Fleetwood Mac

 1967年,John Mayall's Bluesbreakers を脱退した Peter Green (G ・ Vo) ・ Mick Fleetwood (Ds) ・ John McVie (B) ・ Jeremy Spencer (G ・ Vo) により結成. '69年にはシカゴの Chess Records で,ブルース・メンとのセッションを行ったりしていたが,同年 Horizon から Reprise に移籍したあたりから音楽性が変化.その後メンバー・チェンジを繰り返しつつも活動を続け, '70年代後半には,アルバム "Fleetwood Mac" ・ "Rumours" の大ヒットを記録した,
【おことわり】ここでは,彼等の原点である Blue Horizon 時代と同時期の作品のみを取り上げ, Reprise 移籍後の作品群については,省略いたしました.


Discography(1967 - 1969)



1

Fleetwood Mac

1968

★★★★★

 イギリス Blue Holizon ・アメリカ Epic レーベルからリリースされた彼等のデビュー作. 個人的には,初期のブルース臭あふれる作品群の中でもこのアルバムがベストなのです.何と言っても Peter Green ・ Jeremy Spencer という2人のギタリストのプレイが最高に気に入ってます.実は私, Blues ってどうも苦手で,未だにもう一つ好きになれないんですが,このアルバムは文句なくカッコいい,スムーズに聴き込む事ができました.このアルバムに関してはどの曲も良いんですが,特に好きなのが,トップの "My Heart Beat Like a Hammer" ,よくあるフレーズですが,イントロのギターがとにかくカッコいいです.これってやっぱり Rock っしょ? あと,Elmore James 作の "Shake Your Money Maker" ,このアレンジは後に宇崎竜童さんが『スモーキング・ブギ』でパクってました.

2

Mr. Wonderful

1968

★★★★

 イギリス Blue Holizon からリリースされた2作目.日本では CBS SONY から,アメリカ向けコンピレーションの "English Rose"(邦題『英吉利の薔薇』)に続く2作目としてリリースされましたが,内容はオリジナルの "Fleetwood Mac" と "Mr. Wonderful" 収録曲から "English Rose" と重複しないようセレクトされた,やはり一種のコンピレーションだったらしいです.ちなみに私,1970年代にこの日本盤 "Mr. Wonderful" を必死になって捜したのですが,一度もお目にかかった事がありませんでした.多分モノすごく短期間で廃盤になってしまったため,あまり出回らなかったんでしょうね? オリジナルの "Mr. Wonderful" は CD 時代に入って,日本でもめでたくリリースされましたが,内容的には前作同様2人のギタリストのプレイが堪能できる,良質の Blues Rock アルバムだったと思います.

3

 *English Rose

1969

★★★

 アメリカ Epic からリリースされた2作目.これって日本では初期 Mac の代表作みたいに扱われていたアルバムですが,実は "Block Magic Woman" ・ "Albatrose" を中心としたシングル曲と,残りの曲をアルバム "Mr. Wonderful" からセレクトした,アメリカ向けのコンピレーションとしてリリースされたものだったらしいです.でも,日本ではこのアルバムが CBS SONY から最初にリリースされた事もあって,この頃の文献なんかを見ると, "Fleetwood Mac" ・ "Mr. Wonderful" に続くサード・アルバムとしているモノもあったりして,少しばかり笑えます.個人的には,実はあまりヒットしなかったという "Black Magic Woman" については,ヒットした Santana によるモノよりも好きではありますが,ビッグ・ヒットとなったという "Albatrose" については,「それほどのモンかね....?」というのが正直な感想.やはり私にとっての初期 Mac は,これらのシングル曲よりも,1・2作目のアルバムに収録されていたギター中心の作品群に尽きるのです.

