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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.11     2004/6/18          発行部数 400
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    6月20日(日)の歌は、午後2時45分〜3時の15分間の予定
   です。静岡松坂屋、北館1階けやき通り口、という所です。
   
    今週も、お便りをいただきました。
   
   ☆☆☆☆☆☆☆☆
    こんにちは。
    運動会が終わりほっとしている母です。いつも思うのですが足の
   速い子は、運動会が楽しいでしょうね。(うちでも、娘は楽しそう
   ですが、息子はそうでもなさそうです。)
    ところで、本読み毎日聞いています。2人分聞いているのでたま
   にいいかげんになります。(来年は3人になり・・・・・どうなる
   でしょう。)力がついているのかどうかわかりませんが、先生のメ
   ルマガを読むと安心します。
    5年生なので、このごろのニュースは、心痛む問題ばかりですが、
   うちの子に限ってと思うのは、いけないでしょうか?相変わらず、
   学校が楽しいらしく、今は連合音楽会に向けてはりきっています。
   
    先生も、歌がんばってください。
   ☆☆☆☆☆☆☆☆
   
    楽しい運動会も、足の遅い子にとっては、苦しい行事です。私も、
   足が遅くて、運動会はとっても嫌でした。でも、運動からは逃げた
   くなかったので、絶対怪我をしないだろうと思われる卓球を、中学、
   高校と続けました。うまくはなりませんでしたが、卓球は一生の「
   友達」になりました。苦手なことから逃げなくて良かったと思いま
   す。

    「うちの子に限って」OKですよ。大切なことから取るに足りない
   話題まで、とにかく、際限なくしゃべりつづける家族の中で生きて
   いる子は、こわれません。
   
   
            (^o^) 脳の話 1
   
    さて今日は、毎年学級の子どもたちにしている「脳の話」です。
   お子さんが「頭がよくなりたいなあ」と言ったら、これをアレンジ
   して話してみてください。脳医学の専門書を読むほど研究熱心では
   ないので、見当違いなことも含まれているかもしれません。おかし
   なところは訂正するので、教えてください。子どもに話しているつ
   もりで書きます。
   
   ************************************************************
   
    君がライオンなら、生きていくために、強い足と鋭い牙と爪を鍛
   えればいいけれど、人間だから、脳を鍛えましょう。脳は、人間が
   生きていくために、いちばん大事な道具です。
   
    では、脳の仕組みを話すので、これを使って頭をよくしてくださ
   い。
   
    脳は、細胞という小さな箱がたくさん集まってできています。ひ
   とつひとつの箱は最初は空っぽです。でも、花の名前をひとつ知る
   と、「この花は、桜という名前だ」という知識が、一つの箱の中に
   入ります。
   
    せっかく入った知識が、こぼれてどこかに行ってしまっては困る
   ので、その箱は、すぐにふたを閉めます。次に、「この花は何です
   か」と質問されると、その質問の声にふたがノックされて、パコン
   と開き、箱の中のその知識が見え、「桜です」と答えられるわけで
   す。答えると、ふたはまたすぐに閉まります。
   
    君が覚えたことは、全部こうして脳にしまわれて、使われるのを
   待っています。ところが、覚えたはずなのになかなか思い出せない
   こともありますね。それは、脳から消えてしまったのではなくて、
   ふたが開かなくなってしまったから出てこなくなったんです。ふた
   は、しめたまま放っておくと、錆びて開きにくくなってしまいます。
   
   
    古い箱のふたほど、錆びて開きにくくなるかというとそうではあ
   りません。古い箱のふたでも、時々開けてやれば錆びつかないので、
   箱の中はすぐに見ることができます。新しい箱でも、一度もふたを
   開けずに閉めたままで入るとふたはすぐに錆びてしまいます。
   
    君は去年の誕生日の夕食のメニューを覚えていますか。大丈夫で
   すね。では、ちょうど1ヶ月前の夕食は覚えていますか。こちらは、
   覚えていないようですね。誕生日ってうれしいから、きっと何度も
   思い出して、脳の箱のふたを開けたんだと思います。それに比べて
   1ヶ月前の日のことは、その後、一度も思い出さなかったのでしょ
   う。古い箱のふたほど早く錆びる(記憶がなくなる)のではありませ
   ん。ふたを時々、あけてやることが大事です。
   
