉強になるのでよく目を通すのだが、時々気になるのが「行政はもっと芸術活動を支援しろ!」「行政はホールよりも稽古場を建てろ!」という意見記事だ。

 僕も行政は芸術・文化活動にもっと金を出すべきだと思っているし、市民の生涯学習活動に対しては金だけではなく、一緒に活動を盛り上げていこう!という姿勢を示すべきだと考えているのだが、上記の意見記事に対しては諸手を挙げては賛成できないのだ。

 行政の支援となれば、当然その元になるのは我々が納めた税金だ。近年では経済状態の悪化もあって、税金の支出先に対して厳しくなっている。例えば子育て支援策も子供のいない納税者から「自分には関係のない話しだ!」なんて声があがる。まぁ次世代を担う子供という意味では実子がいようがいまいが関係なくはないんだけどね。最近では地方の高速道路を何処まで行っても1000円にするために高速道路会社に5000億円の公的支援をすることに対しても、車を持っていない国民から批判の声がある。さらには「民間の理念を取り入れる」ということで、“費用対効果”が問われるのだ。つまりは国民が100人いたら100人が納得するものでなければ支出しにくいということ。なかなか難しいことだし、そんなこと言ってたら何もできないことになるけどね。

 そういう中で芸術活動に税金を投入することに対して当然その意義を問われることになる。「支援することで、どれくらい市民に有益なころがあるか」とね。そこで今までのように「人間はパンのみにて生きるにあらず」みたいな抽象論だけでは理解は得られない。具体的に「支援を得れば、これだけ公演回数が増えて、これだけ入場料を安くできて、それだけ市民に観ていただける機会が増える。」というデータを提示できなければ。当然一部の演劇に造詣が深い人しか理解できないような、あえて言えば小難しい表現しかされない芝居は論外だ。それを「表現の自由の侵害だ!」なんて怒るようなら支援を受けずに自力で自分のやりたい世界を表現すればいい。

 自分のやりたいことをやるために国民の血税を寄こせ!ということならば理解は得られない。支援を受けたいのであれば、その相手に「これだけ特(?)しますよ!」という魅力と意義をアピールしなければ。Jリーグクラブだってスポンサーを得るために無数の企業にプレゼンテーションをして回るのだ。例え相手が行政でも、ただ「金を出せ。」では理解されないのではなかろうか。

 こんなこと考えているから、安直に行政の補助制度を利用するアマチュア(劇団に限らず)を見てると「そんなんでいいのかい?」と疑問を呈したくなるんだよな。

2009年2月21日(土)
打ち上げ!

 夢の島プロジェクト2nd Festaから早や2週間。2nd Festa関連としては最後の行事だ。

 女性陣が「お酒よりも料理のおいしい所で!」という強いリクエストがあって店選びにえらく苦労する。確かに僕が選ぶとリーズナブルな大衆店か日本酒の品揃えがいい店になりがち。料理が旨い店となると、会社の上司あたりに連れて行ってもらった、えらく高そうな店しか知らないんだよなぁ。飛び込みで予約取るほど度胸ないし。
 そんな訳で結局浜北で以前会社の飲み会を開いたことのある店になる。旧浜松エリアに住むメンバーにとっては不便かもしれないが、まぁお許しいただこう。

 
夢の島の飲み会の多くは長っ尻になる。みんな語りたいことがたくさんあるんだよね。Festa直後なら尚のこと。ゆえに「2次会はカラオケ!」ってことは最近ないなー。今日も美味しい料理食べながら芝居談義に盛り上がる。2次会もファミレスでお茶飲みながらってな感じ。それでも語り足らない様子なんだから面白いよね。

 みんな、お疲れさま。そしてありがとう! 少し休んでから3rd Festa目指しても含めた稽古がまた始まる。またみんなで協力し合っておもしろい“芝居”やっていこうね! よろしく!

2009年2月16日(月)
“生涯学習の時代”って何処いった?

