keikoba日記

平成21年5月

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2009年5月31日(日)
劇団からっかぜ『鉄道員(ぽっぽや)』観劇

 ちなみに浅田次郎の原作を読んだことがなければ、高倉健主演の映画も藤田まこと主演の舞台も観ていない。つまりはえらく有名な話しなのに「北海道の廃線間際の路線の駅長が主役」くらいしか知らずに今回舞台を観させていただいた。

 幕開けからゆっくりと、ゆったりとしたテンポで進む芝居。会場に入ったのが開演間近(直前ではないっす)で上手一番隅最前列の席で、シーンによってはセットの陰になって役者の演技が観づらかったこともあり、正直序盤には芝居の世界に入り込めなかった(つまりは眠くなった。すんません…)。ただし、高校生の少女が出てきたあたりから俄然おもしろくなった。自然に芝居の世界に引き込まれた。乙松の死はかなり唐突の感があったが、その後のラストシーンでの仙次の台詞は胸にジーンときた。失礼ながらアマチュア劇団の芝居でこの種の感動を味わったのって久々だ。いい芝居を観せていただいた。

 全編に渡って比較的ゆっくりと、ゆったりと、静かに進む芝居。どうしても重いイメージになりがちなので、僕が志向する「コメディ」というジャンルでは全編に渡っては難しいが、「コメディという“芝居”」の“芝居”の部分を引き出すにはここぞというシーンでこれくらいじっくりと演じられたら…ととても勉強になった。

追伸
 松本俊一さん、舞台上で泣けるっていいよね。羨ましいっす。

2009年5月27日(水)
危険があるとの認識

 昨年5月にプロ野球の試合を観戦していた男性がファールボールが右目に当たり、失明寸前になったとして、球場を管理する宮城県と試合を運営していた楽天球団を相手に約4400万円の損害賠償を求める訴えを起こしたらしい。家族と3塁側内野席で観戦中、楽天のバッターが打ったファールボールが右目を直撃。「ビールを席の下に置いて顔を上げたら、目の前にボールがあった」とのことで、右目眼球破裂とまぶたを切る重傷を負って、著しい視力低下となったという。球場には高さ3〜5m程度の防球ネットがあったが、打球はそれを超えてスタンドに飛び込み、事故が起こったのだと言う。

 野球の試合などではチケットの裏に「ファールボールなどでケガした場合には応急処置以上の対応はしかねる。」との記載がある。また、打球がスタンドに飛んできた際は笛を吹くなどの注意喚起がされている。その中で起きた事故。被害者には酷かもしれないが、被害者の不注意とも言えるのではなかろうか? サッカーのゴール裏しかりだ。例え観客であろうと、試合のイン・プレー中にボールの行方から目を離すのは危険極まりない行為だ。ビールを席の下に置くのならプレーが切れた時にやるべきだった。それが嫌なら強い打球が飛び込むことがほとんどないバックネット裏なり外野席最後尾なりにするか、若しくは観戦自体をするべきでなかったのではないか? 
 ネットに穴が開いて…とか言うのならともかく、スポーツ観戦にはそれなりの危険が伴うということを自覚しなければならない。。

2009年5月24日(日)
夢の島プロジェクト稽古

 今夜の参加はことちゃん鉄兵ちゃんめめちゃん滝浪さんなべ滝浪さんが参加してくれるようになって、さらに稽古場での笑いが増えたような気がする。楽しい稽古場は理想的だ。おしゃべりが益々増えることさえ気をつければ。

 今夜は夢の島メンバーの神谷さつき氏の新作を読んでみる。伽藍博物堂佐藤さんもそうだが、戯曲を書ける人って尊敬しちゃうよな。数日前の日記にも書いたが、自分で書いてもたかがしれてると自覚してるので益々尊敬してしまう。高校時代に友人と映画研究会を作って僕が書いた脚本が採用されたことがあったが、ホントたかがしれてました(^^;)
 そんな気持ちもあって、台本の台詞やト書きを安易に変えるのにはすごく抵抗感があり、時代背景が合わないなどの特別な理由があれば別だが、単に人数が合わないとか尺(時間)が長いとかで適当なシーンを付け足したり逆にカットしたりするのは、書かれた作家さんに失礼だと思ってしまう。
 とは言え今回は夢の島プロジェクトのFesta候補だし、メンバーが書いてるってこともあるし、現在執筆中のまだ完成作ではないってこともあって、多少意見と言うか、ドタバタシーンを少し膨らませたいという希望を言わせてもらった。で、その手法は稽古中にエチュードでやってみたらという意見が出た。面白いかも。エチュード自体は僕自身が経験がほとんどなくてどうなるか見えない面が多くて不安ではあるが、経験がないことにチャレンジするのも夢の島プロジェクト神谷氏さえ良かったらやってみようかな? 結果3rd Festaに間に合わなくても夢の島らしい面白い作品になるかもしれない。