    これを利用すれば、大事なことは上手に覚えられます。例えば、
   今日覚えた新しい漢字。家に帰ったら、一度書いてみましょう。こ
   れで一度ふたが開きます。もう一度、土曜日か日曜日に書いてみま
   しょう。これで、ずいぶんふたはスムーズに開くようになったはず
   です。日記を書く時にその漢字を使ったりできれば、もう、完璧に
   覚えられます。
   
    君の脳には、まだ空き箱がたくさんありますか。…それでは、今
   日もたくさん、その箱の中に新しいことを入れてしまいましょう。
   がんばりすぎて全部の箱に入ってしまっては困るから、勉強はほど
   ほどにするですって? 心配いりません。倒れてしまうほど詰め込ん
   でも大丈夫です。その理由は、…。(つづく)
   
   ************************************************************
   
    気を持たせてすみません。長い話になりそうなので、今日はこの
   辺で。
   

   古い一行日記から
   
   5. 9   幸せが心だけの問題ならば、どんな人も幸福50%不幸50
   %だろう。51%になればしめたものだ。
   
   5. 8   家は貧乏で、家族4人が2部屋で暮らしている。子供部屋な
   どもちろんない。4人はけっこう仲がいいと思う。


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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.12     2004/6/27          発行部数 406
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
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    6月20日(日)の松坂屋父の日ライブには、台風が近づいているに
   も関わらず、たくさんの方々に来ていただき、とてもうれしかった
   です。さて、今日は脳の話の続きです。
   
             (^o^) 脳の話2
   
    君の脳には、まだ空き箱がたくさんありますか。…それでは、今
   日もたくさん、その部屋の中に新しいことを入れてしまいましょう。
   がんばりすぎて全部の箱に入ってしまったら、困るから勉強はほど
   ほどにするですって? 心配いりません。その理由は、脳の箱が足り
   なくなったら、箱はどんどん増えるからです。
   
    毎日、朝昼晩としっかりと食事をしていますよね。体の中で、食
   べたものの中から栄養が取り出されます。その栄養は、体を動かす
   エネルギーになったり、体そのものを作ったりします。脳の箱も、
   栄養をしっかり取っておけば、毎日寝ている間に増えます。
   
    1日たっぷり勉強して、その日のうちに脳の箱を全部使い切って
   しまうと、「大変だ。明日の分がなくなってしまった。眠っている
   間に栄養を脳にまわして、新しい箱を作ろう」と君の体は考えます。
   でも、その日、しっかり勉強しないで、空いたままの脳の部屋を残
   しておくと、「今日は、まだ使っていない脳の部屋が残っているか
   ら、栄養は他の場所にまわそう」ということになります。
   
    もちろん、栄養は、脳にばかり使ってしまうと、体が大きくなら
   ないので、君の体は、毎夜、栄養をどこに使えばいいか、一所懸命
   考えています。これ以上動けない、というくらい、へとへとになる
   まで運動した日は、脳のほかにも、体中の筋肉を強化するために栄
   養は使われます。栄養は、体の足りないところに使われるというこ
   とです。だから、1日たっぷり勉強して、へとへとになるまで外で
   遊びまわると、頭も体も次の日にはグレードアップするのです。
   
    思いっきり食べて、思いっきり勉強して、思いっきり動き回って、
   ばったりと眠る。これだけで、君は、毎日毎日素晴らしい人間にな
   っていきます。気をつけなくてはいけないのは、思いっきりやらな
   かった日です。勉強と外遊びを思い切りやらない日は、食べた栄養
   は、使う場所がないので、うんちになって出て行ってしまうか、体
   の中に脂肪というものになってしまいます。脂肪がたまるとどうな
   るかは知っていますよね。だから、18歳までは、毎日目の前にあ
   ることに全力で取り組んで、ばたんと眠りましょう。
   
    なぜ18歳までかって?
   それは、人間は6年ごとに変身する、という法則があって、18歳
   を越えると変身できなくなってしまうからです。
   
    ちょうど君が6歳の時に、すごいことが起こったはずです。なん
   と、歯が抜けて、その下から新しい歯が生えてきます。とかげのし
   っぽくらい、不思議でしょう。髪の毛や爪も伸びたりするけど、あ
   んなに大きくて硬い歯が、ポロッととれてしまい、しかも、それよ
   り大きな歯がにょきにょきと生えてくる。しかも一生に1回だけで
   す。体が変わってしまいます。
   
