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Vol.4 思い出

■2003.9.9

我が家のウー太は8年間、1度も病院へ行ったことがありません。ところが昨日の朝、血尿が出ていて驚きました。体を触ると、いつもより冷たい感じ。エサも食べずに、じっとしているだけでした。

抱きかかえて体の様子を調べてみると、お尻は汚れていないし、お腹の張りもなし。でも抱かれるのが嫌いなウー太は、心臓がバクバク。いよいよ病院へ行くことになるのかしらと、私まで心臓がバクバク。

うさぎファンクラブの会員限定で、午後1時から飼育相談が受けられるのでそれまでしばらく様子を見ることにしました。するとタオルの上に、また血尿が。

やっと午後になり電話で相談。膀胱炎の場合は、少しずついろんな場所で尿をもらす。考えられるけど・・・。
結石の場合は、痛いので体の向きを頻繁に変えると。う〜ん、そんなことはないけど・・・。
とにかくまた血尿が出たら病院へ連れて行った方がいいというアドバイスでした。

でもその後、出なければ慌てて病院へ連れて行くこともないとのこと。そこで症状を緩和させるという免疫改善剤を急いで送ってもらうことにしました。

何度も様子を見に行く私が煩わしいのか、調子が悪い時によく隠れるソファーの下で午後はじっと固まって寝ていました。

夕方、野菜の入った入れ物を差し出すと、ムシャムシャと食べ始め、ほっとひと安心。ところが食欲が出たと思ったら、今度は軟便に。トイレにした尿は、また少し赤い感じでした。やっぱり明日は病院か?

そして今朝、恐る恐る戸を開けると、そこにはいつものウー太がいました。血尿の跡もなく、フンも丸くて、エサも催促するくらいでした。ああ、生きててよかった〜。

午前中に届いた免疫改善剤を飲み水に溶かして飲ませ、早く良くなれ〜!怪しいものを飲ませたなと思ったかどうかは謎ですけど、今日の午後もソファーの下で昼寝。でも夕方になると、またいつもの場所でのんびりとリラックス状態。

夜、寝る前にお気に入りのフードをひと口食べると、喜んで私の足の周りをぐるぐると。何だか昨日のことがウソのようです。どんなにわがままでも元気が1番。できるだけ長生きしてちょうだいね。

そういえばアルミプレートの上で、体を冷やし過ぎたのが原因かしら。
冷房をつけると、プレートはさらに冷たくなりますからね。

■2004.1.24

年齢と共に寒さがこたえるようでして、我が家のウー太くん。ごはんの量も減り、冬眠してしまったかと思いました。今週初め、少し体調を崩して部屋の隅でじっとしていることが多かったのですが、徐々に調子を取り戻して、復活〜♪すっかりいつもの食欲に戻り、ポリポリと美味しそうな音を立てて食べ始めました。その代わり、フンの片付けも大変ですけど(笑)。

 

■2004.10.16

9歳になるウー太の体調が少しすぐれません。季節の変わり目で、時々くしゃみが出て大変そう。スナッフルという病気かも。だいぶ食欲は出てきたのですが、病院へ連れて行った方がいいのかしら。薬をふりかけた野菜を与え、少し様子を見ることにします。

■2004.10.19

先週よりはくしゃみや鼻水が少なくなったのですが、ペレットや牧草を食べずに野菜ばかり食べていたので少し痩せてしまいました。加入しているうさぎファンクラブに電話で相談してみると、栄養が全然足りていないとのこと。慌てて飲むヨーグルトを朝晩3tずつ与えるようにしました。そして好きなだけ野菜や果物を与えるようにとの指示。

すると、まあよく食べること。1日でサラダ菜丸1個をペロリと完食。でも他にはバナナをほんの少しと水でふやかしたペレットを6粒とか、肝心な栄養分はなかなか取ってくれないんですよね。

もう1度電話で相談してみると、奥歯が伸びてうまく食べられないこともあるそうです。でも高齢だから麻酔をして奥歯をカットするのも危険が伴うということで、栄養分は強制餌で取り、あとは好きなものを与える方法ではどうかということに。

残念ながら奥歯を見てくれるようなうさぎ専門病院が静岡市にはないとのこと。でもとりあえず心配だったので家から車で10分足らずの動物病院へ連れていきました。ウー太、生まれて初めての病院です!