2009年5月23日(土)
危機対応

 昨日から長男Sクンが発熱。朝起きてしばらくはそこそこ元気でいたが、昼頃には40℃を超えてぐったりしてしまった。小児科の休日救急医に診ていただいてインフルエンザではないことが判明して少しホッとする。

 全国的に新型インフルエンザの話題で持ちきりだ。ニュースやワイドショーでは感染患者の数や国(厚生労働省)の対応について盛んに報じられているが、ここは一つ「危機管理」や「危機対応」ということに絞って国民が考える材料と機会を与えてもらいたい。今回の新型インフルエンザは弱毒性ということだが、数年前には鳥インフルエンザが中国等で流行し死者も出た。あの時は国内の感染はなかったが、今後は分からないし、新型〜も今年秋以降に世界的に流行する可能性もある。新型〜というだけあって、現状ワクチンはないし判らないことが多いのだ。「いざ…」という時のために、空港での検疫や広範囲で学校を休校する等、国民の生活を制限した場合の影響などのデータを国や自治体が得るいい機会であるとも言える。また様々な意味で「平穏無事」を享受してきた日本国民も、自分たちの生活が脅かされる自体が起こりうることを知るいい機会だと思うのだ。

 そういう意味で多少の不便は我慢しましょうよ。「いざ…」のために。

2009年5月18日(月)
願ったり叶ったり

 本人は不本意だったかもしれないが、どっちと言えばマイナスの事情により代表の座を辞した人間が「代表代行」に就任する。…訳分からん。

 西松献金事件に関連して秘書が逮捕されて以降、事件に関する説明をほとんど行わないまま代表に居座り続けた
小沢氏には、国民の不満が日々高まっていた。総選挙云々は別にして、小沢氏が代表にいることに対して国民は「否」としたのだ。その小沢氏を「代表代行」にするとは、到底「国民の目線」に立っている政党とは思えない。

 しかし「院政」と言うか「大御所政治」と言うか、ここまであからさまに陰の実力者たる地位につくとは思わなんだ。まぁ、結局は責任を負わずに偉そう言える立場についたんだから、本人の願ったり叶ったりになったわけではあるが。

2009年5月16日(土)
台本を読む

 ここんとこ暇を見つけては手持ちの戯曲を読み返している。夢の島プロジェクト3rd Festa用の台本探しが第一の目的。例え3rd Festaで使えなくても将来も見越して、出演人数が現状に合わなくても「夢の島プロジェクトらしい」台本をストックしておいて、いざという時に複数の候補から選べるようにするのがベストなのだ。

 ところが「夢の島プロジェクトらしい」というのがなかなか難しい。小難しい表現をして芸術ぶったものではなく、観てくださる皆さんが単純に楽しめるおもしろい“芝居”、基本路線として“コメディ”。さりとて殊更下品なことや意味のない滑稽な言動ばかりの、はっきり言って“芝居”とは言えないようなものをやるつもりはない。「おもしろい」+「感動」や「考えさせられること」があるのが「夢の島プロジェクトらしい」芝居だと思う。
 なかなかそういう戯曲には出会えないものだ。まぁ当たり前と言えば当たり前なんだけどね。自分で戯曲を書ければいいんだろうけど、自分の能力はわきまえているからね。人様に観ていただけるものを書く自信はま〜たくありません。「生涯学習」の一環として書いてはみようかとは思うけど、表には出せないだろうなぁ

 3rd Festa用に2・3本、その他も合わせて10本くらいストックしておきたいもの。手持ちのものだけでは限界がある。そういや浜松駅ビルの本屋が大きくなったんだっけ? 戯曲扱ってるかなぁ?