    もう6年すると、また、不思議なことが起こります。第2次性徴
   という難しい言葉ですが、例えば男の子の声が、まったく変わって
   しまうというのを知ってますね。第2次性徴というのは、体中のい
   ろんな所が変わってしまいます。今の君達と、お兄さん、お姉さん
   の違う所を数えてみてください。すごいでしょ。
   
    こんなふうに、だいたい6年ごとに、体は変わってしまいます。
   日本の学校は、それ合わせて、幼稚園、小学校、中学校、と学校の
   種類が変わります。脳も体の一部なので、その度に脳も変わってし
   まうのです。
   
    ところで、幼稚園の子の脳と、中学生の脳とどちらがよい脳だと
   と思いますか。中学生だと思うでしょう。でも違うんです。たとえ
   ば、ポケモンの名前を、「よういどん」で、幼稚園の子と中学生が
   覚え始めたら、どちらが先に全部覚えるでしょう。幼稚園の子の方
   が早いんですよ。しかも、幼稚園の子は、夜中に受験勉強みたいに
   やらなくても、すぐに覚えられます。
   
    一輪者に乗れない幼稚園児と中学生が同時に練習を始めたら…。
   これは、自分でも実感できますよね。絶対幼稚園児の方が早く乗れ
   るようになります。これも、脳がよいからです。ですから、君達も、
   幼稚園児に比べると、脳が老化しているんです。幼稚園の時は、覚
   えようと思わなくても自然に覚えられたはずです。でも、今は、覚
   えようとがんばらなければ覚えられません。いつまでも幼稚園にい
   るような気持ちで努力をしないままでいると、どんどん勉強はでき
   なくなります。
   
    幼稚園の時のようには簡単ではありませんが、まだ、今は、がん
   ばった分だけ、脳の箱が増えていくから、がんばればがんばるほど、
   頭は良くなります。でも、18歳になったら大変です。いくらがん
   ばっても、脳の箱が増えなくなってしまうからです。ちょうど18
   歳になる頃、ほとんどの人は、身長の伸びが止まります。脳の箱の
   数の伸びも止まってしまうのです。さらに恐ろしいことに、せっか
   く知識を入れた箱も、使わないままでいると、ふたが錆びるどころ
   か、箱ごと消えてしまうようになります。
   
    というわけで、がんばって変身して、自分の好きな人生を歩く力
   を身に付けられるのは、18歳までです。だから、18歳までは、
   とにかく何でも全力でやってみましょう。そうすれば、必ず、自分
   の好きな道を選ぶ力を身につけられるはずです。とにかく、18歳
   まで、がんばりぬきなさい。
   
    では、18歳を越えるとどうなるか…。
   
    (どんどん話が長くなるので、申し訳ありませんが、また、次週へ)
   
   
  
   古い一行日記から
   
   5.11   いい歌(と世間が認めたわけではないけれど)ができた時は、
   神様の存在を信じる。自分が書いたことがとても不思議に思えるか
   ら。
   
   5.10   僕は歌を作る。たった今までこの世になかったものを自分が
   作ったという瞬間が気持ちいい。消費するだけではないことを少し
   誇りに思う。

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               ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
           真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
                 子どもをよい子にする方法。
   
           vol.13     2004/7/3          発行部数 402
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    脳の話、最終回です。感想、ご意見を聞かせていただけるとうれ
   しいです。
   
            (^o^) 脳の話 3
   
    では18歳を過ぎたらどうなるか…。勉強しても無駄で、どんど
   ん頭が悪くなるのでしょうか。そのとおり、悪くなります。「年を
   とると物忘れが激しくなって…」なんて言っている大人を見たこと
   あるでしょう。でも、やはり、子どもより大人の方が頭がよさそう
   ですよね。それは、脳に、もう一つの秘密があるからです。
   
    脳の箱の一つ一つは、ひもで繋がっています。たとえば、「○○
   君」と呼ばれたとします。耳から入った情報は、耳から出ている紐
   に乗って、いろいろな箱をノックします。「自分は○○である」と
   いう箱をノックした瞬間、そのふたが開いて、「あ、自分が呼ばれ
   たんだ」とわかります。
   
    でも、「あ、自分が呼ばれたんだ」とわかっただけでは、困りま
   すよね。まず、返事をしなくちゃ。「自分は○○である」という箱
   と、「名前を呼ばれたら返事をする」という箱が、紐で繋がってい
   れば、情報は繋がって、君は返事をすることができます。この間、
   わずか、0.数秒。情報が紐を伝わる速さはとっても速いのです。
   
