仏像作家瑞雲の法話サイト集


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法話 第6章


法話174 猛烈な忙しさと彼岸の意味 
法話173 今年は寅年。一念岩をも通す
法話172 仏像霊験記を執筆し始めました。
法話171 観音様がご活躍される時代に突入
法話170 法華経の四菩薩 
法話169 「心の主になれ」 釈迦の言葉
 
第1巻、第1章〜第10章と第2巻、第1章〜第6章
の法話は下記の法話サイトに散らし編集します。
懺悔救霊聖観世音菩薩
瑞雲作

 心癒される仏像作家、瑞雲の法話サイト集

   仏師 瑞雲の仏像彫刻を見る法話平成31年3月
  仏像作家、瑞雲仏像写真画像を取り入れて癒しの法話を編集しています。日常の出来事からだけの法話ではなく伝統的な仏像作品、と瑞雲オリジナルの創作仏像である微笑仏像画像を取り入れ解説しながらの 法話ですから見る法話ということになります。
 2011年3月11日に起きた東日本大震災で、日本は不安感や悲観が強まり、未だに復興中です。このようなときに心を癒し穏やかにさせてくれる法話や仏像画像は精神衛生上とても必要ではないかと考えています。2000年から始めた法話短編の再編集も兼ねています。
 仏像彫刻展と法話集  仏像作家、松田瑞雲門下の仏像彫刻展と仏像に関する法話を集めました。画像付きで解説。
 仏師、瑞雲の仏像彫刻と法話  瑞雲作手作り仏像作品を紹介しながら仏像に関した法話を説く。
 かわいい癒しの仏像ご利益話  仏像の霊験に関する説話、ご利益話の多くが今昔物語集にあり、現代語訳してご利益を紹介。仏像作家瑞雲が若い頃から聖観音の信仰に目覚め、人生の節々で聖観音様からご利益をいただいた話、観音菩薩とともに歩んだ彫刻家人生の話は涙なしには見られない。

この法話は、宗教や宗派に関係なく全ての利害を超えて、人々が等しく真実の仏の教えに浴し、心の平安と人生の真の意味を得て貰いたいという個人的悲願から執筆しております。

 

 法話174 猛烈な忙しさと彼岸の意味

 今年も早いもので春彼岸の季節になりました。彼岸とは、人々が現代生活を営むこの世の此岸(しがん)という現実に対して、人の到達すべき想の世界を意味します。お墓参りをすることだけが彼岸の目的でなく、少しでも仏に近づこうと、理想を持って生きるところに彼岸の意義がありますので、この時期は、心に理想、心願がちゃんとあるか確認すべき季節です。
 理想のないところに人間性の向上も宗教も、国家もありません。神仏は、高潔な理想を持った方を特にご守護なさるのは、日蓮聖人弘法大師空海伝教大師最澄道元禅師などの大宗教家の伝記を読めばわかります。
 ところで、今年は仏像のお店を開設して10周年にあたるので、何か伏し目の行事をと1月5日から約2ヶ月間の記念セールを開催しました。この不況下ですから仏像の注文はそれほど来ないだろうと思っていましたが、開催初日から注文が押し寄せ、びっくりするやら、怒濤の如く来るので仕事をこなせるのか心配するやら、猛烈な忙しさがこの3月の彼岸まで続きました。しかし、順調に納品が進み皆さんに喜んでもらえる作品が出来たと喜んでいます。
 普通なら1〜3月は一年で一番仕事が少ない時期ですが、こんなにもたくさんの方々から注文を頂いたということは、これはもう人智を越えた神仏の力としか言いようがありません。私は僧侶ですが、40才の頃に畏れ多くも、神仏に「私は生涯お寺には入らない、在野にあって仏像を彫刻することで多くの人々を救いたい」と心願を立てたことがありました。それ以来です、毎朝のお勤めをすると神仏のご霊気が来るようになったのは。
 人間として最も大切な、人間しかできないことは理想、心願を持つことです。理想、心願は、泥沼に蓮の花が咲くように迷いや苦しみの中に芽生えるものです。