診察台の上でタオルに包まれ診察開始。体重は1.2s、普段計っていないけど、やっぱり減ったかな。お尻に体温計を突っ込まれ・・・体温38.1度、異常なし。あら、そうなの。心音は?多少ドキドキしているけど、問題はなさそうでした。

くしゃみ、鼻水の治療ということで、抗生物質の薬を投与。シリンジで口の中へシュッ!「こんな感じでお願いします」と見本を見せてもらったのですが、朝晩2回、0.24mlずつ。上手にできるかしら?保険がきかない動物の診察代金ということで不安だったのですが、特に詳しい検査をしなかったので、今回は2,100円ですみました。

家に帰って来ても、特におびえる様子もなくひと安心。薬が効いて早く元気になりますように。夜は飲むヨーグルト、サラダ菜とレタスを山盛り、バナナとペレットをほんの少しだけ。寝る前にお薬をシュッっと口の中へ。

野菜の食べっぷりといい、餌を催促する素振りとか、何だかわがままを言って好きなものだけ欲しがっているように見えるんですけどね。ペレットを口の前に差し出すと、それをどけるように「いらないよ!」っていう素振り。それでもお腹がすいているのか、座っている私のひざの上に手をかけて催促するんです。病気をすると心配なので、少し構いすぎたのかも。おじいさんなので、それとも甘えるだけ甘えさた方がいいのかしら、難しいわね。

2004.10.20

昼前、手の上に乗せたペレットを少しだけ食べました。体調が良くなってきたのか、それともただの食べず嫌いだったのかは、まだ不明。

 

■2004.10.23

抗生剤、栄養剤、飲むヨーグルトを1日2回飲ませて、弱った体力を取り戻している最中です。野菜をモリモリ食べ、手の上に乗せたペレットを少しだけ食べ始めました。シリンジに入れた栄養剤が口の中に上手く入らず、逃げるウー太と毎回格闘中。本当は流動食もあるのですが、これもまた口に入れるのが難しくて。

 

■2004.11.17

先月からウー太の調子が悪かった大きな原因がわかりました。奥歯の不正咬合(涙)。1本が横に伸びて、あごの内側に刺さっているそうです。これではペレットが食べられないわけです。痛いのに頑張って食べていたのね。鼻水とくしゃみもこの歯の影響だったかもしれません。

9歳半の老うさぎ、人間でいうと100歳くらいかな。麻酔して歯をカットするには大きなリスクが伴います。
このまま栄養を取りながら自然に任せるという方法もあるのですが・・・。でも歯が当たっている部分が膿んでいることも問題です。悩みますね〜。

現在は皮膚炎を起こした場所の消毒と、流動食を与えてもらうために毎日病院へ通っています。家では2種類の薬と3種類の栄養剤を1日2回、そして野菜と果物を好きなだけ与えています。今週の初めよりは元気になったけど、いっぱい食べて少しでも体力をつけなくっちゃね。

 

■2004.11.18

雨が降る中、今日も動物病院へ行って来ました。いつもの治療に合わせて、もう1度口の中を見ていただきました。すると処置室から「切れるかな?」という院長先生の声が聞こえました。暴れることなく口を開けていることができれば・・・。

そして処置室に呼ばれて入って行くと、口を開けたウー太がおとなしくしていました。何と麻酔なしで院長先生が、伸びた奥歯を切って下さいました。「見えますか?」と拡大鏡に映った歯を確認。よかった〜。本当に助かりました。感謝感激です!これでペレットを食べ始めてくれれば、取り合えずホッとひと安心。今夜から私も熟睡できそうです。

これで歯が当たって化膿している部分と、鼻水、くしゃみ、皮膚炎が完治すればOK。いっぱい食べて体重も少し増やしたいですね。(現在1kg)でも今後も歯は伸び続けていくので、定期的にチェックしていくことになると思います。