   
    紐は、何度も体験したり、進んで勉強したりすると、どんどん太
   くなります。太くなればなるほど、情報は速くたくさん走っていき
   ます。狭い道路と広い道路の違いで考えるとわかりますね。だから、
   大事だなあと思うことは、何度も練習や勉強をしたりして、繋がっ
   ている紐の太さをどんどん太くしましょう。太ければ太いほど、切
   れにくくもなりますよ。
   
    紐にはもう一つ大事なことがあります。紐は、複雑に箱と箱を結
   んだ方が、いろいろな答えが出せるのです。例えば「自分は○○で
   ある」の箱と「名前を呼ばれたら返事をする」の箱だけが繋がって
   いる人は、一応、すぐに返事はします。
   
    でも、この二つの箱に、「返事は、はい、とはっきり言った方が
   いい」という箱や、「返事は相手のいる方をしっかり見て言う方が
   いい」という箱が繋がっていたらどうでしょう。きっといろいろな
   人に誉められること、間違いありません。
   
    脳を良くするためには、この紐を、太く、複雑につなげばいいの
   です。
   
    アインシュタインという人を知っていますか。天才と呼ばれてい
   る科学者です。この人の頭があまりに良すぎるので、その脳はどう
   なっているのだろうと、未だに世界中の科学者が調べているそうで
   す。その調査の結果、アインシュタインさんの脳は、普通の人より
   軽いことがわかりました。ということは、この人の脳の箱の数は、
   普通の人より少ないらしいのです。
   
    ところが、この人の脳の箱を繋ぐ紐の数は、とても多くて複雑だ
   ったようです。脳をよくするためには、箱をただ増やすばかりでは
   なく、紐を増やすことが大切だということを、多くの科学者が言っ
   ています。
   
    紐を太くする方法はわかりましたね。繰り返し練習することです。
   では、どうしたら、紐は、いろいろな箱と複雑にからみあうのでしょ
   う。
   
    そのために必要なのが、友達や家族です。友達の意見を聞いて「
   え?」と思ったことがあるでしょう。自分ならこう考えるんだけど、
   友達は違う考えだった。これは、君の脳の箱の繋がり方と、友達の
   脳の箱の繋がり方が違うから、違う考えや結果が出てしまったので
   す。
   
    自分と違う意見を聞いて、「○○君はおかしいなあ」と思ったら、
   それで終わりです。でも、「こういう考え方もあるのか。全然気づ
   かなかった。○○君はすごいなあ」と思ったら、君の脳は、友達と
   同じように箱が繋がります。もちろん、君が最初から繋いでいた箱
   の紐も消えないので、君の脳は、紐の数を増やし、複雑に絡まって
   いきます。
   
    学校に来れば、クラスに友達がいます。授業で友達の意見をたく
   さん聞けば、脳の紐はどんどん増えて複雑になります。もちろん、
   小学生は紐ばかりでなく、箱も増えますから、友達の意見の中に聞
   いたことのない言葉があったら、一挙両得です。たとえ、友達の意
   見が最終的に間違っていても、自分の脳の紐を増やす大事な意見だ
   から、真剣に聞かなければなりません。
   
    よく、授業中、自分の意見を発表しないで黙っている人がいます
   が、とても危険です。脳は、黙っていると眠ってしまうのです。目
   は開いていても脳は眠っているという恐ろしい状態です。これを解
   決するのは簡単です。自分が意見を言えばいいのです。意見を声に
   した瞬間、脳は目覚めて、またしばらく起きています。頭がボーっ
   とする前に、とにかく何か言いましょう。(ちゃんと手を挙げて指名
   されてから、ね。)
   
    本を読むのも、脳の箱や紐が増えます。本の作者の考えは、君や
   君の友達とまったく違うことが多いからです。本は、君のペースで
   読めるので、脳は、本を読み進めると同時に上手に箱や紐を増やし
   てくれます。ところがテレビは、君の脳が箱や紐を作るのを待たな
   いでどんどん進んでしまうので、時間の無駄になることがとても多
   いです。絶対に子どもだけで見てはいけません。大人と一緒に見る
   と、一緒に見ている大人が助けてくれるので、テレビも役に立ちま
   す。
   
