第74号:2003年8月17日(日)

ちょっと遅い報告ですみません。6月市議会 栗原の一般質問

テーマ@ 農道佐野6号線の整備事業は本当に必要でしょうか。
テーマA 三島社会保険病院の跡地を活用できないでしょうか。


テーマ@ 
農道佐野6号線の整備事業は本当に必要でしょうか
栗原さん、アンタの言うとおり!・・質問が終わった休憩中の小池市長の弁

農道佐野6号線
佐野見晴台(ビューティータウン)から佐野小学校へ続く約2キロのうち半分近くをこの農道が占めています。あたりはとっても素晴らしい農地が広がり正面に富士山が大きい。この農道を拡幅して整備するための予算が今年度計上されました。でも、それは本当に必要なのでしょうか。一旦、立ち止まって考え直すことが必要ではないでしょうか。


栗原の質問(要旨)
この農道は佐野見晴台のこどもたちが佐野小学校への通学路として利用されている。その下に位置する市道とあわせて整備が終われば、現在の通学バス補助(復路はバスを利用)はうち切られることになっている。どんなに整備されても、佐野小までの距離や急坂は解消するわけではなくバス通学補助打ち切りに向かうこの農道整備は佐野見晴台のこどもや保護者にとってマイナスではないのか。また、周辺に農地をもつ佐野地区の人にとっては、農道の拡幅整備により一般車の進入が激しくなり農業に支障をきたす。事業の「当事者」にとって利益が無い。最小限の整備に留めるなど事業全体について考え直すべきではないか。次のことを伺う。
@この事業の全体計画や財源などの概要は。
A整備終了後、通学費補助をうち切るのか。
B考え直すつもりはないか。
小池市長の答弁
佐野中最寄地区から見晴台地区を結ぶ道路。見晴台地区から佐野小学校へ通う通学路として利用されている。かつて「陳情」が市議会に提出された。この陳情で「通学路の整備がされるまでの間、補助を」と採択された経緯がある。(96年)
採択を受けて関係者と協議してきた。農道を使っていた農業者等からも整備を求める声もあり、整備を図ることになった。
農道に歩道を設置するについては現状では幅員がせまく、通学の安全確保をはかるうえでもあわせて拡幅する整備が必要である。約1億4千万円を要する。経費的には一般的だと考える。整備は必要と考え、実行に移している。
経済部長の答弁
【事業の概要について】児童の通学路、農道・市道の整備、延長約2キロ、。農道部分830メートル。事業費1億4千125万円。財源は起債1億530万円、一般財源3595万円。期間は15年から18年の4年間。15年は分筆登記、用地買収。工事は16年度から着手。
教育部長の答弁
【通学バス補助打ち切りについて】市議会で採択された陳情は「暫定的対策として通学費の補助すべき」とされている。現在は関係者で協議の結果月額1000円の補助。整備がされた後にはこの補助は打ち切られると考えている。
栗原の質問
絶対額1億4千万円は大きな費用であり、他の通学路整備とは事情は異なる。
「補助の打ち切り」を伴うことは他の通学路整備にはない特殊な事情が存在している。現状、バス通学への補助、286万年/年(260人)。これは約50年間分、半世紀分に及ぶ金額。この点を踏まえたい。
全面拡幅ではなく、必要最小限にとどめるべきでは。これがひとつ。バス通学の問題は、学区の弾力化もあわせながら補助のあり方についてはあらためて検討しては・・全体の計画をここで考え直すべきではないか。
当時者にとっての利益性は無い。この点についての市の認識を伺いたい。整備がされたら補助金は打ち切られる・・整備は、見晴ら台の人たちは利益として受け止めていないのではないか。
佐野のみなさんにとって、この農道整備が待ち望まれたものではなく、市が進めるのであれば協力するという立場。必ずしも自分たちにとって利益をもたらすものではない・・という受け止め方をしているのではないか。両者がどう受け止めているについて、市はどのように認識しているのか。
教育部長の答弁
見晴台の人、佐野の人、その当時者として見た場合、れぞれにとってどんな利益があるのかという点は、子どもたちが朝は徒歩で通っている。現在歩道はない、雨が降ると土砂くづれなどある。整備により安全性が高まる。佐野のみなさんにとっては、現状では子どもたちにかなり気を使って通行しているが整備されれば安心感が増すと考えられ、メtリットはあると考えられる。
栗原の質問
そういうことではなく、「当事者」がどのように受け止めているのかについて、市としてどのように認識しているのかということ。
教育部長答弁
通学バスの補助の打ち切りの点、打ち切りについてどのように受け止めているかは承知していない。補助の開始される経過については陳情によっている。陳情は「暫定的な対策」となっているので。
栗原の質問
「承知していない」という話。そういう中では進めていただきたくない。
巨費を投じるに足る当事者にとっての利益がなければ進めるべきではない。
「当時者」だけの問題ではない。三島市民全体のとっての利益はどうかという観点も当然必要。言い換えれば「財政問題」に他ならない。
平成8年、陳情採択、それから市の財政を取り巻く状況はとても大きく変化をしている。近未来、さらに厳しい状況を強いられるだろう。過去・現在・未来財政状況の変化に照らしてもう一度考え直す必要はあるのでは。財政状況の変化を踏まえる必要がないか。
三位一体の改革・・議論になっている。財源が目減りするという深刻な事態が予想される。
そういう中で1億4千万を投じることの公益性への説明。求めたい。
小池市長の答弁
事業をやる場合、そのことは十分考えながらやっているつもりでる。議会の文教委員長からの報告がさなれている。「通学路の整備がなされるまでの間、補助を」ということの中に通学路の整備をせよということが暗に含まれている。と考え整備を進めてきた。政策の一貫性ということもあり、状況はきびいがやらなければならないことという認識でる。
「三位一体・・の中で1億4千万はあまりに大きい」「他にやることがあるのでは」という栗原議員のご意見だったが、政策の一貫性、地元への説明も終え、一歩踏み出してる。やらざるを得ない。
栗原の質問
考え直すべきである。答弁は、公益性についての説明は無かった。説明できないのだ。地元のみなさんとのコンセンサス重視を。
小池市長の答弁
通学費の補助打ち切りという地元の不安感があるかと思う。
市政座談会などで佐野見晴らし台では「通学路を急いでほしい」という厳しい口調で指摘を受ける。