4

 *The Pious Bird of Good Omen

1969

★★★

 イギリス Blue Holizon からリリースされた3作目,という事になるらしいですが,実のところシングル曲を中心に, "Fleetwood Mac" ・ "Mr. Wonderful" からの曲を収録した,イギリス版 "English Rose" ともいうべきコンピレーションだったらしいです. The Beatles や The Rolling Stones の例にも顕著なように,この頃までのアルバムって各国で違ったモノが勝手にリリースされている上,一部の作品では同じジャケットやタイトルを使用しているので始末が悪く,日本では "English Rose" ・ "Mr. Wonderful" ・ "The Pious Bird of Good Omen" の順で CBS SONY からリリースされたらしいですが,そのいずれもが原盤とは違った選曲・内容だったらしいです.やっと CD 時代になってこの初期の4作品が オリジナルの形でリリースされましたが,やはり内容的に,後の2枚はコンピレーションだったと言えるのではナイかな? ちなみにこの時期, Peter Green ・ Geremy Spencer に続く第3のギタリストとして Danny Kirwan さんがバンドに参加しています.

5

Blues Jam at Chess Vol.1

1969

★★

 シカゴの Chess Studio で, Otid Spann ・ Willie Dixon ・ Shakey Horton ・ J. T, Brown ・ Guitar Buddy ・ Honey Boy Edwards ・ S. P. Leary といった本場のブルーズメンと行ったセッションを収録したアルバムで,イギリスでは2枚組 LP,アメリカ・日本では Vol. 1・2 の2枚別々にリリースされたらしいです.ブルース苦手な私メといたしましては,こう本格的な(なんでしょね?)ブルースやられちゃうと,ちょっと引いてしまうのです.あと,これは Johnny Winter さんの "Nothin' But the Blues" 聴いた時にも感じたのですが,白人の Blues を標榜していた Musician が黒人の Blues Musician と共演すると,相手を意識し過ぎるのか,あるいは畏縮してしまうのか,自分達のやってた音楽よりも何となく小さくまとまってしまうような印象を受けてしまうのですが,気のせいですかぁ? Blues に詳しい方,どなたか御意見をお聞かせくださいな.

6

Blues Jam at Chess Vol.2

1969

★★

 同上.

7

 *The Oliginal Fleetwood Mac

(1971)

★★★

 ジャケットに "All Tracks Previously Un-Issued" と明記されている初期音源集.



8

 *Black Magic Woman

(1971)

★★★

 アメリカ Epic からリリースされた, "Fleetwood Mac" と "English Rose" のカップリング2枚組.実は,これが初めて入手した Mac のレコードで,ジャケット・内容共に非常に気にいっているのです.

9

 *The Best of Fleetwood Mac

(1974)

★★★

 日本編集の初期ベスト・アルバム.

10

 *25 Years - The Chain

(1992)

★★★

 "Fleetwood Mac" というバンド名のバンドの25年の軌跡をまとめた CD 4枚組 Box Set. Disc-4 に8曲, "Blues Years" として Blue Holizon 時代のナンバーが収録されていますが,こ〜ゆ〜形で聴いてみると,本当に同一のバンドとは思えん....

11

Live at the BBC

(1996)

★★★

 1967〜70年, Peter Green 氏脱退直前までの, BBC 音源を収録した CD 2枚組.日本では,同内容の限定盤 LP も同時発売され,何と特典として『Peter Green カラー・ポートレート』(爆)がついていたらしいです.時期的にバンドが Reprise に移籍した後の音源も含まれており,明らかにバンドの指向性が変質しつつある事を証明しており, Green 氏脱退の理由がそこはかとなく解る内容となっていますが,演奏はかなり良い出来のモノが多く収録されていると思います.それにしても, Peter Green 氏が自ら結成したバンドのネームに,リズム・セクションの二人の名前をとったのは,やはり,自らの脱退とバンドの将来を予見しての事だったのでしょうか? 謎です....

12

Live at the Boston Tea Party Part One

(1999)

★★★

 1970年2月, Peter Green 氏在籍時の幻のライヴとしてリリースされたシリーズ物.確かに迫力ありますが, Blues Band 独特の長〜いインプロヴィゼーションは少々退屈かも....

13

Live at the Boston Tea Party Part Two

(1999)

★★★

 同上.

14

Live at the Boston Tea Party Part Three

(2000)

★★★

 同上.