2009年5月14日(木)
いい勉強になったことであろう

 海賊対策のためソマリア沖に派遣された海上自衛隊の護衛艦が、ピースボートが使用する船を護衛したんだそうだ。ピースボートは寄港する国の非政府組織や学生との交流を目的としているが、社民党の辻元議員が早稲田大在学中に設立したもので、今回の海賊対策での海自派遣に反対していたらしい。

 だったら護衛されるんじゃないよ。

 事務局の言い訳は、航海の企画等を委託した会社が国交省と協議し、護衛艦が護衛することが決まったと言い、「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。」なんだそうだ。

 社民党と言えば、自衛隊の存在すら認めず、憲法9条(のみ)が戦後の平和を守ってきたのだと説く。決して「ピースボート=社民党」と言うわけではないが、おそらく主義主張はほぼ同じなのだろう。相手も同じように考えてくれればいいが、こちらだけ理想に走っても国、そして国民の安全は守れない。そんな彼らが日本の国を離れて、「世界の現実」を垣間見た出来事だったのではなかろうか? 「理想」と「現実」を体験できたのは、本当にいい勉強になったことだろう。参加者にはこの体験を無駄にせず、理想論だけで自衛隊反対を唱えるような輩にならないようにして欲しいものだ。

2009年5月11日(月)
失笑

 民主党小沢一郎氏が代表を辞任。遅きに失する感が否めないが、「衆院総選挙での必勝と政権交代の実現に向け、挙党一致態勢をより強固にするため、あえてこの身をなげうち、職を辞することを決意した。」とまるで自分が犠牲になるかのような物言いには呆れるのを通り越して失笑してしまった。おまけに民主党が申し入れて開催予定だった党首討論の2日前。そこまで党首討論をやりたくなかったか…と勘繰りたくなる。て言うかそれが実際なんだろうけども。

 でもこれで鳩山幹事長が後任になったら、対外イメージは何にも変わらない。おまけに辞任した小沢氏が執行部に残ったりしたら逆に悪くなるよな。
 さらには辞任したからといって企業献金疑惑から逃れられるものではない。国会議員としてしっかり説明責任を果たすべきだ。それができないなら議員自体を辞めるべきなんじゃない?

2009年5月10日(日)
夢の島プロジェクト稽古

 今日の参加はことちゃん鉄兵ちゃんめめちゃん他屋さん滝浪さんなべ6人参加でも「今日は多いなぁ。」とは感じられなくなった。夢の島プロジェクトも盛況になってきて嬉しい限りです。

 いつものようにストレッチ、発声、ストップモーション等の基礎練習をこなす。基礎練は劇団によって色があってストイックなまでにこなすところから、中には「基礎練やらんでも芝居はできる。」と全くやらないところまで千差万別なのだが、夢の島はストイックではないが必要性は感じているといった感じ。やれるのならやった方がいいと考えている。役者として幅を広げるためという目的が大きいが、メンバーのほとんどが“アラフォー”世代かそれ以上であることもあり、ささやかな「運動不足の解消」という意味もある。同じ“メタボ”でも持久力があってそこそこ身体が動いた方が演技の幅が広がり、芝居も楽しめるようになる。例えば裏方希望のメンバーも基礎練は一緒にやる。同じメニューを全員で輪になってこなすことでチームワークの醸成にもなります。台本が決まり、Festaに向けての稽古になって役者とスタッフが分けられても、基礎練は全員でやるのが夢の島のモットーです。

2009年5月7日(木)
分からんなぁ、説明しとくれ

 ETC搭載車の高速代1000円のおかげか高速道路は大渋滞。新型インフルエンザが問題になっている中でも海外旅行を楽しんできた帰国者も多かった。ゴールデン・ウィークひきこもごも。

 渋滞のおかげでトラック業界は迷惑こうむっただの、環境対策に逆行するだの、空港などでの水際対策がなってないだの、騒ぎ過ぎだの、いろいろ言われているが、結局は近場だろうが家族で出かけられるし、海外旅行だって行けるってことだ。年末以来騒がれた派遣切りの問題は最近ほとんど聞かれない。まさか解決した訳でもなかろうに。不況のために派遣社員がクビになって、「次は正規社員もリストラだ!」と騒いでいたのは何だったんだ? 今にも全労働者が仕事がなくなるような論調が一転してゴールデンウィークの行楽の話題に。どう考えても両者がつながらないのよ。確かに未曾有の布教には違いないだろうけど、年末以来の報道は少々騒ぎすぎだったのでは? もう少し落着いた中で説明してくれないかなぁ。

