お茶の機能性について
読む前に読んでください!
お茶の機能性については、現在、マウスを中心とする動物実験の結果であり人に対する効果ではありません。マウスと人では体質が違うため、マウスで効果があっても人にはどうかわからい事もあるようです。では、何故、マウスをよく使うのでしょう。ちょっと聞いた話ですが・・・。
- 成長が速いので結果が早く出る。
- 多産なので生産性がよい。
- 小型なので飼育場所や餌代が少ない。
- 吠えたり、噛んだりしない。
他にも理由はあるでしょうが、たまたま聞いたのはこんなところでした。また、普通、マウスはアレルギー体質にならないそうで、薬品で人工的にアレルギーにして実験するそうです。したがって、あまり鵜呑みにして過大評価はしないでください。以下に記載する内容はお茶に関するいろんな出版物(オーナーが読んだもの)や講演会などの内容を箇条書きにまとめたものです。
お茶の抗がん作用について
一日10杯でガン予防
- お茶の産地で胃がんの死亡率が低いことから研究が始まった。
- タンニン類(ポリフェノール類)ガンを抑制、イニシエーション・プロモーター・転移共に作用
- 茶ポリフェノール類は消化器系のガンに対し抑制作用
- 乳がん・皮膚ガンの予防効果
- 香り成分にも抗癌性が認められ、α-テルミネオールなどが有効
- 旨味成分のテアニンは優れた精神安定作用を示し、ストレスによるガン促進を抑制
- テアニンは緑茶独特の成分で茶以外にはサザンカやマッシュルームの一種に有ることが知られているのみ
お茶の抗菌作用について
お茶のうがいで風邪しらず
- お茶の抗菌作用は1988年に日本で偶然発見された。一滴のお茶がコレラ菌の動きを瞬間的に止めた。作用成分はカテキン類(ポリフェノール類)
- ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラや、赤痢、チフスにも同等の増殖抑制効果
- カテキンは細菌の細胞膜を破壊する作用があり、ある種の抗生物質と同じ作用
- 肺炎の原因であるマイコプラズマに対する殺菌力は絶大
- インフルエンザウィルスに対しても効果絶大で、普段飲むお茶の1/4の濃度で100%感染阻止。これはアメリカのA型ウィルス薬のアマンタジンの100倍の効果
- インフルエンザウィルスでも感染してしまってからでは効果はない。
- インフルエンザ予防の『うがい』は、うがい薬よりお茶の方が効果が大きい。
- 水虫の原因である白癬菌にも殺菌作用がある。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)肺炎の患者に対しお茶で治療して効果があったという事例が有る。
お茶の抗アレルギーについて
アレルギー発生のメカニズム
T型(即時型)アレルギーの場合 [花粉症など]
- 抗原が体内に侵入する。
- 抗体産生細胞が抗原にあったIgE抗体(免疫グロブリンE)を産生する。
- IgEはマスト細胞や好塩基球と呼ばれる細胞の表面に付着する。
- 再び抗原が進入してくると付着したIgEと結合して抗原抗体反応を起こす。
- その結果、付着している細胞からヒスタミンなどのアレルギー原因物質が放出する。
- ヒスタミンなどの影響でかゆみ、くしゃみ、鼻みず等の症状が出る。
抗原が体内に入ってから15〜30分で反応が出るので即時型という。
W型(遅延型)アレルギーの場合 [接触性皮膚炎]
- ある種のリンパ球(T細胞など)により起こる。
- 抗原が体内に入ってから24時間〜48時間で反応のピークが来るので遅延型という。
効果について
T型の場合
- ラットを使った実験では50%アレルギーを抑える。人との体重換算でお茶10杯とアレルギー治療薬のトラニラストとほぼ同等の効果があると思われる。
- 作用時間は飲んでから30分後に強い効果が出て1時間後に最大、3時間後75%
- この有効成分はカテキン類やカフェインなど
- お茶の成分を直接血液中に入れると飲ませた時の十倍程の効果が出る事から、飲ませたお茶成分の一部が血液中に入り好塩基球やマスト細胞の表面に付着しヒスタミンなどの放出を抑えると思われる。
W型の場合
- マウスの体重1Kg当たりお茶抽出液300mgとヒドロコーヒゾン(アトピー性皮膚炎などの治療薬)20mgがほぼ同じ効果