今までストレスになるからと病院へ行かないようにしていたのは間違いでした。9歳半になって毎日通院することになるとは・・・。やはり年には勝てません。これからは早めに病院へ連れて行くことにします。少しでも長生きして欲しいですからね。

流動食を50シーシー食べ、お腹いっぱいのウー太です。なめて皮膚炎が広がらないように、マントを着ています(笑)。心配して下さった皆様、どうもありがとうございました。

■2004.11.19

ウサギファンクラブに飼育相談をしていたので、奥歯を無事にカットできたことを報告。すると第一声「大したもんだよ!」と言われました。10歳以上のウサギは確かにいることはいるけど、かなり珍しいそうです。
(6、7年という数値はクラブのウサギで、1年未満で亡くなったウサギは含まれていない。全体ではもっと短い。)

ですから9歳半のウー太も奇跡に近いんだと。つまりいつ死んでもおかしくないということで、覚悟はしておくようにと。「今日も生きている。よかったね〜♪」ぐらいの気持ちで。ウサギが明るい老後を過ごせるように、飼い主も明るくですって。そうだ、これからは「ウーおじ」と呼ぶことにします(笑)。

野菜や果物は食べるものの相変わらずペレットを食べないので、栄養剤の他に仕方なく流動食を無理やり与えることに。バスタオルに包んで顔だけ出して・・・・とにかく1人では大変な作業です。1日で合計12シーシーがやっとでした。

夕方ペレットの入った器を差し出すと、以前のように食べ始めたからビックリ!ポリポリと美味しそうな音を立てて。あまり嬉しかったので、病院の先生にも報告。

ところが夜になると、食べるのは野菜と果物だけ。ペレットの器を出しても知らん振り。飲み薬の影響で嗜好が変わるのかしら。あれは幻だったの?証拠写真も撮ったんだけど。いけない、いけない。あまり神経質にならずに明るくでしたね。

■2004.12.3

今週の火曜日、現在の体重は980グラム。ついに1キロを切ってしまいました。先週までは1.02〜1.08キロぐらいだったのに。野菜と果物は常にそばに置いて、いつでも食べられるように。そして色々な種類のペレットを買ってきて、好みのものを探してみたのですが、やはりペレットは気が向いた時しか食べません。

ですから薬と栄養剤を1日2回。そして強制給餌を1日に2、3回。ストレスになるかもしれないけど、とにかく食べろ、食べろです。背中をなでると、骨がゴツゴツ。寒さに負けないためにも太ってちょうだいな。現在のお気に入りはニンジンとリンゴ。

■2004.12.5

午前4時頃だったでしょうか。外は突風が吹き荒れ、何かが舞って来たような大きな音。(車庫の屋根の1部がはがれて落ちた音でした)目が覚めたので、すぐに様子を見に行けばよかったのですが・・・。

朝7時、いつものようにウー太の様子を見に行きました。ところがソファーの上にいません。下を覗いても見当たりません。もしかして?と思い、必死に隙間を探してみると・・・

ソファーの奥の隙間に冷たくなって倒れていました。胸の辺りがほんの少しだけ温かみがある感じ。
病院へ電話すると、対応は時間外のテープ録音のみ。主人の「もう・・・」という言葉で諦めました。

外の大きな音に驚いて、隙間に入り込んだのかもしれません。胸でも打ったのでしょうか?心臓発作かな?
ウサギはショックに弱い動物ですからね。

でも最近は半分以上眠っていることが多くて、食べているかなと思ってもスーッと眠りに入ってしまう状態でした。昨夜の強制給餌の際も、眠いのに無理やり口へ押し込んだ状態。とにかくお腹を満たさなければってね。やっぱり寿命だったのかな。

お世話になった病院の先生に報告すると、大変驚かれていました。でも最後まで頑張って生きようとしてたウー太ですから明日は笑顔でさようなら・・・それはやっぱり無理かな(涙)。
5月4日生まれなので、ちょうど9歳7ヶ月でした。色々ご心配して下さった皆さん、ありがとうございました。

 

■2004.12.6

昼過ぎ、ウー太とお別れしてきました。ペレット、バナナ、リンゴ、サラダ菜、そして花も少し入れてあげました。さようなら。そしてありがとう。