土つくり 耕楽園 いちじくの志田ファーム
ひゃくしょう |
土つくり耕楽園 小さな農場からの情報 |
土作り三要素
土つくりの目的は、 植物に病害を付けさせない 高品質、多収穫 です。 |
土つくり三要素は物理性・生物性・化学性
物理性=土が軟らかく団粒構造が発達、通気性・保水性透水性を改善し、作物の根が張り やすい環境を作ることです。 化学性=酸性度が適当な範囲である。養分保持力が高い。塩基バランスが保たれている。 生物性=多種多様な土壌生物が生息増加しており、各種微生物が安定した状態で混在して土 壌病害が起こらない。 |
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僕が好きなところ |
「物理性」と「化学性」がかみ合ったところに保肥力をつくる。 「化学性」と「生物性」がかみ合ったところに還元力・養分形態をつくる。 「生物性」と「物理性」がかみ合ったところに土の柔らかさ・団粒構造をつくる。 「物理性」「化学性」「生物性」が一体になったところに地力をつくる。肥沃な土 |
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土の土台は物理性、土の骨格はCEC,地力の本体は粘土腐植複合体 | |
物理性の観察(土の仮比重・三相分布) 作物の根張りや、養分・水の移動状態、生物生息環境を見極め、 土壌改良材の必要量を図ります。 土壌比重 三相分布(液相 気相 固相)の観察 物理性は土の土台 |
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化学性の観察(CEC・塩基飽和度) 土壌中の養分状態を観察することで、肥料成分の有無と必要施肥量見を極めるます。 置換性石灰 置換性カリ 置換性苦土 塩基飽和度 塩基置換容量CEC の適正 塩基飽和度バランスは絶対的、即修正 塩基置換容量CECは土壌の骨格台 |
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生物性の観察 有機物は小・微生物の餌。 微生物の活動・作物健全育成状態が分かります。 C/N15が土壌生物の好環境。土壌炭素含有量が土壌病害予防対策 |
健康 |
炭素と窒素C/N比(炭素率)及び腐植 オフシーズンの土作りは土中堆肥で、C/N40〜35からスタートしてC/N20〜15に仕上げ、 有機物は絶え間なく補給。 腐植5%以上を維持する。本物の地力本体は腐植にあり。 |
以上のことができてはじめて高度な栽培理論や技術がひかる。 病害の90%以上の原因は土つくりの失敗と心得るべし |
C/N比の高い有機物と極上ボカシ施用中心に地力アップ
地力維持手段 | 有機物 施用 |
極上ボカシ | 輪作 | 地力増進作物 | 客土深耕 | 水管理 | 土壌改良資材 | 土づくり肥料 | 化学肥料 | 有機質肥料 | 緩効性肥料 | 施肥方法 | ||
地力要因 | C/N比の低いもの | C/N比の高いもの | ||||||||||||
化学性 | 1養分供給量 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
2養分の持続的供給 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ | |
3緩衝能、pH等 | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | |
4毒性物質の除去 | - | ○ | ○ | - | - | - | ○ | ○ | - | - | - | - | - | |
物理性 | 1保水性・透水性・通気性 | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | - |
2易耕性 | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | - | |
3耐食性(表土の流出抑制) | - | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |
生物性 | 1有機物分解・窒素固定等 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
2病原菌、害虫の抑制 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - | - | ○ | ○ | - | |
3有益菌・拮抗菌増殖 | - | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
C/N比(炭素率)の高い有機物・・・・・C/N比20〜40に調整したもの 短期作物のばあい・・・C/N比20にする 長期獲り作物のばあい・・・C/N比40にする |