ついに我が家でもうさぎを飼うことになり、準備万端。さて名前は何にしましょうか。やっぱりゴン?でもゴンはゴン。オフトの言ったGon is Gon.とは意味が違うけれど、主人は付けたくないと。それでは・・・・・といろいろ考えて、うさぎファンクラブでうさぎの事を「うーさん」と呼んでいたのと、息子のようにかわいがりたいと思って、「ウー太」と言う名前にしました。
そして、待ちに待った日がやって来ました。平成7年6月16日、ウー太が金沢から航空便で出発したとの連絡があり、翌17日清水市の運送会社にお迎えに行くことになりました。モデル写真で注文したので、どんな子が来るのか全くわかりません。でも、生まれてから十分管理されて大丈夫だと確認できた子らしいのでそういう点では安心でしたが。
運送会社に着き、従業員の方に問い合わせてみると、「ああ、元気そうにしているよ。」と。そして、いよいよご対面!
あら、割と大きいのね。そのゲージの中のウー太は生後1ヶ月半、やっぱり手の平に乗る位小さいはずはないですよね。少し干からびたキャベツが、遠い所から来たんだなあと感じられ、早く家へ帰ろうねということで、東名を使って大事に助手席に乗せて連れて帰りました。車の中ではおびえる事もなく、時々ゲージの中で動きまわりとても元気な子でした。
さあ我が家へ着きましたよ。どうぞここが今日から君の家です。1階の洋間には古いソファーがあり、冷暖房完備、玄関に近いから目も届くし、ここが1番いいのではと決めたその部屋へ。落ち着くまで最初は、あまりかまわない方がいいと聞いていたので、ゲージから出して触りたいけれどしばらくの間我慢。そして、この種類、特にこのお店で管理されたうさぎは元気がいいのでゲージから出したら足元注意ですと言われていました。きっと生まれてから自由に放し飼いで育てられていたのでしょうか。とにかく活発な子らしいのでこれからどうなることやら。
今から考えれば小さなウー太でした。体重400g、ジュビロ君人形より小さかったんですから。丸まって寝ている時はリモコンの長さ程度、14cm×9cmのえさ箱の中にすっぽり入って寝ていた事もあるくらいでした。顔の特徴は、丸顔で耳が短く特に目が大きいのが印象的ですね。
さて、うさぎはトイレのしつけができるということで、ウー太もいよいよトレーニングの開始です。トイレはフード付きの猫用のものを買い、その中には猫用のトイレの砂を入れるようにしました。
うさぎはおしっこをする時には、後ろ足を少し広げた状態で座るのでそこで見分けるのです。ゲージの外に出している時に、ハッ!危ないと感じたら、すぐに座布団の上に乗せてそのままトイレの中に押し込み、お尻をさすりながらここでするようにさせました。
でも、フンをする時はなかなかわかりにくいので、しばらくはポロポロとソファーの上にしたい放題でした。うさぎのフンはコロコロ状態で助かりましたけれど、小さいので拾い集めるのは面倒ですね。トイレのしつけ、これができなければ放し飼いは難しいので、朝から晩までウー太と一緒にいる時間が長かったです。そのおかげか、1ヶ月経ったある日、ゲージの外で遊んでいる途中で、ウー太が自分からトイレに入って行くじゃないですか。それはもう本当にうれしかったですね。やれやれ、やっとトイレを覚えてくれました。赤ちゃんで言うと、おしめが取れたとでもいうのでしょうか。
そして、元気なウー太はやがて、ゲージの中に入れられることを嫌うようになってしまうのです。それでも、時間を決めて外へ出していたのですが、いざゲージの中へとなると逃げ回り、座布団の上へ乗せ、包むようにして無理やりゲージの中へ入れるようになってしまいました。出せ、出せとゲージを噛み怒る事も。翌朝覗くと、1晩中怒っていたかのような顔つきで困ってしまいました。どうしたらいいのか、ちょっと甘やかしすぎたのでしょうか。
そこで、ゲージの周りにフェンスを置き、トイレも自由に出入りできるようにしたのですが、今度はそのフェンスを噛んで怒るのです。ここから出せ!と言わんばかりに。これでも狭いのだろうか、何ともぜいたくなうさぎです。そして、ついに部屋ごと占拠され、今ではこの洋間がウー太の部屋状態になってしまいました。ですから夜は電気を消し、その部屋の戸を閉めて、はいお休み!となっているのです。こんなうさぎっているのでしょうか。
こうしてウー太との生活が手探り状態で始まったのです。チビウーの頃は何でも興味があり目が離せないので余計に大変でしたが、写真もたくさん撮り、楽しかったですし、いい思い出ですね。
次回はどんな話になりますか。ではまた。