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地球語 エスペラント

すぐにわかる


パンフレット講座
(WEB版)

  コンツィーザ    クルソ       エスペラント
Konciza kurso de Esperanto





1.エスペラントってなに?

◆ザメンホフという目医者さん(↑さし絵)が1887年に発表した国際共通語です。

◆こどものころザメンホフが住んでいたロシアの西のはずれの町では,ロシア人,ポーランド人,ドイツ人,ユダヤ人が,憎みあい,いがみあって暮らしていました。支配者であるロシア人は,住民にロシア語をおしつけて,えばっていました。ドイツ人やポーランド人やユダヤ人は,おたがいに相手のことばや習慣をばかにしていました。ザメンホフはユダヤ人で,ほかの民族からいちばんひどく差別されていました。

◆ザメンホフ少年は考えました。「自分たちのことばをおしつけあうのではなく,みんなが国際共通語を使うようになれば,人間はもっと仲よく暮らせるのではないだろうか」そして医者をめざして勉強しながら,新しいことばをつくる努力を続けました。「ぼくのつくる国際語は,だれもが簡単に学べるものじゃなければいけない」「ふつうのことばと同じように,どんなことでも言いあらわせるものでなければいけない」「心に響く美しいことばでなければいけない」


◆少年のころからみがき続けたことば「エスペラント」を,ザメンホフは1887年に発表しました。でも発表したからといって,すぐに広まるわけではありません。まっ正面から理想を語る人は,ものわらいの種にされるものです。ものごとにまじめにとり組む人をばかにする人は,いつでも,どこにでもいます。ザメンホフはこつこつと仕事を続けました。そして,このことばのすばらしさに気づいて仲間になる人たちが,つぎつぎと現われてきました。


◆ザメンホフは1917年に亡くなりました。でも,エスペラントはずっと生き続けています。そればかりか,今では世界中で百万もの人たちが国際文通や海外旅行,アマチュア無線,電子メールなどに使っています。


◆「国際語なら英語だろ」きみはこう思うかもしれません。しかし英語を地球の共通語に選ぶと,アメリカ人やイギリス人ばかり得をすることになりませんか。フランス人はフランス語を,そしてドイツ人はドイツ語を,また日本人は日本語を共通語にしようと言いだすかもしれません。


◆日本語が私たちの大切なことばであるように,スペイン語を話す人はスペイン語を,ペルシャ語を話す人はペルシャ語を,アイヌ語を話す人はアイヌ語を大切に思っています。どの国のことばも,どの民族のことばも,みんな美しい宝物です。


◆世界中の人々はみんな自分のことばを大切にする権利があります。ちがう民族どうしが公平に話しあうための「橋わたしのことば」これがエスペラントです。

2. どんなことば?

◆28このローマ字をつかいます。

[大文字]A, B, C, Ĉ, D, E, F, G Ĝ, H, Ĥ, I, J, Ĵ, K, L, M, N, O, P, R, S, Ŝ, T, U, Ŭ, V, Z

[小文字]a, b, c, ĉ, d, e, f, g, ĝ, h, ĥ, i, j, ĵ, k, l, m, n, o, p, r, s, ŝ, t, u, ŭ, v, z

◆[a, i, u, e, o]はローマ字の[ア, イ, ウ, エ, オ]と同じです。この[a, i, u, e, o]とほかの文字を組みあわせるのもローマ字と同じです。たとえば:

ka ki ku ke ko
sa si su se so スィ
na ni nu ne no

◆次のようなエスペラントらしい組みあわせもあります。

ĉa ĉi ĉu ĉe ĉo チャ チィ チュ チェ チョ
ĵa ĵi ĵu ĵe ĵo ジャ ジィ ジュゥ ジェ ジョ
ĝa ĝi ĝu ĝe ĝo ヂァ ヂィ ヂゥ ヂェ ヂョ


◆でも,書いてあるとおりに読み,読むとおりに書けます。


◆単語は,うしろからかぞえて2番めに[a, i, u, e, o]がくるところを強く発音します。次の単語を読んでみてください。強く読むところに線を引いておきます。このパンフレットの中の例文の単語は,ぜんぶここにのっています。例文の意味を考えてみてください。(日本語訳は,最後にあります)

frukto フルクト くだもの
kukumo クー きゅうり
legomo ゴー やさい
leono オー ライオン
leporo ポー 野うさぎ
viando ヴィアン
estas エスタス (…は)〜です
manĝas マンヂャス 食べます


◆ものの名前を表わす単語(名詞)は,しっぽが-oです。frukto, kukumo, leono...

◆動作や状態をあらわす単語(動詞)の事実をつたえる形(現在形)は,しっぽが-asです。estas, manĝas...

◆動詞 estas(エスタス:(〜は)…です)で名詞をつなぐと文ができます。

  ○○ estas ××. ---->  ○○は××です。

1. Pomo estas frukto. ポーモ・エスタス・フルクト
2. Kukumo estas legomo. ククーモ・エスタス・レゴーモ

◆名詞 のしっぽに-nをつけると、[〜を]という意味になります。

frukto くだもの frukton くだもの
legomo やさい legomon やさい


◆これを動詞と組みあわせると文ができます。manĝas(マンヂャス:食べます)を使った例をあげます。

 ○○ manĝas ××n.  ---->  ○○は××食べます。

3. Leporo manĝas kukumon. レポーロ・マンジャス・ククーモン
4. Leono manĝas viandon. レオーノ・マンヂャス・ヴィアンドン。


◆文のあたまにĈu(チュ:〜ですか?)しっぽに「」をつければ,あいてに質問する文(疑問文)ができます。 Jes.(イエス:はい)か Ne.(ネ:いいえ)で答えます。

5. Ĉu pomo estas frukto? Jes. チュ・ポーモ・エスタス・フルクト? イエス
6. Ĉu leono manĝas pomon? Ne. チュ・レオーノ・マンジャス・ポーモン? ネ


◆動詞のまえに ne(ネ:〜ではない)をおけば,打ち消す文(否定文)ができます。

7. Pomo ne estas legomo. ポーモ・ネ・エスタス・レゴーモ。
8. Leono ne manĝas pomon. レオーノ・ネ・マンジャス・ポーモン。

あいさつのことばは次のとおり。 エスペラントを話す人は「みどり色の星のマーク」のついたバッチやワッペンをつけています。もしもどこかで見かけたら,声をかけてみてください。強く読むところに線を引いておきます。

・ Saluton. ルートン やあ。
・ Bonan matenon. ボーナン・マテーノン おはよう。
・ Bonan tagon. ボーナン・ ターゴン こんにちは。
・ Bonan vesperon. ボーナン・ヴェス ペーロン こんばんは。
・ Dankon. ダンコン ありがとう。
・ G^is revido. ヂス・レヴィー またね。

3. もっと知りたいなら

◆エスペラントについてもっとくわしく知りたいなら,次の本をどうぞ。

◆次の本やCDでエスペラントを勉強することができます。

◆こういう本やCDは,販売元を「日本エスペラント協会」と指定すれば本屋さんで注文できます。でも値段の高いものもありますから,まず近くの図書館で探してみましょう。見つからないときは,係の人に相談すれば,ほかの図書館からとりよせてもらえたり,買い入れてもらえることがあります。