テーマA 
三島社会保険病院の跡地を活用できないでしょうか。
このまま放置されたとしたら、もったいない話です

   社会福祉会館が隣接する社会保険三島病院跡地


 現在「空き地の状態のこの土地。所有者は社会保険庁(国)。競売にかけられるという。でも、競売といってもそう簡単に買い手はつかない筈。もしかしたら、このままずっと「空き地状態」が続くかも。
この土地の一部を隣接する福祉会館の駐車場として活用できないのだろうか。


栗原の質問
最近、とみに社会福祉会館を利用する市民の方からの声として伺うのですが、福祉会館を利用するについて駐車場が狭く近くの市営駐車場を利用するにしてもたとえば車イスの方がその距離を移動しなければならない場合もあり得、現在空き地になっている社会保険病院の跡地を駐車場として利用せさせてもらうことはできないのかということを伺います。 
この土地は売却される予定である伺っておりますが、現状についてどのように把握をされているのか、また、駐車場としての活用は可能性があるのか否か、小池市長はどのようにお考えなのかについて、伺う。
小池市長の答弁
社会保険病院跡地の土地、移転後、建物とりこわされ3000uが更地状態。この利用について、駐車場はじめ地域のために利用させてもらえないか、社会保険庁に再三要請してきた経緯がある。5月19日にも静岡に出向き、観光駐車場としての利用を要請してきたが、売却予定地として財務省の強い関与を受け売却をすすめるよう指導もあり、跡地の賃貸借用は困難との答え。国有財産の借用は財務省の規準によるもので極めて限定的。使途目的を妨げない限度の範囲、借用期間1年以内、更新は1回だけ。
南側1000u平米は職員宿舎建設用地・・残すとのこと。他2000uが売却予定。三島市が借りられる可能性は殆どないと判断せざるを得ない。
大社の駐車場として貸してもらえないか、大社に買ってもらえないか、なども要請きてきた。大社は取得する意思はないとのこと。他の事業者等にもお願いしたが最終的にはダメとのこと。競売に付される見通し。