"Н1"(N1)ロケット

第1回打上試験(1969/02/21)

機体番号3L

第2回打上試験(1969/07/03)

機体番号5L

(準備中)

第3回打上試験(1971/06/27)

機体番号6L

(準備中)

第4回打上試験(1972/11/23)

機体番号7L

旧ソ連が人類を月へ送り込むために開発していた超大型打ち上げロケット。アポロ計画のサターンVのライバルとも言える機体である。

4,500t以上の籬昇推力はサターンVを大きく上回るものの、低軌道打ち上げ能力はサターンVの7割程度でしかない。
打ち上げ能力が低いのは月へ送り込む人数がアポロの3人より1人少ない2人、月面まで送り込むのは1人と、アポロよりも定員が少なく、軽いL3宇宙船を打ち上げるために設計されているからであり、打ち上げ能力が低いのにもかかわらず籬昇推力が大きいのは、液体水素エンジンを採用できなかったためである。

各段の燃料・酸化剤タンクはすべて球形をしており、上段へいくにつれ直径が小さくなっている。それを外板で覆っているため、全体の形状は細長い円錐の様な形をしている。

N1ロケット開発小史

全長

104m(打上げ脱出塔含む)
打上げ時重量 2750t
乾裝重量 277t
低軌道打上げ能力 95t

各段の構成

第1段/ブロックА(A)

全長

30m

直径(下部)

17m

直径(上部)

10m

総重量

1875t

使用燃料/搭載量

ケロシン/520t

使用酸化剤/搭載量

LOX/1200t

エンジン形式

NK-15

エンジン数×推力(真空)

30×1544kN

燃焼時間

120秒


第2段/ブロックБ(B)

全長

20m

直径(下部)

9.8m

直径(上部)

6.8m

総重量

540t

使用燃料/搭載量

ケロシン/145t

使用酸化剤/搭載量

LOX/360t

エンジン形式

NK-15V

エンジン数×推力(真空)

8×1648kN

燃焼時間

130秒




第3段/ブロックВ(V)

全長

12m

直径(下部)

6.8m

直径(上部)

4.8m

総重量

185t

使用燃料/搭載量

ケロシン/50t

使用酸化剤/搭載量

LOX/125t

エンジン形式

NK-21(NK-9V)

エンジン数×推力(真空)

4×449kN

燃焼時間

130秒
*左の画像はペイロードフェアリングと
 アボートタワーを含んだものです

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