    家族とのおしゃべりもとっても大事です。君や友達が生まれてか
   ら10年間見てきたものと、お父さん、お母さんが見てきたものと
   は、全く違います。だから、お父さん、お母さんと話をするだけで、
   君の脳はぐんぐん良くなります。おじいさん、おばあさんがいたら
   最高です。おじいさん、おばあさんは、お父さん、お母さんが見て
   いないものまで見ていることが多いからです。
   
    では、まとめましょう。
    今から、君の脳は、果てしなく進化します。
    そのために、
    18歳までは目の前のことを全力で勉強したり体験したりする。
    脳は若ければ若いほど元気だから、「今」やる。
    大事だと思ったことは、繰り返し体験、勉強して、しっかり身に
    つける。
    学校での友達の意見や、家族とのおしゃべりを大事にする。
   
    さあ、がんばりましょう。
   
    家の人にも忘れずに伝えてください。脳の紐は、18歳以降も、
   勉強、体験によって太く複雑になります。この前、脳の専門家の本
   を読みましたが、脳は、30歳以降、本格的に紐作りに励むそうな
   ので、お父さん、お母さんも、もっと頭がよくなりそうですね。
   
   *********************************************************
   
    箱と紐は、部屋と廊下と言い換えることもあります。この話は、
   いつも黒板に、絵を描きながらします。私の絵が下手なので、子ど
   もたちに大笑いされます。でも、絵や図を見せながら話すことは大
   切なので、どなたか絵をくださるとうれしいです。また、この話の
   欠点や間違いに気づいたり、もっとよい例えを見つけた方は、教え
   てください。僕も、まだ脳を進化させたいと思っています。
   
 
   古い一行日記から
   
   5.14   ミヤコ蝶々さんが言った。「人生の中で、今日が最高の日だ
      って、毎日思って暮らしている。」この言葉は大好き。
   
   5.13   お腹を壊しても、ウエストの肉は落ちない。体力だけがなく
      なり、運動もできなくなり、さらに太る。

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           vol.14     2004/7/10         発行部数 400
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    ホテルセンチュリー静岡のロビーに、7月25日まで、私の歌が
   ひとつ展示されているそうです。もし、お寄りになったら見てくだ
   さい。
   
              (^o^)テレビ禁止令
   
    夏休みがもうすぐです。と言っても、最近、夏休みの考え方が、
   地域や学校によっていろいろになってきて、日本全国一斉に、なん
   てことはないようですね。私の勤める学校は7月23日が1学期の
   終業式です。
   
    夏休みについて、いろいろ心配なことはありますか。夏休みは長
   いので、ちょっと気をつけるだけで子どもが大きく変わります。
   
    今回はテレビ禁止令を子どもに出す、です。
   
    テレビ禁止令
   1 子どもはテレビやテレビのリモコンを勝手にさわってはいけな
     い。
   2 子どもだけでテレビを見てはいけない。
   3 子どもは、親の許可がある番組のみ、大人と一緒になら、テレ
     ビをみてよい。
   
    テレビは人類が誇る最高の発明の一つです。最もよいところは、
   一生見ることのできないと思われるものや場所を見ることができる
   ところです。たった数万人しか体験することができないはずのワー
   ルドカップの決勝戦を、テレビのおかげで、何億人の人が同じ時間
   に疑似体験できるのです。
   
    テレビは本当に素晴らしい道具です。そうです。テレビは道具な
   んです。道具はしっかりと使いこなせば、人生や生活を豊かにする
   ものです。でも使いこなせなければただの物体。使い方を間違える
   と、人生を壊すものになってしまいます。その道具が、便利であれ
   ばあるほど、その危険性は強いのです。
   
    例えば包丁。例えばマッチ。例えばよく効く薬。例えば原子力。
   …どれも、人類をすくう道具であると同時に、人類を滅ぼす道具で
   もあります。
   
    脳の話の中でお伝えしたように、本は自分の考える力のペースに
   合わせてくれます。でも、テレビは、どんどん先に行ってしまいま
   す。テレビから送られる情報は膨大ですが、子どもがそこから得ら
   れる情報はほんの少しです。
   
    それどころか、情報を受け取れないまま時間を過ごすと、脳は停
   止します。日本語の通じない外国に自分がいると想定してください。
   最初は、相手の話すことの意味を考えようと必死になりますが、あ
   まりにわからない情報が多いと脳があきらめるのは想像できると思
   います。一人でテレビを見ているすべての子どもの脳の中で、それ
   と同じことが起こっています。子どもがテレビを見るということは、
   無駄な時間を使うばかりか、脳を停止させる習慣をつけてしまうと
   いうことなのです。
   