 ちょうど僕が就職した頃は、所謂「バブル景気」の末期。あの頃アチコチで「“生涯学習の時代”がやってきた!」という言葉が聞かれた。学校週五日制とか企業の週休二日制が導入され、定着していった時代。仕事や学校に収まっていた人たちを地域に帰すべく、いろいろなポジションで活動していた人間は自分たちの責務に奮い立ち、頑張ろうとしていた。

 あれから20年近くたち、社会は何か変わっただろうか?

 結局活動している顔触れはあの頃と何ら変わらないと言って過言ではない。多くの人たちが関わって活動する、ある意味「ワーク・シェアリング」を目指す動きも合ったが、結局市民全体には広がらなかった。活動している人間は「物好き」というような、奇異な目で見られることもあることが残念でならない。

 活動している人間も、あなた方と何ら変わらない一市民です。「活動すると責任がある。それだとふつう嫌だと思うじゃないですか。面倒なこともあるし。」などと平気な顔して僕らに対して言わないでください。僕らがやれることにも限界があります。真に好きでやってること(僕で言えば夢の島プロジェクト)ならともかく、中には“頼まれたから”、“他にやる人がいなくてやむなく”などの理由で、本意でなくても続けている場合もあるんです。自分の時間や家族サービスの時間を割いて活動することもあります。

 「好きでやってるんでしょ?」と言われることもあります。その言葉は半分正しく半分間違っています。正確には「好きでなければ続けられない。」です。諸手を挙げて、喜んでやってるばかりじゃないんです。

 こうしたら?ああしたら?という意見をいただけるのはありがたい。しかしできれば「これは私がやりますから…。」の言葉が欲しい。難色を示すと「まぁ、私は意見を出すことしかできませんから。」なんて言われるとがっくりくるんです。何でもかんでも僕らにやらせようなんて、少し虫が良すぎませんか?

 今一度言います。活動している人間も、あなた方と何ら変わらない一市民です。僕とあなたは同じ立場なんです。あなたができないことは僕もできない。同時に僕ができることはあなたにもできる。

 問題はあなたがやろうとしないことです。

2009年2月10日(火)
あ〜ぁ

 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

 兎角に人の世は住みにくい。

2009年2月8日(日)
感謝感激雨あられ!

 夢の島プロジェクト2nd Festa『月夜の晩にあなたはいない』全3演、おかげさまをもちまして無事終了しました。今日は大ホールの演歌のステージと時間が完全にバッティングしてしまい、駐車場の空きがほとんどない状態となってしまいました。おそらくせっかくお越しいただいたのに、駐車場の関係で観劇を断念された方もいらっしゃったのではないでしょうか? 大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。

 …会場を押さえた時点では大ホールは「カラオケ大会」だったんですよ! あ、主催が浜北のカラオケ教室だったわ。

 今回ほど多くの皆様のご協力が身に染みたことはありませんでした。「続けろよ!」と言ってくださった皆様の期待に応えられるように、また、今回達成できなかった有料入場者100人の目標をもう一度目指すためにも、メンバー一同これからも頑張ります!

 協力くださった皆様、ご観劇くださった皆様(事情により断念された方も)、そしてメンバーの家族の皆さん、本当にありがとうございました! これからも夢の島プロジェクトをよろしく(お願いします!

2009年2月7日(土)
2nd Festa 開幕!!

 夢の島プロジェクト 2nd Festa 『月夜の晩にあなたはいない』が初日を迎えました。詳細はkouen日記(近日UP)をご覧下さい。

 本日お越しくださったお客様には、開場及び開演時間が大幅に遅れたことに心からお詫び申し上げます。本当にすみませんでした。

2009年2月6日(金)
小屋入り

 いよいよ小屋入り。仕事が終わった直後である午後6時過ぎから三々五々集まって道具類の搬入、仕込みの開始である。2年3ヶ月ぶりのFesta、そして夢の島プロジェクト初の1時間を越える上演時間。本番前の“ゲネプロ”も当然1時間越だし、照明と音響の段取りも増えるから“きっかけ合わせ”の時間も十分欲しい。それらの時間を明日の午後に確保するためにも今夜やれるだけやっておきたい。まだガランとした展示室を見回して「最高のFestaにしよう!」と改めて思う。

 が、やはりいくらFesta小屋入り日とは言え、平日夜の早い時間にはなかなか集まれない。おまけに僕自身がHちゃんが通う保育園保護者会の引継ぎとバッティングしてしまったため途中で一旦抜けなくてはならない。人工的にはかなり厳しい状況だったが、集まった男性陣の頑張りで何とか予定したところまでほぼ完了できた。

 さぁ、いよいよ明日です!

