keikoba日記

平成22年8月

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2010年8月7日(土)
苦渋の決断

 前回の夢の島プロジェクトの稽古以降、いや、正確にはここ半年いろいろなことがあった上でのここ数日間の出来事で、一つの苦渋の決断をすることになった。

 それが何かは今は言えない。しかしそれは夢の島プロジェクト夢の島プロジェクトであり続けるための決断だ。

2010年8月5日(木)
法的整備が必要

 児童虐待死事件が起きると必ず「児童相談所(行政)は何をしていたんだ!」という批判がマスコミを中心に巻き起こる。まるで行政が怠慢だったから子どもが死んだとでも言うような論調もある。

 しかし、これって批判されても反論することが実質できない行政を虐めているだけだと思うのだが。

 これは以前にも書いたことだが、確かに「子どもが死んだ」という事実から遡れば、あの時こうしていれば…とか、ここでもう一歩踏み込んでいれば…ということは当然見つかってくる。しかしだ。実際の物事は遡ってはいない。過去から未来へと動いている。実際にその場になった際に行政がもう一歩踏み込めるかどうかは非常に難しい問題だ。警察の家宅捜査も裁判所の令状が必要であり、令状を取るには容疑がかなりのところまで固めないとならない。虐待事案もしかり。虐待の恐れがあると通報があっても「容疑」が固まらないと踏み込んでいって子どもを確保することはできないのが現状だ。「容疑」を固めるために児童相談所がその家の前で何日も張り込みするなんてことは人的にも予算上でも不可能だ。

 それでも子どもの命を救うために一歩踏み出せというのであれば、その一歩を後押しする法的整備が必要だ。

 例え場の話。あなたの家に子どもがいる。近所にあなたとトラブルがある家がある。その家があなたに嫌がらせをしようと児童相談所に「あの家では子どもを虐待している。」と匿名で通報した。児童相談所があなたの家を訪れて子どもに会わせて欲しい。」と言ったが、その時あなたが少々虫の居所が悪くて(?)それを拒否。ちょうどそのタイミングで子どもが家の中で泣き出したとしよう。

 今マスコミや世論が言っていることは、その時児童相談所の職員はあなたを突き飛ばし、玄関のドアをぶち壊し、家の中に踏み込んで子どもを連れ出して、あなたから隔離しろということだ。

 当然あなたは児童相談所に文句を言うだろう。玄関ドアの修理代を請求するだろうし、場合によっては児童誘拐、住居不法侵入等で告発するかもしれない。しかし児童相談所に1歩を踏み出すように後押しをするのであれば、そんな場合でも児童相談所(行政)は一切の責任を問われないという法的整備をしなければできない話だ。割合は分からないが、虐待を受けている子どもが全員死んでいる訳ではないし、虐待の通報があってもそれが全て虐待事案だとは限らない。その上で虐待死する子どもを無くすということであれば、児童相談所には警察以上の権限と、何があっても責任不問という特権を与えなければ難しい話だと思う。

 マスコミや世論には、時間を遡っての考察や行政いじめではなく、現実に即した対策を論じて欲しいと思う。

2010年8月3日(火)
辛かっただろうに…

 大阪で3歳の女の子と1歳の男の子の姉弟が、母親が育児放棄して外泊を繰り返した結果部屋の中で死んでいるのが見つかった。暑さのためか2人とも全裸で寄り添うように倒れていたという。冷蔵庫は空っぽで、食べ物を探したのか涼しさを求めたのか、2人の手の跡が残っていたという。
 昨年母親と愛人の男に虐待されて死んだ女の子は、亡くなるその夜「ここで寝る。おやすみなさい。」と言って寒い冬のベランダに出て行ったという。

 僕自身が子の親になってからこの手の事件を聞くと、亡くなった子どもたちが自分の子、HちゃんSクンにタブってしまって堪らない気持ちになってしまう。「どうしてこんな可愛い子どもたちにそんなことができるのか。」って。

 大阪の育児放棄した母親は「自分の時間が欲しかった。」と言っているそうだ。その気持ちは分からなくもないが、しかし子の親になった以上、自分のことより子どものことを優先するのが当たり前、人の道だ。それが嫌なら簡単に離婚するな、そもそも子どもを産むな、子どもを産むような行為をするな。こういう事件こそ、亡くなった子どもたちと全く同じ状況で死刑にしてやりたいと思うのはいけないことか? 今回の事件なら真夏のマンションの締め切りの1室に食料も水もなく何日も放置してやればいい。人の道を外した奴らの人権など認めたくはない。

 虐待により亡くなった子どもたちの冥福を祈る。今度産まれてくる時は愛情溢れるパパとママのところに産まれておいで。そして今回の短い生涯の分まで幸せになってね。

2010年8月1日(日)
夢の島プロジェクト稽古

 本日の稽古は役者一人欠席。こういう時に役についていないスタッフがいないのは辛い。

 「芝居に興味があるけど、いきなり舞台に立つのはちょっと…。」という方、今なら本番の舞台に立たずに芝居の稽古を体験できますよ!



 正直言って稽古スケジュールが予定よりもかなり遅れている。ここからはメンバー個々の奮起が必要だ。何せ2週間に1度の稽古の夢の島プロジェクト。Festa開催予定は12月4・5日。稽古場だけで台詞覚えたり役創りしようとしてたら時間が足りない。自宅とかで空いた時間に台本を手に取り、考えたアイディアを稽古場で演出や他の役者と刷りあわせしていくのが「夢の島スタイル」。まぁ言うは易し行うは難しだが。でもやっていかないとね。台詞って当然台本に書いてあるから演じる側は自分が次に何をしゃべるか、相手が何をしゃべるか知っているので、ただ台本の順番通りに台詞を発しがちになりやすい。そこに演じるキャラクターの気持ち、「心」をこめないと空虚なものになってしまう。

 ここから必要となるのが、例えアマチュアでも、未熟でも、家庭や仕事でいろいろあっても、“役者”としてのプライドだ。役としての「心」をしっかり表現できるようにならなければ。1回1回の稽古の時間を大切にしながらね!