    テレビは必ず、大人と見る。見ながらでもいいし、見た後でもい
   いので、必ずその番組についておしゃべりをする。そうすることで、
   子どもが見たものは、脳の箱の中にしっかりと入ります。
   
    よく低俗番組トップ10なんていう集計をやっていますが、こん
   なことをするということは、親に力がない、ということを親自身が
   認めているようで情けないと思います。親が悪いと思う番組は絶対
   子どもに見せない、という強さがなければ、子どもは正しく育ちま
   せん。テレビによって子どもが壊れていくのは、番組の内容のせい
   ではありません。見なければ、その番組は存在しないに等しいので
   す。親の強さというのは、こういう時に発揮してください。
   
    おじいさん、おばあさんと見る「水戸黄門」なんて(たとえ由美か
   おるさんの入浴シーンで視聴率が最高になるという低俗な部分があ
   るとしても)、とってもよいと思います。どうしてあの人はこらしめ
   られたの、から始まり、「この紋所」って何、「さきのふくしょう
   ぐん」ってことは、今の副将軍はだれ、…。大人と見れば、どんな
   番組だって、知識と知恵の宝庫なのです。
   
    テレビは道具である、という観念を12歳までにしっかりと植え
   付けることで、お子さんの人生はよい方向に向かうと思います。
   
    私の世代は、テレビの誕生と普及を目の当たりにしているので、
   私が子供の頃、テレビとは何か、テレビはどう使えばよいかを、社
   会全体が考えていました。でも、今の小学生のお父さん、お母さん
   は、もう生まれた時にテレビがあったでしょう。テレビは環境の一
   つになっていたから、テレビの使い方について、家族で真剣に話し
   合ったことがないかもしれません。
   
    一度新聞の番組欄を見ながら、家族で、テレビ番組について話し
   合ってみませんか。
   
    さて、次のようなお便りをいただきました。
   ************************************************************
    今日は先生にちょっと相談。私は昔から歌が下手でそれがコンプ
   レックスになっているところがあって・・・先生みたく上手に歌え
   たら気持ちいいんだろうなと思うものの、自分はなかなかうまく歌
   えないんです。声がこもってしまうのと、顎関節症なため口がおも
   うようにあかないんですよね。でも練習すれば何とかなるのかな・
   ・・ 
   ************************************************************
    こんなメールをいただいたので、次回は、親子で歌う、というこ
   とについて書きたいと思います。お子さんとよく歌いますか。ご様
   子やご意見をお聞かせください。
   
   1 お父さん、お母さん、歌は好きですか。お子さんと一緒に歌っ
     ていますか。
   2 もし歌っていないとしたら、どんな理由からですか。
   3 歌うことで困っていることはありませんか。
   
    お答えは、自由な書き方でけっこうです。メールをいただけると
   うれしいです。
   
 
   古い一行日記から
       
   5.17   毎日会っていたのに、突然違う境遇になり、2度と会わなく
   なってしまった人が、本当にたくさんいる。誰もそうかなあ。
   
   5.16   長い間会っていない友達に会うと、何十年もの時間の距離が
   ぶっ飛んでしまうので、面白い。

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           vol.15     2004/7/19          発行部数 407
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    毎週少しずつですが、読んでくれる人の数が増えています。みな
   さんが宣伝してくれるおかげです。これからもよろしくお願いしま
   す。
   
    メールで相談のお便りを送ってくださるみなさん、返事が遅れて
   すみません。もう少し待っててくださいね。
   
    7月25日(日)の夕方、焼津の昭和通りで歌う予定です。出演を
   申し込んだだけで、承諾の返事が来ないので、実現するかわかりま
   せんが、もし歌えたら、買い物のついでに聞いていってください。
   
   
    歌に関するアンケートのお答、ありがとうございます。お答えを
   読んで、自分の考えがまとまらなくなってきたので、歌に関するお
   話はすこし先延ばしさせていただきます。まだ、歌に関して言いた
   いことや知りたいことがある方は、続けてお便りください。
   
