沖縄の普天間米軍基地の辺野古移設に伴って、辺野古の環境アセスメントに関連する国の書類提出が大騒ぎになっとるな。反対派の市民団体が沖縄防衛施設庁の書類を載せた宅配業者の車を取り囲んで県庁への搬入を阻止、それを受けて施設庁側は反対派の包囲が手薄になる深夜(明け方)に県庁に搬入する。反対派の市民側は「私たちがいない深夜にこっそりと搬入するなんて犯罪行為だ!」と憤る、というお話。
でもこの話を聞いていてあれれ?と思った。道義的なものを除けば施設庁側に犯罪に該当する行為は見受けられない。逆に反対派側は書類を届けるという業務を請け負った宅配業者の車を妨害したわけだから、もし宅配業者が告発したら包囲に参加した市民は総じて「業務妨害」に該当するのではないか。どっちが犯罪行為をしたかは明瞭だ。
もし「辺野古に基地を造らせないという大義のため。」などと言う理屈をつけるのなら、それは中国で反日暴動が起きた時に中国人が叫んだ「愛国無罪」と変わらない。大義は理解するが、やはりやっていいことと悪いことがある。宅配業者には大義は関係のない話なんだから。どんな理由があろうと暴力的や威圧的な行動には、周囲の共感を呼ぶことはないのだ。
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