土つくり 耕楽園 いちじくの志田ファーム
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土つくり耕楽園 小さな農場からの情報 |
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土つくり耕楽園 |
病害がでる圃場は、土つくりができていない
土壌診断なくして土つくり無し
土壌診断から次世代に数字で残せるデータ―・技術
総合的土壌観察 | 土つくりのための施肥設計 | 極める数値 目標値は伊達ではない |
百姓の三種の神器(圃場で使いこなせたい5計器)
総合的土壌観察 総合的土壌観察は 1、物理性の観察(土の仮比重・三相分布) 2、化学性の観察(CEC30(me)・腐植5%・燐酸100(mg/100g)・塩基飽和度・塩基バランス) 3、生物性の観察(土壌小動物・微生物の種類や量を増加させる。有機物のC/N比15) 4、育苗から始まる日常の栽培管理 をトータルでおこない土壌つくりをする、ことである。
【土つくりではなく土壌つくり】 「土」と「土壌」は違う? 「襄」は成す、変わる、移る、除く(掃除)という意味を持つ。 「壌」の意味は、柔らかい肥えた土に「カモシダス」(醸造する・創りかえる)で、土壌とは『植物を、病気に犯されないはつらつとした元気なものにかもしだす土』という意味を持ちます。 植物を健全にかもしださない土は「土壌」ではない。 病害を出す土は不健康 毎年病害を出すのは土つくりをしても土壌つくりをしていないからです。 病害を出す土は病んでいる土で健康な作物ができるはずもない。 土つくりではなく『土壌つくり』でなければならない。
【土壌は活きている】 「土が活きている」ということは、土が呼吸をしているということです。 生有機物、落ち葉や枯(か)れ草の腐熟した腐植を含んだ土は、黒っぽくふかふかした土壌となっています。中には土壌小動物や微生物(ミミズや昆虫、バクテリア)が多種多様に棲みついて、植物の根などと一緒に生きています。 土壌は動物同様、しっかりと酸素を吸い、二酸化炭素を出しています。 呼吸量は:植物と土壌生物の多い⇒大きく、植物と土壌生物の少ない⇒小さい 表 土から発生した二酸化炭素の測定値
雑草の根といえども土壌つくりに貢献している。 余談だが家の壁が土壁なら、その上からセメントを塗っても結露は出にくい。ここでも土の呼吸が見られる。
横線は「地表」と「地中」を表し、そこに落ちた種がすくすく伸びる様子を縦の線でイメージする、という。 自然に学ぶ 自然の森の中では、晩秋になると木々が落葉する。そして、地面に堆積した落ち葉・枯れ枝などが、冬は布団のかわりをしながら、小動物・微生物のエサになって分解され、腐葉土・土中堆肥となって土に帰っていきます。さらに、小鳥や動物のフンや死骸も、僅かですが堆積して分解されていきます。その森の中の土は、団粒化されたフカフカな土になる。 ここには『土』ではなく『土壌』つくりがいとなまれている。 土壌診断なくして土つくり無し、と申しますが、 適正な「化学性」「物理性」「生物性」の土壌環境が総合的に揃って初めて土作りといえます。 堆肥を深層に投入して土つくりと勘違いしている人が多いが、病害が無く、高品質多収穫ができてはじめて土つくりといえる。土は森林土壌のように上から(表層5〜10センチ)の土壌つくりを基本とします。 施用物は森林のように上から施用。生有機物は絶え間なく補給。 病害が無く、高品質多収穫ができている圃場例は、 石川県鳳至郡穴水町の西出農園 などでみられる。 |
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土壌障害(病害)は完全に土つくりができていない。 |
土壌診断なくして土つくり無しという。その土壌診断は施肥設計のベースとして活用する。つまり、土壌診断は、作物作りの施肥設計ではなく、作物作りをする土つくりのための施肥設計であります。 土つくりのための施肥設計の目的は!! 病害虫が無く、高品質のものを、多収穫する。 それには、 土の土台である物理性を中心にして土つくり三要素(物理性・生物性・化学性)のバランスをとる。病害の三要因の関係を断つ。 その方法は、 まず第一に、物理性の土の重さである仮比重、土の三相分布を考える。 これは土つくりの土台となるものです。 第二に、土にも胃袋があります。それが塩基置換容量CECです。 塩基置換容量CEC(窒素20%、石灰50%、苦土20%、カリ10%)のバランスをとる 第三に、隠れ数値、土壌中の炭素を炭素率C/N比10〜20に整える これは、生物の生活環境・活動の場を広げるものです。 第四に、病害の三要因(主因・素因・誘引)の関係を断ちアンバランスにする 第一・二・三を併せて素因・誘引を絶つ。作物の抗体性を高め、作物の生育環境を整える栽培管理を行う。 ・・・・・ことにある。
この結果が、『環境の持続性とわかる技術で儲かる農業』 の実現につながる。 土壌診断から次世代に数字で残せるデータ―・技術 土作りの道は 土壌診断から 施肥設計 土壌改善 の過程で、それが 儲かる農業 わかる技術 環境の持続 につながり、 改善と成果が明瞭な「数字」で見える技術でありたい。
三相分布、土の重さ(仮比重)、 養分保持力(CEC)、 塩基飽和度、塩基バランスの理想数値は決まっている。大事にしなくてはいけない。 土の重さ(仮比重0.96〜1.06)も、土の種類で決まっているが作物作りに最良とされているのが団粒構造の0.97、大雑把に1.0という数字である。
塩基置換容量CECの中身
C/N比で土壌環境が大変動するC/Nには明確な目標数値があった。
C/N比15〜20、土の仮比重1.0に改善は 物理性・生物性を改善する 土壌に有機物投入の目的は、化学性の改善と同時に物理性を改善し、土壌に炭素を補給して土壌生物がバランスよく活動する環境つくる。安定した腐植と作物が最も力を発揮するC/N比は10。
分析の基準値を何も疑問を感じずに今まで過ごしてきたが、各都道府県の農業関係機関、研究機関、農業関係者、自然科学者等々の積み上げてきたデータ―は財産であった。 土壌診断から施肥設計してみよう。 最後に、頑張るとか努力しますと言いますが、「頑張るのは素人、プロは出来て当たり前」。 頑張らなければならない我々はプロでなく素人?だよね。 |