    さて、今週は、夏休みも間近ということで、夏休みヒント集とい
   う感じで書いてみます。
   
            (^o^) 夏休みの5分間
   
    夏休みは変身のチャンスです。若い脳は、30日もあれば劇的に
   変化できるからです。ただ、学校に通う日々と違って、こつこつと
   積み重ねる習慣を保つのが難しいですね。それで、終わってみたら
   何も変わっていない、ということも起こりがちです。それをサポー
   トできるのは、お父さんとお母さんです。お父さんとお母さんが見
   ていてあげるからね、というサインが子どもに届けば、子どもはが
   んばることができます。
   
    これまで書いたことと重なることが多いと思いますが、どれかひ
   とつ選んで挑戦してみてください。一度に必要な時間はほんの少し
   です。大変なのは毎日欠かさずやることです。
   
   ○ 計算カードをする。
    1年生のたし算、ひき算、九九、九九の割り算のカードを、毎日
   時間を計りながら練習する。
   
   ○ 教科書を読む。
    国語の教科書読みは1学期に毎日宿題に出ていたでしょうから、
   算数の教科書を1日10ページ読んでみましょう。終わりまで行っ
   たら、何度も繰り返します。
   
   ○ 新聞を読む。
    天気予報の横に2〜3行書いてある歳時記を、家族みんなで読み
   ましょう。スクラップにしておくといいですよ。
   
   ○ ラジオを聞く。
    テレビは、よく吟味した番組しか、スイッチを入れてはいけませ
   ん。ラジオのスイッチをいれましょう。
   
   ○ 洗う。
    毎日食器を洗う。最初は、お皿の1枚や2枚割れても・・・いい
   ですよね。
   
   ○ たたむ。
    毎日、洗濯物をたたみましょう。デパートで洋品売り場のシャツ
   のたたみ方を気にし出したらしめたもの。
   
   ○ 都道府県の名を唱える。
    白地図を見ながら、1日1回。家の人と一緒に言うだけでOK。
   
   ○ 名前を書く。
    お手本を見ながら、筆ペンで、1日1回、名前を書く。
   
   ○ リコーダーを吹く。
    1日1回、ロングトーン(1度の息で何秒音を鳴らしつづけるか)
   を計りましょう。また、ドレミファソラシド、ドシラソファミレド
   を5回続けて何秒で吹けるかを、計りましょう。
   
   ○ 柔軟体操をする。
    ラジオ体操は、大人にとってはよい体操ですが、子どもにはあま
   り効果はありません。毎日5分間、柔軟体操をしましょう。前屈の
   長さや開脚の角度を毎日測りましょう。これは9月に「速効」とい
   うわけにはいきませんが、将来、必ず役に立ちます。
   
   ○ 箸で豆つかみをする。
    小豆を50粒、皿から皿へ箸で移します。時間を計ってください。
   箸の持ち方は、きちんと正しく。
   
   ○ 見取り図を描く。
    6年生の算数で、簡単な立体の見取り図を描く学習があります。
   直方体や立方体を毎日描くと、絵に自信がつきます。
   
   ○ 野菜の皮をむく
    何でもいいので、包丁で、毎日ひとつ皮をむかせましょう。毎日
   苦労して使って、使い方が上手になるのを自覚する子は、刃物を人
   殺しの道具にはしません。
   
    夏休みというと、自由研究、工作、読書感想文などと、大きな宿
   題に目が行きがちで、それができれば一安心、なんてことになりそ
   うですが、それでは、お子さんの力は伸びません。ほんの少しの時
   間、でも毎日必ず、こんなに小さなことが、と思えることが、それ
   を続けることで確実な力になります。みなさんからの9月1日の報
   告を楽しみにしています。欲張らないで、一つだけを選んでやって
   くださいね。そうすれば、お子さんはきっとよい方向に進みます。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
      どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
      悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
      らこそ、言える話もありますよね。          ☆★
   
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    ★ 発行人: こうじ@季節の小箱
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    ★ E-MAIL:mailto:kojimasuda@tokai.or.jp
   
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   古い一行日記から
   
   5.19   サッカースクールに連れて行く日、仕事で時間に遅れたとき、
   息子は「よかった。お父さんが事故に会ったんじゃないかと心配だ
   った」となぐさめてくれた。
   
   5.23   ミッシェルポルナレフのベスト盤を買った。ベスト盤は本来
   嫌いだけど、あの頃は、アルバムを買うお金がなくて、ラジオのヒ
   ットチャートが唯一の情報だったからベスト盤がいい。T−rex
   も欲しいな。
   
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