2009年5月5日(火)
こどもの日

 国民の祝日に関する法律では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日と定められている。が、最近この理念とはかけ離れた事件が多くなっている。実の親、特に母親による児童虐待死のニュースを観ると胸が痛くなってくる。子供は母親が好きだ。理由云々などない、無条件に母親が好きなのだ。その母親に殺された子供の「何故?」という気持ちに思いを馳せると本当にせつなくなってくる。HちゃんSクンのことを考えたとき、自分の子を自らの手で殺すことができるなんて信じられない。どんな理由があろうとも許されることはない、まさに鬼畜の所業である。大阪の事件も亡くなった女の子の保育園修了式時の映像で観られる母親の顔つきは、逮捕間際のそれとは全く異なっている。まさに心の在り様が顔つきに表れていたと言っていい。

 児童虐待事件は増加傾向にある。昔に比べて表に出る例が増えたこともあるだろうけど、実際に件数が増えているのだろう。もちろん行政や学校に、被害にあっている児童を救えるシステムの構築をすることを望むが、やはり第一には地域で子供を育てる体制つくりが望まれる。そして何よりも、何に変えても子供を守ることが子の親になった者には求められる。それができないのであれば、子供を囲む幸せを求めないのであれば、“子供ができるような真似”をしないことだ。何かと言うと行政や学校が批判されるが、真っ先に糾弾されるべきは党の親なのだ。それを間違えてはいけない。

 世界中の全ての子供が健やかに育つことを望みたい。

2009年5月3日(日)
感謝

 ニュースを観れば“新型インフルエンザ”一色。報道の仕方は少々「騒ぎすぎ」と感じるが、空港で行われている検疫は、日本列島に存在しないウイルスの上陸を防ぐためにはやむを得ない措置であろう。空港到着後1時間以上機内に足止めされたことを批判する乗客もいたが、結果としてこの時期に海外、特に発症例が多い国から帰国するのだから仕方がないと諦めるべきだ。横浜で修学旅行から帰国した高校生が発症の疑いがもたれた時に「検疫体制に不備があったのではないか?」などと批判染みた質問をするマスコミがいるくらいなんだから、例え時間がかかってもしっかりした体制を敷かなければ後でどんな批判がでるかしれたもんじゃない。
 連休返上で検疫をするスタッフや帰国者の体調を調査する市区町村職員の努力あって健康や安心が保たれていることを、我々国民は理解し、感謝しなければならない。

 連休に海外で遊んできた人間が、国民のために一生懸命働いている人を批判してるんじゃないよ、ホントに。

2009年5月1日(金)
「健やかなれ!」の願い

 我が家のこいのぼり。幟2本にこいのぼり2本、家の中に兜飾りと、最近にしては派手目かもしれません。紆余曲折を経て必然的にこうなったんだけど、そこには僕のこだわりというか希望というか、子供の頃からの願望が伏線にあってこうなりました。

 僕は次男坊です。ただし長男、つまり兄は僕が産まれる3年程前に病気で亡くなりました。兄弟ではありますが、僕は兄の顔を写真でしか見たことがありません。

 通常こいのぼりや内飾りは長男誕生時に母親の実家や親戚から送られたりして揃います。次男以降はよくて少し買い足される程度です。

 我が家の場合、兄が亡くなった後に「思い出すから…。」と幟やこいのぼりを全て捨ててしまったのだそうです。その後僕が誕生した際に「何も無いのもかわいそう。」とのことで母がへそくりをはたいてこいのぼりを買ってくれたようです。それはおそらく当時としても安価なものだったのでしょう。僕が物心ついた頃にはかなり色褪せていました。

 今から約40年前、今でも田舎である我が地域、大多数の家庭で2本の幟に複数のこいのぼりがあがり、豪華な内飾りが飾られていました。今ではやむを得ないことだと理解できますが、当時は幼心に「何で僕だけ…。」と悔しかったり悲しかったりしたものです。で、大人になって結婚し、男の子が産まれたら精一杯のことをしてあげよう、自分の子には同じような思いをして欲しくないと心に決めていました。

 時代が移り変わり、幟を掲げる家は少なくなり、掲げる敷地が合ってもベランダからマンションサイズ(?)のこいのぼりを上げる家も少なくなくなりましたが、おかげさまでそこそこの庭があった我が家ゆえ我が儘言わせてもらいました。

 でも、いざSクンが誕生してからは、「健やかに育って欲しい。」という願いが強くなりました。我が家のこいのぼりは、Sクンが産まれてくれたことの喜び、そして「健やかに…」の願いの表れです。同じ想いを持ってくれた義父母の両親)と僕の両親、一部の親戚の協力を得て各相成りました。

 Sクン、健やかなれ!