2009年2月4日(水)
平台借受。その前に

 劇団からっかぜアトリエに、鉄兵ちゃん大石さんと平台を借り受けに行く。稽古を除いて、組織的なFesta準備作業は初めて。いよいよ間近になってきたと感じます。

 ちなみに劇団からっかぜアトリエ集合は午後9時前。やけに遅い時間だが、先方の指定時間もあるが、何より今日はの誕生日。お祝いしてケーキ食べてからでなければ。家族のイベントは何より大切です。

2009年2月1日(日)
最終通し稽古

 月が変わって、いよいよ本番まで残り1週間。午後2時からスタッフが集合して照明と音響のチェック。実際の会場ではないので例えば照明の場当たりも正確には実現できないが、「これ凄く変だよね〜。」とか「配線が足りない!」ってなことであれば残り1週間で見直さねばならない。
 とりあえず配線は何とかなったが、音響操作が思ってたより複雑だったこと、暗い部屋を表現する青いゼラ通した灯が暗かったことが判明する。“暗い部屋を表現する”って何のこっちゃと思われるかもしれないが、シーンとしては真っ暗闇の部屋の中だがホントに真っ暗にしたらお客さんも何も観えなくなってしまうので、青いゼラ通した照明でそれを表現するということ。当初の仕込み計画ではライト1個で何とかなると思っていたが、光量が全く足りなかった。急遽ライト2個に増やすことになったが、当然配線の仕込み方が変わる。
夢の島プロジェクトでは100Wのクリップライトを5mやら10mやらの電気コードで繋げる。仕込み方が変わると必要なコードの数が変わるわけで、なかなか大変なのだ。分かったのが1週間前で良かった。音響操作の方はプログラミングをしたがっしーさんに再確認をお願いして何とか目処がたった。

 が、ここでトラブル。照明担当の
キクちゃんが「何か臭う!」と叫んだので原因を探ったら、お借りした調光機(お手製の3chの物)から煙とともに焦げ臭い臭いが! 慌ててコードを引き抜いたら、1chに500Wしか繋げられないところに1000W以上繋いでいた! chごとにプラグがついていたので、確認もせずに1ch1000W大丈夫だと思い込んでいたのが原因。今回の芝居の照明操作にが3ch必要なのだが、1chが完全に故障してしまったし、何より借り物を壊してしまったことがショックだ。注意力散漫に他ならない。

 配線を変更した分は仮につなげ、調光機1chは今日のところは省エネタップで代用。買出しの弁当を食って、夜は最終稽古にして最後の通し稽古だ。作者の
佐藤剛史さん伽藍博物堂)も遠路はるばる顔を出してくれた。稽古場に、この上なくいい感じの緊張感が走る。いいねぇ。

 この最終通し稽古は心配の種が多かった。音響、照明のきっかけ合わせもろくろくしていないし、何より稽古場に顔を出すのが今年になって始めての者もいる。メールや口頭で指示はしていたが、ただでさえ少ない稽古量の中でこれは正直きっつい事実だ。まさか1週間前に絶望することはないだろうが、マイナスイメージにはなりたくない。せめて「残り1週間で挽回だ!」程度にして欲しいなぁと思っていた。
 が、これがまた役者たちはそれなりにまとめてきた。問題が起きたのは音響、照明の方。どちらも操作するのが今日が初めてなんだから仕方がないが、滞ることが多かった。まぁそれでも1週間前の今日に実際に扱えたのは良かったのだが。

 調光機損傷にショックを受けている僕を見かねたのか、
佐藤さん伽藍博物堂で使用している物を課してくださることになった。ありがたや。何とかFestaの目処がたってホッとしました。おかげで稽古終了後の寒空の中、解散した後も佐藤さんを囲んでメンバー数人で話しに花が咲きました。