静岡 光の家 HPアーカイブズ

静岡 光の家 アーカイブ 2003 平成15年度


▼4月1日(火)、清水・静岡の合併で、新市制による新らしい静岡市が誕生。そして、静岡光の家も特定非営利活動法人の認証をいただき、本日より新たな第一歩が始まりました。今後とも、ご支援ご指導の程、宜しくお願いいたします。
▼4月28日(月)、生活訓練ホームのハイキングで、丸子路を歩きました。丸子の道の駅から旧東海道へ入り、旧跡明治のトンネルを通って岡部木和田川親水公園までの道のりを、皆ほとんど手引き無しで、白杖の感覚を頼りに歩きました。気候も良く、お昼のお弁当がとてもおいしく感じられました。
▼5月2日(金)、八十八夜の日に合わせて新茶を楽しむ会を開きました。お茶は静岡の特産品でもあり、おいしいお茶の入れ方で皆あれやこれやと賑やかに。そして、さわやかな初夏の香りをいただきました。
▼5月14日(水)、生活訓練ホームの調理でおにぎりを作りました。今回は、黒米入りのご飯も炊いて、おかずはゆで卵やえんどう豆など。男性陣の中には、生まれて初めて自分でおにぎりを作る人もいたりで、それはそれは賑やか。でも、全員ちゃんと自分用のお弁当を作り、静かな川辺へ行って、おいしいお昼を食べてきました。
▼5月20日(火)、静岡光の家2階で、朗読ボランティアグループ虹の会の ”第12回朗読と交流の集い” がありました。前日までの雨もあがり爽やかな五月晴れのなか、虹のようにさまざまな声による短編の読み聞かせと、会場の全員での合唱をおりまぜたプログラムで、楽しい一時を過ごさせていただきました。
▼6月10日(火)、恒例の研修旅行に出かけました。今年は、午前中に河口湖ハーブ館でドライフラワーの花かごを作り、午後は南アルプス市のサクランボ園へ行き、旬まっさかりのサクランボ狩りをしてきました。サクランボの木に触れてみると、実は枝分かれの根元のほうに付いていて、高いところにある粒の大きめのものが甘くて美味しかったです。やはり、何事も経験だなと思いながら、楽しい学びの1日を過ごしました。

▼6月24日(火)は、静岡光の家の36回目の創立記念日。そして、午後にはアート de カラージュの皆さま方が、お祝いの演奏会を開いてくださいました。理事長の歌集六星の調べ の短歌を題材にした曲の披露があり、またギターで琵琶の音を奏でたり、語りなども新境地を披露してくださったりで、ますますの芸の深さを感じました。でも、やはりカラージュの一番の魅力はギター3本による絶妙なアンサンブル。今回も素敵な音景色を楽しませていただきました。

▼お昼に食べる梅干を自分たちで漬けようということで、今年から始まった、名づけて ”手づくり梅干プロジェクト”。6月25日に、皆で3キロの梅を漬け込み、シソ揉みをし、きれいな梅酢も出てきて、7月2日の時点では順調に進行中。秋には最高級の梅干ができる予定ですが、これから果たしてどうなりますか?。この先をお楽しみに!

▼今年も七夕を前に、点字と墨字で短冊を書いて、笹の枝に吊るしました。皆の願い事、適うかなうといいですね。

▼7月19日(土)、静岡市の駅南西地区の福祉3団体の共催で、静岡介護者きずなの会代表の久保田信義氏を講師にお招きし、福祉講演会 ”あなたは高価で尊い” を、伊河麻神社会館にて開きました。久保田氏の、お母様の介護体験を通して感じられた、人の命の重さや尊さについてのお話は、一同勇気付けられる思いでした。また、パレット、かげんどらの皆さんとも親しくなれて、とても有意義な1日でした。

▼7月22日(火)、恒例の民放クラブの朗読会(第16回)がありました。今回は、都道府県の地域性の話や週刊誌の芸能情報など、誰もが親しめる面白い話題や読物が多くて、さながら朗読ライブといった感じに。理事長曰く、”庶民感覚” の楽しい朗読会でした。

▼7月23日(水)、ホームの調理の時間にチラシ寿司を作りました。ご飯に混ぜるシイタケやカンピョウなどを切ったり煮たり、卵を焼いたり、ご飯に酢を合わせたりと、結構忙しかったですね。でも、皆で力を合わせて、どことなく懐かしい感じのする、美味しいチラシ寿司ができあがりました。

▼7月14日から8月12日までの約1ヶ月間、清水銀行静岡南支店のロビーにて、作品展を開かせていただきました。静岡光の家の仲間たちが、見えない不自由を乗り越え、持てる感覚を高めて作り上げた手芸や陶芸の作品です。多くの方々に見ていただくことができて、とてもうれしかったです。

▼8月1日(金)、学区を花いっぱいにする活動をしている静岡市立中田小学校のフラワー委員の皆さんが、静岡光の家にも寄せ植えのプランターを届けてくれました。

▼8月、日本の語り部アートdeカラージュのシングルCD”神様の涙/六星の詩”が発売されました。この”六星の詩”は、多々良友彦理事長が失明時から点字で書きためた短歌集”六星の調べ”を題材に作られた曲で、しみじみと味わいのある曲です。お申し込みは、アートdeカラージュオフィスまでお願いします。