法話173 今年は寅年。一念岩をも通す 

 明けましておめでとうございます。一昨年からの世界的大不況、新型インフルエンザの流行等きわめて厳しい状況が続き、国民の間には先の見えない世相に閉塞感が広がっています。今年は寅年ですが、八白土星、庚寅という「変化」の象意が二つ重なる珍しい年回りです。何とか心機一転、良い変化を招きたいものです。
 さて、寅年の虎にちなんだお話をさせていただきます。中国前漢時代、将軍 李広は母を虎に襲われ亡くしました。あるとき、憎い母親の敵と思って、虎を弓矢で討ちました。矢は見事に命中し矢羽まで深く突き刺さりました。ところが、李広が虎と思ったのは、実は虎に似た石だったのです。石と気づいた後は、再び矢が石に刺さることはありませんでした。こののち、李広は石虎将軍(せきこ)と呼ばれたそうです。 「一念岩をも通す」、「固き心の一徹は石に立つ矢のためしあり」などの諺、歌の文句は、この石虎将軍の故事から来ています。
 日蓮聖人は天台大師の「摩訶止観(まかしかん)」にある「心が堅固であれば、神の守護も厚い」との言葉を引き「神仏への信心が強ければ、いかなる敵も畏れることはない」と仰せです。
 何事も悲観的にとらえがちな国民性を持つ日本人ですが、貯蓄高、教育、技術の高さ等の底力はまだまだ世界一です。
 ローマ字表記を大成した米国人で宣教師、医師のジェームズ・ヘボン博士は
「日本人は実に驚くべき国民です。西洋の学問と知識に対する向学心は他のどの国民もとうてい及ぶところではありません。」と絶賛しています。
 今年も厳しい状況、環境が考えられますが、国民一人一人が自信を持てば、また神仏への信心が強固であればお釈迦様や神仏に、その心が通じて経済も再起し安泰でしょう。


法話172 仏像霊験記を執筆し始めました。

以前から是非作ってみたかった仏像霊験記のページをスタートしました。日本古典の説話には今昔物語集など神仏像に関する霊験記、霊験談と称する、信仰心や人の生き方に癒しと希望を与えてくれる物語があります。読んでいますと、自分の心の中の仏性にピーンと感応するものがありまして、説話の中に信仰の一番大事なものが備わっているなと感銘しております。忙しい現代人に手短に楽しめますよう、なるべく短く書いております。どうぞ、閲覧ください。


法話171 聖観音様がご活躍される時代に突入か。

10年くらい前にホームページを立ち上げてから執筆し始め、現在171話まで来ました。6年くらい前から仏師、仏像彫刻家としての仕事が大変忙しくなり更新を休止していますが、昨年平成20年あたりから世相が暗くなるにつれ、神仏、特に観世音菩薩さまのご霊気を強く感じるようになりました。早く法話を復活して、少しでも皆様の為になれたらと思っています。

法話 170 雲一つ無い富士山と千葉仏像展、法華経の四菩薩 

8月飛行機で鹿児島へ帰省したとき、富士山上空からビデオを撮りました。これまで見た中で最も綺麗な富士でした。日本の象徴でもある富士山、いつまでも美しく気高くあって欲しいですね。今年の仏像彫刻展は、お陰様で大成功でした。



法話169 「心の主になれ」 釈迦の言葉

9月26日で彼岸明け。8〜9月とこれまでの人生で最も喜びの多い体験をさせて頂き、また、その反面、自分の心の激しい揺れを制御するのに苦悩したり、仕事量の増加と仏像彫刻教室の生徒数急増なで、本当に今年の夏は50才を越えることが、いかに大変か勉強させられました。大変な不況の中で、贅沢な苦労かも知れませんね。また、相次いだ地震、被災された皆様、地域の皆様、心よりお見舞い申し上げます。
 「仏像制作」という自分が持った天職に鬼無里での神霊体験、霧島での体験は今後大きく作品作りに反映してくることでしょう。と、同時に「心」を無にして、しかも「心」に惑わされることなく生きて行かねばならない、これが、お釈迦様の言われた「中道」を生きるということ、「心の主になれ」ということかも知れません。
 9年前から、釈迦の仏典を何十回も読み、図書館に通っては、あらゆる仏教書を200冊以上は読んだでしょう。知識ではわかったつもりでも、心と行動につながらないもどかしさ、観音様が「人生は修行ぞよ」とおっしゃった意味が良くわかりました。

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