▼まだ残暑は厳しいですが、日暮れは日に日に早まり、秋の虫たちも、だいぶ賑やかになってきました。虫の音は、暑いうちは音も高く張りがありますが、秋の深まりとともに低く寂しげな音になります。秋の夜長は、虫たちのお喋りに耳を傾けてみるのも良いですね。(9/12)

▼9月19日(金)の調理はカレーでした。カレーの作り方や野菜の切り方などは家により人によりさまざまなので、あれやこれやもめたりはしましたが、とっても美味しいカレーが出来上がりました。

▼10月1日は、生活訓練ホームの開所記念日でした。早いもので、もう14周年。今年は、特別なお祝いなどはありませんでしたが、お茶とお菓子でささやかに、これまでの施設の継続に感謝をしました。

▼10月15日(水)、さてさて梅干のほうですが、昔ながらの梅干らしい梅干ができました。初めてにしては上出来でしょ!

▼10月16日(木)、音楽療法士の山崎洋子先生が、楽しい音楽の時間を担当してくださいました。音楽とは、その名のとおり”音を楽しむもの”だということを、楽しく歌いながら教えていただきました。

▼10月24日(金)、ケイリン福祉コンサートへのご招待をいただき、きれいに整備されたばかりの静岡駅前を通って静岡音楽館AOIに行ってきました。間近で聞くオーケストラの音には感激!。そして、どの曲も聞き覚えのあるメロディーで、とても楽しいコンサートでした。会場にいた選手の皆さんには、握手もしてもらいました。

▼10月27日(月)、西東京市民生委員会の20名様が来所されました。多くの方の来所に満足に座っていただく場所もなく恐縮でしたが、遠方よりのお越しに、まずは抹茶をたてて皆さんとなごやかに一服。そして、地域福祉や通所施設などについて、貴重な情報交換をさせていただきました。熱い声援も多数いただき、とても励まされました。

▼10月28日(火)、秋の読書週間にちなみ、静岡光の家2階で、朗読ボランティアグループ虹の会の皆さま方による対面朗読会が開かれました。小雨の降るあいにくのお天気でしたが、遠方から白杖で来られた方もあり、一同七色の声による読書を楽しませていただきました。

▼10月29日(水)、30日(木)の2日間、体験学習でみえた静岡市立南中学校1年の皆さんと一緒に、公園とスーパーマーケットへ行きました。秋晴れの空の下、生徒さんたちのガイドにより、楽しく外出することができました。

▼11月1日(土)、日本点字制定記念日にちなみ、”わくわく点字まつり” を開きました。この日は、午後2時間の間に80名ほどの方が来てくださり、点字の体験やアイマスク体験などをとおして、地域の皆さんと楽しい交流をさせていただきました。

▼11月5日(水)、感覚訓練で岡部町の巨石の森公園へ行きました。足裏のつぼを刺激する石畳の道を歩いたり、広いグラウンドをおもいきり走ったりして、久しぶりに良い汗をかいてきました。

▼11月6日(木)、体験学習でみえた静岡市立籠上中学校2年の皆さんと、森下公園まで行きました。生徒さんたちは説明も上手にしてくれて、落ち葉の舞い始めた公園を、気持ちよく歩くことができました。

▼11月10日(月)、静岡県内で視覚障害ボランティア活動をおこなっている団体の連合組織 ”アイボランティアネットワーク静岡” の23名様が見学にみえました。施設紹介のあと、各地の地域事情など貴重な情報交換をさせていただきました。

▼11月25日(火)の午後、民放クラブ静岡支部の皆様方による恒例の朗読会がありました。今回は小雨の降るあいにくのお天気でしたが、新メンバーの吉田さんも加わり、情報誌的な読み物ライブといった感じで、楽しくて役に立つ朗読をしてくれました。

▼11月27日(木)、総合的な学習で視覚障害などについて勉強をしている静岡市立籠上中学校1年の生徒さん13名が、点字の勉強にみえました。皆さん、とても熱心に点字に取り組んでくれました。

▼11月27日より30日までの間、静岡市民ギャラリーで開催されている障害者作品展に、針金画や陶芸の力作を出品。27日には、市民ギャラリーへ展示作品の見学に行きました。

▼11月28日(金)、4年の生徒さんよりご招待いただき、静岡市立中田小学校児童会のイベント ”なかよしフェスティバル” へ行きました。各学年・各クラスごとに、地域や環境などテーマを決めて、いろいろな展示や発表をしていました。そして4年のクラスには、なんと点字やアイマスクのコーナーなどもあり、楽しい交流の時間を過ごさせていただきました。

▼12月4日(木)、静岡市立中田小学校の4年生の皆さんが、カードやマスコットなど、手づくりのクリスマスプレゼントを届けてくれました。それぞれ、手で触れても分かりやすく工夫してあり感激!。どうもありがとうございました。

▼12月7日(日)、午後2時より静岡光の家にて、恒例のクリスマス親睦会がありました。静岡光の家のクリスマスも、今回で36回目。今年は、ハーモニカバンド ”ドレミの会” の皆さんのライブ演奏で盛り上がりました。

▼12月17日(水)、沼津市民文化センターで開かれた第2回しずおかユニバーサルデザイン大会に関係有志も参加。幼稚園児から高齢者まで一同に介する楽しい大会でした。最後のパネルトーク ”ユニバーサルデザインのまちづくり” では、東京電気大学教授の野村みどりさんより中途視覚障害者の歩行訓練の重要性など、パネリストの皆さんからユニバーサル社会実現に向けての見識高い提言がありました。

▼12月22日(月)、七間町の江川ホールでおこなわれたコクーンのコンサートにお招きいただき、生活訓練ホームのメンバーが参加しました。日常の生活をテーマにつくられた、優しさあるれるコクーンの歌。今年は何かと暗い話題が多い1年でしたが、ひととき心安らぐ思いでした。

▼12月24日(水)、生活訓練ホームの終業日、ささやかなクリスマスパーティーを開きました。皆で一年を振り返りながら話をしたり、ゲームをしたり。最後はプレゼント交換で盛り上がりました。

▼1月9日(金)、主要地方道井川湖御幸線(通称御幸通り)の歩道整備のためにおこなわれた実証試験に、静岡光の家からも20名が参加しました。安東の駐車場内に、実際の歩道と同じように作られたモデル案を体験歩行し、視覚障害者にも利用しやすい道路になるよう、おのおの率直な感想や意見を述べてきました。

▼1月13日(火)、成和会の皆様のご協力により静岡光の家で新春箏曲演奏会が開かれました。お正月や故郷など、誰もが知っている曲を中心に演奏してくださり、琴の音に合わせて皆で歌を口ずさみました。

▼1月14日(水)、篭上中学1年生の皆さんが点字の勉強に来てくれました。生徒さんたちはとても熱心で、あっという間に点字の基礎をマスターしてしまいました。

▼1月23日(金)、歩行訓練番外編として今月から新しく始まった ”静岡歴史散歩”。外出の練習をしながら、郷土の歴史も勉強しようという欲張りな企画です。そして、第1回目はやはりここ、静岡を代表する史跡である登呂遺跡と登呂博物館へ行きました。復元家屋は中に入ることもでき、博物館も体験型で、楽しい学びができました。

▼2月2日(月)、小雨の降るあいにくの天気でしたが、白杖歩行会で静岡駅周辺へ行きました。新しくできた地下駐車場 ”エキパ” と、待ち合わせ場所の ”しずマチ” を見学。新しい環境に慣れるにはまだ時間がかかりそうですが、雨に濡れることなく移動ができるのは便利でした。

▼2月5日(木)、駿府公園内紅葉山庭園で開催されている ”風の花園” 展の見学に行きました。園内には約4000本の花の風車が並び、風が吹くととてもかわいらしく回っていました。

▼2月6日(金)、静岡光の家にて静岡市の出張講座 ”賢い消費者になるために” が開かれました。講師の消費生活センターの遠藤さんは、最近の悪質商法の手口や対応などを、とても分かりやすく教えてくれました。そして最後に、もし何かあっても1人で悩まないでとアドバイスをいただきました。

▼2月12日(木)、静岡市立中島小学校4年の皆さんとの交流会がありました。生徒さんたちは、それぞれ点字の名刺を用意してくれていたり、歌やゲームなどのプログラムをすすめてくれて、楽しい交流の時間を持つことができました。

▼2月19日(木)、静岡南郵便局より、パック式の新しい定型小包郵便 ”エクスパック500” の寄贈がありました。贈呈式の後には、使用方法も実物に触れながら詳しく説明してくださり、大変ありがたかったです。ご支援いただきました郵政互助会の皆様に感謝いたします。

▼2月19日(木)、静岡市立籠上中学校生徒会の皆さんが、手作り葉書販売による募金活動で集まった資金を静岡光の家にお寄せくださいました。このご寄付により、新たに点字タイプライター1台を設置させていただきました。皆さんの尊い活動に感謝いたします。

▼2月24日、観梅に羽鳥の洞慶院へ行きました。今年は例年より花が遅く、まだ満開というほどではありませんでしたが、古梅に咲いた花がほのかに香るなかで、洞慶院の由来などの話も聞きながら、楽しい一時を過ごしました。

▼3月18日(木)、昨年体験学習に来てくれた静岡市立東豊田中学校の皆さんが、中学卒業の記念に、点字で書いたメッセージカードと、手づくりのゴミ袋を届けてくれました。光の家での体験を忘れずにいてくれてありがとう。皆さん卒業後も、それぞれの道で元気に頑張ってください。

▼3月22日(月)、9月に体験学習にみえた静岡市立一番町小学校の皆さんが、感想文集とお花を届けてくれました。お花を植えてある鉢はペットボトルを再利用した手作り品で、かわいいプレゼントに春の訪れを感じました。皆さん、ありがとうございました。

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